ビター(英語: Bitter)は、ペール・エールに関するイギリスの用語[1]。ビターの色は金色から暗い琥珀色まで多様で、アルコール度数は3%から7%である。
ビターはペール・エールスタイルのビールであり、強さ・香りの種類が非常に多彩で、色は金色から暗い琥珀色まである。ボーイズ・ビター(英語: Boys Bitter)と呼ばれるアルコール度数3%以下のものから、プレミアム・ビター(英語: premium bitter)又はストロング・ビター(英語: strong bitter)と呼ばれる度数7%のものまである。色合いはカラメル色素で調整されることがある[2]。
イギリスの醸造所では、ビールの強さによってベスト・ビター(best bitter)、スペシャル・ビター(special bitter)、エクストラ・スペシャル・ビター(extra special bitter)、プレミアム・ビター(premium bitter)など複数の名称を使用する。普通のビター(ordinary bitter)とベスト・ビターの間の違いに関して業界で統一された基準はなく、ある醸造所の普通が、他の醸造所のベスト・ビターよりも強いことがありうる。ベスト・ビターとの違いを示して「プレミアム・ビター」が登場した。ホップのレベルによっても同じグループで異なる可能性があり、セッション・ビター(session bitter)においてその差が顕著である。
ライト・エール(Light ale)は、アルコール度数の低いビターであり、ビール瓶に封入される場合が多い[3]。
アルコール度数は4.1%までである。イギリスのビールの主流であるインディア・ペールエール(IPA)はこの1種であり[要出典]、グリーン・キングIPA、Deuchars IPA、フラワーズIPA、ワドワース・ヘンリーズ・オリジナルIPAなどがある。IPAの比重は1040° を下回り、イギリスでは少なくとも1920年代から醸造されている[4]。 イギリスのパブで販売されるビターの中では最も一般的な強さであり、2003年のパブの売り上げの16.9%を占めた[5]。
アルコール度数は4.2%から4.7%である。2003年のイギリスのパブの売り上げに占める度数4.2%以上のものは、ちょうど2.9%である[5]。弱いビターを生産しない醸造所では「ベスト・ビター」が実際には最も弱いビターを意味する。
アルコール度数は4.8%以上である。エクストラ・ストロング・ビター(カナダやアメリカではESB)としても知られる。なお、ESBはイギリスではフラーズ醸造所がブランド名として保有している。
ゴールデン・エール又はサマー・エール(summer ale)は見た目がペール・ラガーに類似している。サマー・ライトニング(Summer Lightning)の商品名でホップ・バック醸造所が醸造し始めたのが最初期のものであり、同社では1989年から生産している[6]。