ビーチクラフト バロン
ビーチクラフト バロン(Beechcraft Baron) はビーチ・エアクラフト社が開発した双発レシプロ軽飛行機。
モデル95 トラベルエアの発展型として開発された機体で、試作型であるモデル95-55の初飛行は1960年2月29日。トラベルエアとの大きな違いは、エンジンを強化した点と、後退角付きの垂直尾翼を装備した点である。バロンは双発軽飛行機として最も成功したものの1つであり、各国の軍隊や航空会社などでも練習機や連絡機として使用されている。高速で丈夫な造りと信頼性に富んだ設計は現在でも評価が高く、半世紀以上に渡って生産が続けられている。
ビーチクラフトは1967年にビーチクラフト デュークの開発を始めた。デュークはセスナ320スカイナイトと競合することになり、デュークのエンジン、ライカミングTIO-541-E1A4(380hp)を使用することになり、経験を積みたかった。そこで、 C55バロンに取り付けられ56TC ターボ・バロンとなった。初期のキングエアに匹敵する最速の巡航速度(457km/h)を持つビーチクラフト機だったが、エンジンの馬力が大きくなったのと同時に騒音もかなり大きなものとなった。