フランクス・ワイルド・イヤーズ

『フランクス・ワイルド・イヤーズ』
トム・ウェイツスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル ロックジャズ実験音楽
時間
レーベル アイランド・レコード
プロデュース トム・ウェイツ
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 13位(ノルウェー[1]
  • 14位(スイス[2]
  • 17位(スウェーデン[3]
  • 20位(イギリス[4]
  • 21位(オランダ[5]
  • 24位(オーストリア[6]
  • 42位(ニュージーランド[7]
  • 115位(アメリカ)
  • トム・ウェイツ アルバム 年表
    レイン・ドッグ
    (1985年)
    フランクス・ワイルド・イヤーズ
    (1987年)
    ビッグ・タイム
    (1988年)
    テンプレートを表示

    フランクス・ワイルド・イヤーズ(Franks Wild Years[8])は、トム・ウェイツ1987年に発表したアルバム。

    解説

    [編集]

    トムは、アルバム『ソードフィッシュトロンボーン』(1983年)収録曲「ワイルドなフランクの話」から派生したミュージカル作品『フランクス・ワイルド・イヤーズ』の脚本と音楽を、妻キャスリーン・ブレナンと共作。トム自身が主演、後に映画監督として活動するゲイリー・シニーズが演出を担当して[9]1986年6月22日にシカゴで初演。本作は、同ミュージカルの楽曲を改めてレコーディングしたもの。伝記本『トム・ウェイツ 素面の酔いどれ天使』の著者パトリック・ハンフリーズによれば、本作は舞台版の完全再現ではないが、「シカゴ公演を想像して楽しむには十分な内容」とのこと[10]

    アルバム前半(1.-9.)が「ACT I」、後半(10.-17.)が「ACT II」と銘打たれ、「ストレイト・トゥ・ザ・トップ」と「夢見る頃はいつも」はIとIIの両方に登場。トムとグレッグ・コーエンが共作した「ストレイト・トゥ・ザ・トップ」は、コンガ等のパーカッションを多用した「ルンバ篇」と、ジャズ的なアレンジの「ヴェガス篇」の2種類が収録されている。主人公のフランクはアコーディオンを弾くという設定で、アルバム・ジャケットにもアコーディオンが登場し、「コールド・コールド・グラウンド」「トレイン・ソング」では、ロス・ロボスのデイヴィッド・イダルゴがアコーディオンを演奏。

    収録曲

    [編集]

    特記なき楽曲はトム・ウェイツ作。

    1. セント・クリストファー - "Hang on St. Christopher" - 2:46
    2. ストレイト・トゥ・ザ・トップ〜ルンバ篇 - "Straight to the Top (Rhumba)" (Tom Waits, Greg Cohen) - 2:30
    3. ブロウ・ウィンド・ブロウ - "Blow Wind Blow" - 3:35
    4. テンプテイション - "Temptation" - 3:53
    5. 夢見る頃はいつも - "Innocent When You Dream (Barroom)" - 4:15
    6. アイル・ビー・ゴーン - "I'll Be Gone" (T. Waits, Kathleen Brennan) - 3:12
    7. 昨日が戻るまで - "Yesterday Is Here" (T. Waits, K. Brennan) - 2:29
    8. ウェイク・ミー・アップ - "Please Wake Me Up" (T. Waits, K. Brennan) - 3:36
    9. フランクの詩 - "Franks Theme" - 1:49
    10. モア・ザン・レイン - "More Than Rain" - 3:52
    11. ダウン・イン・ザ・ホール - "Way Down in the Hole" - 3:30
    12. ストレイト・トゥ・ザ・トップ〜ヴェガス篇 - "Straight to the Top (Vegas)" (T. Waits, G. Cohen) - 3:26
    13. ニューヨーク - "I'll Take New York" - 3:58
    14. イスタンブールからの電話 - "Telephone Call From Istanbul" - 3:12
    15. コールド・コールド・グラウンド - "Cold Cold Ground" - 4:07
    16. トレイン・ソング - "Train Song" - 3:20
    17. 夢見る頃はいつも - "Innocent When You Dream (78)" - 3:08

    カヴァー

    [編集]

    参加ミュージシャン

    [編集]

    脚注

    [編集]
    1. ^ norwegiancharts.com - Tom Waits - Franks Wild Years
    2. ^ Tom Waits - Franks Wild Years - hitparade.ch
    3. ^ swedishcharts.com - Tom Waits - Franks Wild Years
    4. ^ ChartArchive - Tom Waits
    5. ^ dutchcharts.nl - Tom Waits - Franks Wild Years
    6. ^ Tom Waits - Franks Wild Years - austriancharts.at
    7. ^ charts.org.nz - Tom Waits - Franks Wild Years
    8. ^ アルバム・タイトルはFrank's Wild Yearsではなく、アポストロフィーなしのFranksと綴る。ただし、本作の元になった楽曲「ワイルドなフランクの話」の原題はFrank's Wild Years
    9. ^ Gary Sinise Biography (1955-)
    10. ^ トム・ウェイツ 素面の酔いどれ天使』(パトリック・ハンフリーズ:著、金原瑞人:訳、東邦出版、ISBN 978-4-8094-0705-5)p.281
    11. ^ The Wire(2002)-Soundtracks-(IMDb)