『東方三博士の礼拝 』 (プラド美術館 ) の部分。人物は、一般的に画家の自画像であると考えられている。
『聖パウロの改宗』 (カタルーニャ美術館 )
『羊飼いの礼拝』 (プラド美術館)
修道士フアン・バウティスタ・マイーノ (Juan Bautista Maíno、姓の綴りはMaynoとも、1581年 10月 -1649年 4月1日 ) は、スペイン のバロック 期の画家である。
スペイン中部、現在のグアダラハラ県のパストラーナ(Pastrana)で生まれた。マイーノの父親はミラノ の織物を売るイタリア人商人で、母親はポルトガル の貴族の女性であった。両親とも、パストラーナ公爵 夫人のアナ・デ・メンドーサ に仕えていた。マイーノはエル・グレコ の下で修業をしたと信じる歴史家もいるが、証拠となる記録は発見されていない。 マイーノは、1600年から1608年までイタリア で過ごしたことが確かなこととして知られており、イタリアではカラヴァッジョ 、オラツィオ・ジェンティレスキ 、グイド・レーニ 、アンニーバレ・カラッチ の作品に親しみ、影響を受けた。マイーノはパストラーナに帰郷した時、フランシスコ会派無原罪懐胎修道院 (Monasterio de Concepcionistas Franciscanas (スペイン語版 ) ) の側面祭壇のために描いた『三位一体』の中でイタリアで受けた影響を示している。
1611年3月に、マイーノはトレド に移り、翌年ドミニコ会 のために『復活祭の4日間の祭壇画 (Altarpiece of the Four Days of Easter)』 (プラド美術館 ) を描いた。この作品は、おそらく画家の最もよく知られているものである。他に、『東方三博士の礼拝 』と『羊飼いの礼拝』 (ともにプラド美術館) も重要な作品である。
1613年6月に、マイーノはドミニコ会に入り、サン・ペドロ・デ・マルティール修道院 (英語版 ) に居住した。このため、彼の芸術的創作活動は減ったが、「東方三博士の礼拝」の他のヴァージョンを数点制作した。そのうちの1点は現在、エルミタージュ美術館 に所蔵されており、別の1点はダラス にあるメドウズ美術館 (英語版 ) で見ることができる。
1620年、フェリペ3世 (スペイン王) はマイーノを宮廷に招聘したが、それは息子 (将来のフェリペ4世 ) に絵画を教えさせるためであった。当時、マイーノはコンペで若いディエゴ・ベラスケス の後援者となり、ベラスケスが宮廷で身を立てるのに役立った『モリスコ追放』を描くのに抜擢した。なお、『モリスコ追放』は、1734年の旧王宮 (マドリード) (英語版 ) の大火災により焼失し、現存していない。
マイーノは、マドリードのサント・トマス学院修道院 (Colegio y convento de Santo Tomás) で死去した。修道士のフアン・アンドレス・リシ は、彼の弟子の1人であった可能性がある。
『聖パウロの改宗 』(1614年ごろ、カタルーニャ美術館 、バルセロナ )
トレドのサン・ペドロ・マルティール祭壇衝立の『東方三博士の礼拝 』、『羊飼いの礼拝』、『キリストの復活』、『聖霊降臨』(1612–1614年、プラド美術館 )
『受胎告知』の祭壇衝立 (プラド美術館)
『キリストの復活』 (アルテ・マイスター絵画館 、ドレスデン )
『聖霊降臨』 (1615–1620年、プラド美術館)
『紳士の肖像』 (1618–1623年、プラド美術館)
『聖ハシント (San Jacinto)』 (1620–1624年、サン・ペドロ・マルティール教会、トレド)
『フェリペ4世の肖像』 (1623–1625年、アルテ・ピナコテーク 、ミュンヘン)、ミニアチュール
『紳士の肖像』 (1625年、アルテ・ピナコテーク、ミュンヘン)、ミニアチュール
『聖アガボ (Agabo)』 (ボウズ美術館 (英語版 ) 、ダーハム《Durham》 群)
『東方三博士の礼拝』(エルミタージュ美術館 、サンクトペテルブルク )
『東方三博士の礼拝』(メドウズ美術館 (英語版 ) 、ダラス )
『大司教ホセ・デ・メロ (José de Melo) の肖像』 (大聖堂評議会、エヴォラ大聖堂 )
『ソリアーノの聖ドミニクス』(1629年、プラド美術館)[ 2]
『ソリアーノの聖ドミニクス』 (1629年、エルミタージュ美術館)
『ミランダの祭壇衝立』 (1629年、コレヒアータ、パストラーナ)
『バイアの回復 (Recuperación de Bahía de Todos los Santos en Brasil)』 (1634–1635年、プラド美術館)
『ドミニコ会修道士の肖像』 (1635–1640年、アシュモリアン美術館 、オックスフォード )
『サント・トマスの修道士アロンソ (Fray Alonso de Santo Tomás)』 (1648–1649年、カタルーニャ美術館、バルセロナ)
『プラド美術館ガイドブック』、プラド美術館、2009年刊行、ISBN 978-84-8480-189-4
Madrazo, Pedro de (1872). Catálogo Descriptivo e Histórico del Museo del Prado de Madrid (Parte Primera: Escuelas Italianas y Españolas) . Calle del Duque de Osuna #3; Original from Oxford University, Digitized 1 May 2007: M. Rivadeneyra. pp. 439. https://books.google.com/books?id=Tu8HAAAAQAAJ&q=Catalogo+Prado+Madrazo&pg=PP7
Leticia Ruiz Gómez (ed.), Juan Bautista Maíno , Museo Nacional del Prado/Ediciones El Viso (2009), ISBN 978-84-8480-190-0
Pérez Sánchez, Alonso E., Pintura Barroca en España, 1600–1750. Editorial Cátedra, Madrid ISBN 978-84-376-0994-2 , p/ 103–108.
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