フゼアノート

フゼアノートは、香調の一種。フゼア調とも表記される。フゼアはフランス語でシダを表すフジェール(: Fougeres)の日本語読みであるがあくまでイメージであり、フゼア調の香水は必ずしもシダ植物を使っているわけではない。

香り

[編集]

ラベンダーのクリアな香りと、の樹に生え土の香りのするオークモス桜餅の葉を思わせるクマリンを基調とした香りである。香水としては、1882年ウビガン社から発売された「フジェール ロワイヤル」が始まりであるが、現在は販売されていない。男性的で幻想的な香りが特徴で、女性からの好感度も高い[1]

フゼアノートから派生した香りには、水や大気をイメージした香料を加えた「フゼア・マリーン」、ラベンダーのフレッシュ感を前面に出し、新緑の香りをブレンドした「フゼア・フレッシュ」、バジルクローブなどのハーブコショウナツメグなどのスパイスの香りを加えた「フゼア・スパイシー・ウッディ」、アンバーの香りをベースにした「フゼア・アンバリー」がある[2]

脚注

[編集]
  1. ^ (榎本 2008, p. 64)
  2. ^ (榎本 2008, pp. 65–68)

参考文献

[編集]
  • 榎本雄作『香水の教科書2 スタイリッシュに楽しむ応用編』学習研究社、2008年3月11日。ISBN 978-4-05-403614-7