ヒマラヤタマアジサイ
分類 (APG III )
学名
Hydrangea aspera D. Don
和名
ヒマラヤタマアジサイ
亜種
H. a. subsp. aspera
H. a. subsp. robusta
H. a. subsp. sargentiana
H. a. subsp. strigosa
ヒマラヤタマアジサイ (学名: Hydrangea aspera )は、アジサイ科 アジサイ属 の1種。
ヒマラヤ 、中国 西部から中部、台湾 、インドネシア に分布する。
高さ4メートル以下の低木である[ 1] [ 2] 。葉は幅2.5–10センチ、長さ10–25センチで[ 1] [ 2] 、黄色みを帯びる[ 3] 。花序は径25センチで、装飾花は少なく白色または薄紫色で大きさ2.5センチ、両性花は数が多く赤紫色である[ 1] [ 2] 。
分子系統 によると、ヒマラヤタマアジサイは、ナガバアジサイ Hydrangea longifolia ・Hydrangea sargentiana ・Hydrangea glavripes と近縁である[ 4] 。
これらにタマアジサイ Hydrangea involucrata ・ヤハズアジサイ Hydrangea sikokiana を加えたグループ(およそタマアジサイ亜節 Subsect. Asperae )は、アジサイ Hydrangea macrophylla などアジサイ属の中核とは別系統で、バイカアマチャ属 Platycrater を加えてクレード をなす[ 4] 。
ストリゴサ
亜種 H. aspera subsp. strigosa (Rehder ) McClintock 。中国に分布する。ヒマラヤタマアジサイに似るが、葉は細長く[ 5] 、短い毛が生える[ 1] [ 2] 。中国語では「蝋蓮繍球 」という。
サーゲンティアナ
亜種 H. aspera subsp. sargentiana (Rehder ) McClintock 。中国、ネパール に分布[ 6] 。装飾花は白からピンク色、両性花は数多く薄紫色[ 2] 。中国語で「紫彩繍球 」。
ウィロサ
かつては独立種 H. villosa Rehder とされていたが、近年では亜種アスペラ H. aspera subsp. aspera (オートニム )にウィロサグループとして含められる[ 1] 。中国、ネパールに分布する[ 7] 。花はタマアジサイに似るが、葉や装飾花は小型である[ 8] 。
タイワンゴトウヅル
かつては独立種 H. kawakamii Hayata とされてきたが、近年では H. aspera に含められる[ 1] 。台湾 に分布[ 6] 。花はタマアジサイに似る[ 9] 。装飾花は白く小型だが、両性花の塊は大きい[ 9] 。中国語では「蝶萼繍球 」。