『ファーザー・アロング 』(Farther Along )は、アメリカのロック バンドThe Byrds による 11枚目のアルバム で、1971年11月にコロムビア・レコード からリリースされた[ 1] 。
本作の大部分は、1971年7月に集中的な5日間にわたって、バーズ自身のプロデュース により、イギリス・ロンドン でレコーディングされた[ 2] 。前作『バードマニア 』の商業的失敗への反応として、そしてアルバムが音楽プレスから受けた批判を食い止める試みとして、実行された[ 3] [ 4] 。
『バードマニア』は、プロデューサー のテリー・メルチャー がバンドの同意なしに、オーケストレーション を大幅にアルバムに適用したとされる[ 3] [ 4] 。バンドはこれに不満を持っており、本作は、メルチャーのオーバーワークとして彼らが認識したことへの答えとして、また『バードマニア』よりも優れていると見なしたアルバムを制作できることを証明する試みとして意図されていた[ 3] [ 4] 。バンドの伝記作家であるジョニー・ローガンは、バーズが『ファーザー・アロング』の計画とレコーディングを迅速に行った結果、バンド自身が不満を抱き、『バードマニア』によって与えられた評判へのダメージを元に戻すことができなかった作品をもたらしたと示唆している[ 5] 。
リリース時に、アルバムはビルボード・トップ LP チャートで152位に達しただけで、 UKアルバム・チャート に全く入ることは無かった[ 6] [ 7] 。1971年11月29日にアルバムからのシングル 「アメリカズ・グレート・ナショナル・パスタイム」がリリースされたが、米国または英国ではチャートにランクインしなかった[ 7] [ 8] 。『ファーザー・アロング』は、ビルボード のアルバム・チャートでのランクインの期間が最も少ないバーズのアルバムとして、『バーズ博士とハイド氏 』と肩を並べるという疑わしい名誉を持っている[ 9] 。加えて、これはアメリカでのバーズのキャリアの中でほぼ最低のチャート・アルバムであり、153位にランクされた『バーズ博士とハイド氏』にのみ打ち負かされた[ 6] 。ある意味、このアルバムはバーズの活動が終了するための大きな要素になったと言える。
ティファニー クイーン (ロジャー・マッギン ) – 2:40
ゲット・ダウン・ユア・ライン (ジーン・パーソンズ) – 3:26
Farther Along (トラディショナル;クラレンス・ホワイト 編曲) – 2:57
BB Class Road (ジーン・パーソンズ、スチュアート・ドーソン) – 2:16
Bugler (ラリー・マレー) – 3:06
America's Great National Pastime (スキップ・バッティン 、キム・フォーリー ) – 2:57
Antique Sandy (Roger McGuinn、Skip Battin、Gene Parsons、Clarence White、Jimmi Seiter) – 2:13
Precious Kate (スキップ・バッティン、キム・フォーリー) – 2:59
So Fine (ジョニー・オーティス) – 2:36
Lazy Waters (ボブ・ラフキン) – 3:32
Bristol Steam Convention Blues (ジーン・パーソンズ、クラレンス・ホワイト) – 2:39
Lost My Drivin' Wheel [ 注釈 1]
(David Wiffen ) – 4:56Born to Rock and Roll [ 注釈 1] (Roger McGuinn) - 2:59Bag Full of Money [ 注釈 1] (Roger McGuinn, Jacques Levy ) - 5:58
Note: this song ends at 3:18; at 3:29 begins "Bristol Steam Convention Blues" [Alternate Version] (Gene Parsons, Clarence White)
このセクションのソースは次の通り:[ 2] [ 9] [ 10] [ 11] [ 12]
バーズ
^ a b c ボーナス・トラック12はバーズではなく、ロジャー・マッギンと無名のスタジオ・ミュージシャン のグループによる録音。ボーナス・トラック13には、通常のバンド・ラインナップに加えて、チャールズ・ロイド(サックス )、未知のミュージシャン (シンセサイザー )、および多数の名前のない女性バック・シンガーが 含まれる。ボーナス・トラック14には、ジョン・ゲリン(ドラム)、バディ・エモンズ(ペダル スティール ギター)、未知のミュージシャン (ピアノ) と共に、マッギン、ホワイト、バッティンが参加している。
^ Rogan, Johnny. (1998). The Byrds: Timeless Flight Revisited (2nd ed.). Rogan House. pp. 542–547. ISBN 0-9529540-1-X
^ a b Hjort, Christopher. (2008). So You Want To Be A Rock 'n' Roll Star: The Byrds Day-By-Day (1965-1973) . Jawbone Press. pp. 280–283. ISBN 1-906002-15-0
^ a b c Rogan, Johnny. (1998). The Byrds: Timeless Flight Revisited (2nd ed.). Rogan House. pp. 325–329. ISBN 0-9529540-1-X
^ a b c “Byrdmaniax ”. ByrdWatcher: A Field Guide to the Byrds of Los Angeles. 2009年5月29日時点のオリジナル よりアーカイブ。2010年3月31日 閲覧。
^ Rogan, Johnny. (1998). The Byrds: Timeless Flight Revisited (2nd ed.). Rogan House. pp. 330–334. ISBN 0-9529540-1-X
^ a b Whitburn, Joel. (2002). Top Pop Albums 1955-2001 . Record Research Inc. p. 122 . ISBN 0-89820-147-0 . https://archive.org/details/joelwhitburnstop00whitbu/page/122
^ a b Brown, Tony. (2000). The Complete Book of the British Charts . Omnibus Press. p. 130. ISBN 0-7119-7670-8
^ Whitburn, Joel. (2008). Top Pop Singles 1955-2006 . Record Research Inc. p. 130. ISBN 0-89820-172-1
^ a b Fricke, David. (2000). Farther Along (2000 CD liner notes)
^ Hjort, Christopher. (2008). So You Want To Be A Rock 'n' Roll Star: The Byrds Day-By-Day (1965-1973) . Jawbone Press. pp. 299–300. ISBN 1-906002-15-0
^ Hjort, Christopher. (2008). So You Want To Be A Rock 'n' Roll Star: The Byrds Day-By-Day (1965-1973) . Jawbone Press. pp. 303–306. ISBN 1-906002-15-0
^ ボーナス・トラック12はバーズではなく、ロジャー・マッギンと無名のスタジオ・ミュージシャン のグループによる録音。ボーナス・トラック13には、通常のバンド・ラインナップに加えて、チャールズ・ロイド(サックス )、未知のミュージシャン (シンセサイザー )、および多数の無名女性バック・シンガーが 含まれる。ボーナス・トラック14には、ジョン・ゲリン(ドラム)、バディ・エモンズ(ペダル スティール ギター)、未知のミュージシャン (ピアノ) と共に、マッギン、ホワイト、バッティンが参加している。
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