フランチシェク・ドルチコル(František Drtikol, 1883年-1961年)は、主として戦間期に活躍した、チェコの写真家。
日本では「フランティセック・ドルティコル」または「フランティセック・ドゥルティコル」と表記されることが多い。
ピクトリアリスムを基調とした女性写真(特にヌード写真)を得意とする。独特のぼかしを多用した作品が多く、光の使い方にも大きな特徴がある。その中で、白と黒のコントラストも、十分に生かされており、ときとして幻想的な画面を作り出している。
日本のピクトリアリスム作品(特に第二次世界大戦前の作品。しかも、淵上白陽らの「構成派」すら)にも、強い影響を与えていると考えられる。
- 私を見て! ヌードポートレイト Look at me ! Portrait photographs of nude(東京都写真美術館・2010年7月31日 - 10月3日)東京都写真美術館のサイトより
- 紹介された作品は、次の2点(最初の番号は、展示作品リストの番号)
- 29、立つヌード、男性ヌード(Standing Nude, Male Nude)、1927年、103 × 80mm、ゼラチン・シルバー・プリント(Gelatin Silver Print)
- 30、腕をもたせて座るヌード(Seated Nude, Resting on Arms)、1927年、168 ×232mm、ゼラチン・シルバー・プリント(Gelatin Silver Print)