『フェイス・ザ・ミュージック』 (Face the Music) は、1975年に発表されたエレクトリック・ライト・オーケストラ(ELO)の5枚目のアルバム。このアルバムで、バンド初のプラチナ・ディスクを達成。
ミュンヘンのミュージックランド・スタジオでレコーディングエンジニアのラインハルト・マックとともに録音された初めてのアルバムでもある。このスタジオはアメリカツアーの途中でディープ・パープルに紹介され、今後も使用されていくことになる。バンドは、マイク・デ・アルバカーキとマイク・エドワーズに変わり、新メンバーとして、ベーシストのケリー・グロウカットとチェロ奏者のメルヴィン・ゲイルを迎える。
前作に収録された楽曲「エルドラド」をめぐる訴訟[1]。に影響されてか、このアルバムには逆回転メッセージが随所に盛り込まれている。また、アルバムのタイトルである「Face The Music」からも、「音楽を率直に見て」というメッセージを読み取ることができる。
- ファイアー・オン・ハイ - Fire On High
- インストルメンタルナンバー。シングルカットされていないものの、ファンの間では人気が高い。
- 冒頭に逆回転メッセージが挿入されており、逆再生すると「Music is reversible but time is not, turn back」と言っているのがわかる。
- 滝 Waterfall
- イーヴィル・ウーマン - Evil Woman
- これまでのELOサウンドにディスコの要素を取り入れ、英国と米国で大ヒットした。
- ナイトライダー - Nightrider
- ケリー・グロウカットのリードボーカルが収録された初めての楽曲。コンサートでは高音のパートは彼が担当するのが常となっていた。
- また、「Nightrider」というのはジェフが初めて所属していたバンドの名前でもある。
- ポーカー - Poker
- ストレンジ・マジック(不思議な魔術) - Strange Magic
- 中期ELOらしいフルオーケストラによるストリングス・アレンジを前面に押し出した曲。
- ダウン・ホーム・タウン - Down Home Town
- 「滝」のサビのボーカルパートが逆再生されて、冒頭に挿入されている。
- 歌詞カードには意味不明な注釈がついている。
- 夏の日 - One Summer Dream
- 環境保護を歌った楽曲。2001年のズーム・ツアーで演奏された。
- リマスター盤のボーナス・トラック
- ファイア・オン・ハイ・イントロ(アーリー・オルタネイト・ミックス) Fire On High Intro (Early Alternate Mix)
- イーヴィル・ウーマン(ストリップト・ダウン・ミックス) Evil Woman (stripped down mix)
- ジェフ曰く、「1975年のバージョンよりいい」。
- ストレンジ・マジック(不思議な魔術)(U.S.シングル・エディット) Strange Magic (U.S.Single Edit)
- 滝(インストゥルメンタル・ミックス) Waterfall (instrumental mix)
- ^ 楽曲を逆再生すると、キリストを貶める悪魔のメッセージが聞こえるというもの。ELOは不本意なものであると否定した。
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