ヒメマツバボタン | ||||||||||||||||||||||||
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ヒメマツバボタン
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分類(APG IV) | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Portulaca pilosa L. (1753)[1] | ||||||||||||||||||||||||
シノニム | ||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||
ケツメクサ,ケヅメグサ |
ヒメマツバボタン(姫松葉牡丹[3]、学名: Portulaca pilosa)はスベリヒユ科の多肉質一年草[4][5]または多年草[3]。道端や敷石の間、畑、砂地などに生える。別名:ケツメクサ、ケヅメグサ(毛爪草)[1][3][4][6]。
高さ10 - 20センチメートル (cm) [7]。茎や葉は多肉質で、赤褐色を帯びる[7]。茎は基部からよく分岐して地を這い、長さ30 cmほどになる。葉は扁平な棒状で長さ5 - 12ミリメートル (mm) 、幅1.5 - 3 mm、茎の中部から上部にかけて互生し、枝先では輪生状に生える[7]。基部に縮れた白毛がある[7]。
花期は7 - 9月[7]。茎の先端に直径1 cmほどの紅紫色の5弁花を2 - 3個つける[7]。花がつく葉の基部は、特に毛束が顕著である[7]。花は晴れた日中だけ咲き、開花時間は短い。果実は蒴果で、楕円形をしており、熟すと横に裂けるように蓋を開けて多数の種子を撒布する[7]。種子は径0.5 mmと微細で、光沢のある黒色をしている[7]。染色体数は、2 n=16, 18, 36[7]。
観賞用に栽培されるマツバボタンと比べ、葉も花も小さいため名前にヒメが付いている。肉厚の茎葉は乾燥に強く、ちぎれた断片から根づくことに加え、細かい種子が雨風で運ばれて繁殖する[3][4][5][6]。
熱帯アメリカ原産。1960年代に帰化が知られるようになり[4]、日本では本州の関東地方以南から南西諸島に帰化[7]。特に暖地の沿海地に多い[7]。環境省の生態系被害防止外来種リストに掲載され、重点対策外来種に指定されている[8]。 乾いた道端や畑地、海岸の岩場などに生える[3][5]。