フォラール

この項目では、ポルトガルのパンについて説明しています。フランスの軍事学者については「ジャン・シャルル・ド・フォラール（英語版）」をご覧ください。

フォラール・デ・パシュコアの例

フォラール（ポルトガル語: folar）はポルトガルのパンの一種^[1]。イースターの食卓には欠かせないパンである^[1]。

アニスやオレンジで香りづけしたブリオッシュ生地にゆで卵を乗せて焼き上げる^[1]。ゆで卵は再度加熱されることで堅くなってしまうため、食べる人もいれば食べない人もいる^[1]。こういったゆで卵入りのフォラールをフォラール・デ・パシュコア（folar de Páscoa）とも呼ぶ^[2]。

ポルトガル北部（ノルテ）では、イースターに食されるのはパン・デ・ローが多く、それ以外の地域ではフォラールを食べることが多い^[1]。また、ポルトガル北部のトラズ・オズ・モンテス（ポルトガル語版）では、仔牛肉、豚肉、鶏肉などが入ったフォラールも作られている^[1]。

出典

1. ^ ドゥアルテ智子「フォラール」『ポルトガル菓子図鑑 お菓子の由来と作り方 :ルーツは修道院。知っておきたいポルトガル菓子101選』誠文堂新光社、2019年、105頁。ISBN 978-4416719145。 
2. 「クリスマスとイースターのお菓子」『W07 世界のグルメ図鑑 116の国と地域の名物料理を食の雑学とともに解説』地球の歩き方、2021年、111頁。ISBN 978-4059196228。