パンチャー (護衛空母)

艦歴
発注
起工 1943年5月21日
進水 1943年11月8日
就役 1944年2月5日
退役 1946年2月16日
除籍 1946年3月12日
その後 民間へ売却、1973年廃棄
性能諸元
排水量 7,800トン
全長 495' 8" (151.1 m)
全幅 69' 6" (21.2 m)
吃水 26' (7.9 m)
機関
最大速 17.5 ノット
航続距離
乗員 士官、兵員890名
兵装 5インチ砲2門、連装40mm機銃4基、20mm機銃10基
搭載機 28

パンチャー (HMS Puncher, D79) は、イギリス海軍護衛空母。その前身ウィラパ (USS Willapa, AVG/ACV/CVE-53) は、アメリカ海軍護衛空母ボーグ級航空母艦の1隻。

艦歴

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ウィラパは海事委任契約の下ワシントン州タコマシアトル・タコマ造船所で1943年5月21日に起工し、1943年11月8日に進水する。1944年2月5日にレンドリース法に基づきイギリス海軍へ移管され、カナダ兵が乗り組んだ。

艦はパンチャー (HMS Puncher, D79) と改名され、大西洋地中海で、航空機要員を除いてカナダ海軍によって運用された。パンチャーはスカパフローで本国艦隊に配属され、当初は訓練を担当した。その後1944年にノルウェー沖で雷撃を受けた姉妹艦のネイボブ (HMS Nabob, D77) に代わって攻撃、船団上空護衛任務に就く。部隊にはアメリカ海軍のシャムロック・ベイ (USS Shamrock Bay, CVE-84) も所属し、パンチャーはムルマンスクアルハンゲリスク航路での船団の上空護衛を6回行った。攻撃任務ではドイツにより占領されたノルウェーの製鉄所などの工業施設、ナルヴィクのような港湾施設に対しての攻撃を行った。

パンチャーに配属された航空隊はバラクーダ雷撃機ファイアフライ戦闘爆撃機、アメリカ製のヘルキャットアヴェンジャーなどを装備した。バラクーダはイギリス海軍が運用した航空機の中で最大の空母艦載機で、発艦にはロケットによる補助が必要であった。

海軍本部は戦後カナダに独自の空母を保有させることを決定した。パンチャーとネイボブはカナダ海軍の兵員によって運用され、両艦の乗員は後のカナダ空母のために運用の知識を学んだ。カナダ海軍にはその後ウォリアー (HMCS Warrior) 、マグニフィセント (HMCS Magnificent) 、ボナヴェンチャー (HMCS Bonaventure) が就役した。

パンチャーは1946年2月16日にバージニア州ノーフォークで退役し、同日アメリカ海軍に返還される。アメリカ海軍では現役任務を行わず、1946年3月12日に除籍された。

艦は最初1947年1月9日にニューヨーク市のウィリアム・B・セント・ジョンに売却され、その後2月4日にイギリスの会社に転売、商船に改装された。艦はMuncaster CastleBardicBen Nevisと改名し、1973年に台湾で廃棄された。

関連項目

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外部リンク

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