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ヒューレット・パッカードの電卓では、ヒューレット・パッカード(HP)社が製造した電卓について記述する。
1968年に発売されたHP 9100Aがヒューレット・パッカードの最初の電卓であった。世界初の関数電卓であり、プログラミングも可能であった。入力方式は3 Level RPNであった[1]。
1972年にはHP-35が発売された。HP 9100Aが持ち運びを考慮されているサイズではなかったのと対照的にHP-35は147mm×81mmのサイズ(255g)で、ポケットに入る世界初の関数電卓となった[2]。HP-35は入力方式に 4 Level RPN を採用し、この方式は現在でも使われている[3]。
1987年に発売されたHP-28Cは、ヒューレット・パッカード初のグラフ電卓、なおかつ最初のCAS(数式処理システム)搭載電卓であった。さらにHP-28Cはプログラミング言語としてForthを基としたRPLを採用した。1990年代中頃になると、新機種の発表は少なくなった。例えば1993年にHP 48GとHP 48GXを発売したが、次の機種HP 48G+が出るまで約5年の間隔があった。1999年に発売されたHP 49Gは、キーがゴム製に変更され、RPN入力方式に加えて他社製品と同様のALG入力方式も採用していた。
2001年にヒューレット・パッカードの電卓部門が閉鎖された[4]。電卓部門の社員は大半が解雇され、それ以降の電卓の開発は台湾の KinpoElectronics(英語版) によって行われることになった。
2015年にヒューレット・パッカードは、HP Inc.とヒューレット・パッカード・エンタープライズに分割され、電卓事業はHP Inc.が引き継いでいる。
- 1971年
- 1972年
- HP-35 - 世界最初のポケットに入る関数電卓
- HP 9820A
- HP 9830A
- 1973年
- HP-45
- HP-46
- HP-80 - 世界初の金融電卓
- HP-81
- HP 9805
- 1974年
- HP-65 - 磁気カードにプログラムを保存できる最初の携帯型関数電卓
- HP-70
- 1975年
- HP-21 - HP-25の小型版
- HP-22
- HP-25 - エンジニアリング表示と完全に統合されたキーコードを最初に採用した電卓
- HP-55 - HP-65からプログラムのステップ数を減らし磁気カードリーダーを除いた低価格版
- 1976年
- HP-25C - 電源OFFしてもメモリーが維持できる電卓の末尾にCが付くようになった
- HP-27
- HP-67
- HP-91
- HP-97
- HP 9815A
- HP 9825A
- 1977年
- HP-01 - 腕時計型電卓
- HP-10 - 加算器方式のプリンター電卓
- HP-19C - 小型のプリンターが付いた関数電卓
- HP-29C
- HP-92
- HP-95C
- HP-97S
- 1978年
- HP-31E
- HP-32E
- HP-33E
- HP-37E
- HP-38E
- 1979年
- HP-33C
- HP-34C - 積分計算とソルバーが付いた最初の電卓
- HP-38C
- HP-41C - 英数字表示という革命を起こした世界最初の電卓
- 1980年
- 1981年
- 1982年
- 1983年
- 1984年
- 1985年
- 1986年
- HP-18C
- HP-94D
- HP-94E
- HP-94F
- 1987年
- HP-10B
- HP-28C - ヒューレット・パッカードの最初のグラフ電卓
- 1988年
- 1989年
- HP-10B
- HP-14B 50th Anniversary Limited Edition - ヒューレット・パッカード創業50周年記念
- HP-20S
- HP-21S
- 1990年
- HP 17BII
- HP-19BII
- HP 48SX - Equation Writerという数式自然表示機能搭載
- 1991年
- 1993年
- 1995年
- 1998年
- 1999年
- HP-6S
- HP-6S Solar
- HP-30S
- HP 49G
2003年以降(Kinpo Electronics による設計)
[編集]
- 「ASCII 1982年12月号」第6巻第12号、株式会社アスキー出版、1982年12月1日。