Fukutin-related | |||||||||
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識別子 | |||||||||
略号 | Fukutin-related | ||||||||
Pfam | PF04991 | ||||||||
InterPro | IPR009644 | ||||||||
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フクチン(Fukutin)は、筋肉の統合性維持、皮質の組織形成、正常な眼球の発達に不可欠な真核生物の持つタンパク質である。フクチン遺伝子の変異は、福山型先天性筋ジストロフィーの原因となる[5]。ヒトではこのタンパク質は、染色体9q31に位置するFCMD(またはFKTN)遺伝子によりコードされている[6][7][8]。ヒトのフクチンは461アミノ酸長で、分子量は53.7kDaである。
機能の大部分は未知であるが、フクチンはおそらく遍在的に発現している膜タンパク質である。ただし骨格筋、心臓、脳には多く存在する[9]。cis-ゴルジ体部分に局在し、骨格筋ではα-ジストログリカンのグリコシル化に関わっている可能性がある。コードされるタンパク質はグリコシルトランスフェラーゼであり脳の発達に関わっていると考えられている[7]。
この遺伝子の異常は、福山型先天性筋ジストロフィー、ウォーカー・ワールブルク症候群、肢帯型筋ジストロフィー2M 型、拡張型心筋症1X型等の原因となる[7][10]。