キャスパー (Casper、朝鮮語: 캐스퍼)は、韓国のヒョンデ自動車が製造・販売する韓国の軽自動車規格のクロスオーバーSUV、ならびに軽ボンネットバン(キャスパーバン)である。
ヒョンデ・キャスパー | |
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韓国の軽自動車規格に準拠しており、ヒョンデのラインナップでは最小のSUVかつ最小の車種となる。また、ヒョンデがキョンチャを韓国市場に投入するのはアトスの販売終了以来実に19年ぶりのこととなる。車名のキャスパーはスケートボードのトリック(技)に由来している[1]とされる。一方、ティザーのCMでは「地名(キャスパー (ワイオミング州)の地図が登場する)」でも、スケボーの技でも、幽霊でもない」というナレーションが付けられている。[2] 発売後のキャッチコピーは「Case by Casper(ケースバイキャスパー)」で、ケースバイケースという言葉とキャスパーをかけたもの。小さくても広く使い勝手の良い車として紹介している。
ヒョンデ・キャスパー AX1型 | |
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フロント | |
リア | |
インテリア | |
概要 | |
製造国 | 韓国(光州広域市) |
販売期間 | 2021年- |
ボディ | |
乗車定員 | 4人(キャスパーバンは2人) |
ボディタイプ | 5ドアSUV |
駆動方式 | FF |
プラットフォーム | ヒョンデ-キア・K1 |
パワートレイン | |
エンジン |
1.0L G3LD MPi 直3 1.0L G3LC T-GDI 直3 |
最高出力 |
76馬力/6,400rpm(MPi) |
変速機 | 4速AT |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,400mm |
全長 | 3,595mm |
全幅 | 1,595mm |
全高 | 1,575mm |
車両重量 | 985-1060 |
2021年9月1日、外観を初公開[3][1][4]。リヤドアは窓を若干小さくし、ドアハンドルをピラー内蔵のヒドゥンタイプとしたことで、一見3ドア風に見えるデザインを施されている。
韓国の軽自動車規格に準拠しており、外寸は全長3,595mm、全幅1,595mm、全高1,575mm、ホイールベース2,400mm、エンジンは直列3気筒 1.0LのMPI(自然吸気)とT-GDI(直噴ターボ)の2種類となる。なお、ターボ仕様はオプション装備扱いで、全グレードで選択可能。選択した場合はフロントにインタークーラー冷却用のダクトが設けられる。また、ターボ仕様オプション若しくはブレーキオプションを選択した場合、後輪のドラムブレーキがディスクブレーキに変更される。
プラットフォームは海外専売のAC3型i10と共通のK1プラットフォームを採用する。
シートは前後席ともに折りたたむことが可能で、オプションのトランクマットを選択すると車中泊用のベッドとして運用することも可能。また、助手席側は背面にトレイが備わっており、助手席を使用しない場合は倒して小物等を置くことが出来る。
2022年2月、商用車仕様である「キャスパーバン」を発表。乗用仕様の後席を撤去し2人乗りとしたことで荷室空間を拡大させている。当初は1グレードのみでスマートキーやナビといった装備も無かったが、後に選択できるようになった。但し、オプションのターボ仕様は選択可能だった。
韓国市場向けについては2021年4月に竣工した光州広域市の光州グローバルモーターズに生産が委託される。また、オンラインのみで販売を行う[5]。
2023年12月5日、2024年にキャスパーエレクトリックとしてBEV仕様が発売される事が朝鮮ビズにて報じられた。元々EV仕様も計画されていたが、韓国を訪れた外国人にもキャスパーは好評のため、キャスパーエレクトリックは輸出も視野に開発を進めている。
日本では朝日新聞の取材により「2025年を目処に小型EV車を発表する。」ということが判明しており、恐らくはキャスパーエレクトリックであろうという見方が強い。[6][7]
2024年6月11日、電気自動車仕様であるキャスパーエレクトリックのティザーサイトがオープンした。早期予約キャンペーンも後日行われることも発表している。 合わせて、海外仕様としてEV専売モデル「ヒョンデ・インスター」も発表された。
韓国仕様では航続距離315kmとしているが、海外仕様では航続距離を355km(WLTP値)としている。
釜山モビリティショー2024にてワールドプレミアが行われる予定である。