フランク・フレオン(仏: Franck Fréon, 1962年5月16日 - )は、フランスの元レーシングドライバー。パリ出身。
引退後はアメリカで自動車ディーラー企業を立ち上げ実業家となった。
1986年にフランスのルノー・5ターボ選手権でキャリアを開始し、フォーミュラ・ルノーでジュニア・フォーミュラにも参戦、同年のランキング6位となる。2年目の1987年には初優勝を挙げ、ランキング4位を獲得。1988年からフランスF3選手権に参戦クラスを上げ、1989年にランキング7位、同年はスパ24時間レースに初参戦した。
1990年より国際F3000選手権に昇格したが、ギャラクシー・チームの体制の弱さもあり最初の5戦のうち4回で予選不通過となった。ただし、ギャラクシーでの唯一の決勝進出となったポー・グランプリでは難コースで5位に入り、ポイントを獲得した。同年のF3000ランキングは19位だった。
1991年にアメリカへ渡り、インディ・ライツに参戦しブライアン・ハータと選手権タイトルを争い、1992年、1993年と2年連続シリーズ2位を獲得した。しかしインディカーシートの獲得には苦労し、1994シーズンに3つの異なるチームから出走、ロングビーチ市街地コースで12位・1ポイントを獲得した。1995年も良いチーム体制を得られず、乗ったのは3年落ちのローラ製シャシーだった。この期間、活路を求めてイギリスF2選手権にもスポット参戦歴がある。
ル・マン24時間レースは1994年に初参戦(チーム・アートネイチャーより、マシンはマツダ・RX-7・GTO)、2年目の1995年からは日本のマツダスピードから参戦し、総合7位入賞(WSCクラス3位)。1996年にはLMP2クラス優勝を達成した[1]。
日本でのレース歴もあり、1996年にはマツダスピードのファミリアで全日本ツーリングカー選手権 (JTCC)へフル参戦した。
2003年のアメリカン・ル・マン・シリーズへの参戦を最後にレーサーを引退した。その後自身の経験と知識を活かすべく、1998年よりアメリカ ・フィラデルフィア近郊に設立した「Pumpkin Fine Cars & Exotics」という自動車関連企業の代表を務めている。
年 | エントラント | シャーシ | エンジン | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 順位 | ポイント |
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1988年 | プロマテクメ | ダラーラ F388 | アルファロメオ | NOG 6 |
DLM 14 |
PAU 9 |
LAC 13 |
ROU 7 |
LEC Ret |
ALB 8 |
NOG2 9 |
BUG 7 |
LED 6 |
CET 11 |
DIJ Ret |
11位 | 28 |
1989年 | Franck Freon | ダラーラ F389 | NOG 9 |
LED 5 |
MAG 15 |
PAU 7 |
DLM 14 |
ROU Ret |
CHA Ret |
LEC 2 |
ALB 8 |
BUG 4 |
CET 6 |
DIJ 2 |
7位 | 53 |
年 | エントラント | シャーシ | エンジン | タイヤ | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 順位 | ポイント |
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1990年 | ギャラクシー | ローラ T89/50 | コスワース DFV | A | DON DNQ |
PAU 5 |
JER DNQ |
MNZ DNQ |
PER | HOC | BRH | BIR | 19位 | 2 | |||
無限 MF308 | SIL DNQ |
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アポマトクス | レイナード 90D | コスワース DFV | BUG 14 |
NOG 16 |
年 | チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 順位 | ポイント |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1991年 | フレオン・レーシングサービス | LBH 4 |
PHX 7 |
MIL 3 |
DET 2 |
POR 2 |
CLE 6 |
MEA 6 |
TOR 4 |
DEN 6 |
MDO 3 |
NAZ 9 |
LS 8 |
4位 | 121 |
1992年 | Landford Racing | PHX 11 |
LBH 1 |
DET 5 |
POR 1 |
MIL 4 |
LOU 2 |
TOR 12 |
CLE 1 |
VAN 4 |
MDO 6 |
NAZ 2 |
LS 3 |
2位 | 159 |
1993年 | ジョン・マーティン・レーシング | PHX 9 |
LBH 2 |
DET 18 |
POR 4 |
MIL 1 |
NHA 3 |
TOR 2 |
CLE 7 |
VAN 5 |
MDO 6 |
NAZ 3 |
LS 17 |
2位 | 122 |
年 | チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 順位 | Pts | Ref |
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1994年 | プロジェクト・インディ | SRF | PHX |
LBH 12 |
INDY |
MIL |
DET |
POR 15 |
CLE |
TOR |
MCH |
MDO |
NHM |
32位 | 1 | [2] | |||||
ユーロモータースポーツ | VAN DNQ |
ROA 29 |
NZR |
||||||||||||||||||
インディ・リージェンシー・レーシング | LS 18 |
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1995 | プロジェクト・インディ | MIA |
SRF | PHX |
LBH 15 |
NZR |
36位 | 0 | [3] | ||||||||||||
インディ・リージェンシー・レーシング | INDY DNQ |
MIL |
DET |
POR |
ROA |
TOR |
CLE |
MIS |
MDO |
NHM |
VAN |
||||||||||
ペイトン/コイン・レーシング | LS DNQ |
年 | チーム | コ・ドライバー | 使用車両 | クラス | 周回 | 総合順位 | クラス順位 |
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1994年 | チーム・アートネイチャー | 寺田陽次郎 ピア・デ・トワジ |
マツダ・RX-7 GTO | IMSA GTS |
250 | 15位 | 2位 |
1995年 | D.T.R. マツダスピード Co. Ltd. |
寺田陽次郎 ジム・ダウニング |
クッズ・DG-3-マツダ | WSC | 282 | 7位 | 3位 |
1996年 | マツダスピード Co. Ltd. | 寺田陽次郎 ジム・ダウニング |
クッズ・DLM-マツダ | LMP2 | 251 | 25位 | 1位 |
1997年 | Team T.D.R. マツダスピード |
寺田陽次郎 ジム・ダウニング |
クッズ・DLM-4-Mazda | LMP | 263 | 17位 | 6位 |
1998年 | クラージュ・コンペティション | 寺田陽次郎 オリビエ・テブナン |
クラージュ・C41-ポルシェ | LMP1 | 304 | 15位 | 4位 |
1999年 | オートエクゼ・モータースポ―ツ | 寺田陽次郎 ロビン・ドナヴァン |
オートエクゼ・LMP99-フォード | LMP | 74 | DNF | DNF |
2000年 | コルベット レーシング | アンディー・ピルグリム ケリー・コリンズ |
シボレー・コルベット C5-R | GTS | 327 | 10位 | 3位 |
2001年 | アンディー・ピルグリム ケリー・コリンズ |
GTS | 271 | 14位 | 7位 | ||
2002年 | アンディー・ピルグリム ケリー・コリンズ |
GTS | 331 | 13位 | 2位 | ||
2003年 | ロン・フェローズ ジョニー・オコーネル |
GTS | 326 | 12位 | 3位 |
年 | チーム | 使用車両 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 順位 | ポイント |
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1996年 | マツダスピード | マツダ・ファミリア | FSW1 17 |
FSW2 15 |
SUG1 12 |
SUG2 13 |
SUZ1 Ret |
SUZ2 DNS |
MIN1 Ret |
MIN2 Ret |
SEN1 Ret |
SEN2 Ret |
TOK1 14 |
TOK2 16 |
FSW1 Ret |
FSW2 DNS |
NC | 0 |