フランツ・シュペータ(Franz Speta、1941年12月22日生まれ)は、オーストリアの植物学者である。オーバーエスタライヒ州立博物館(Oberösterreichischen Landesmuseum))などで働いた。球根植物の分類学的研究を専門とする。
リンツで生まれた。事務職見習いなどで働いた後、高等学校卒業資格試験(マトゥーラ:Matura)に合格し、ウィーン大学で植物学を学び、ガイトラー(Lothar Geitler)とヴォース(Tschermak Woess)のもとで種子の昆虫誘引物質(エライオソーム)の発生機構の研究論文を執筆し、1972年に博士号を得た。
1970年からリンツのオーバーエスタライヒ州立博物館の植物と無脊椎動物の研究職を務め、1985年から副館長、1890年から1891年まで臨時館長、2003年から新設された生物学センターの館長を務めた。1982年にザルツブルク大学の植物分類学の講師(venia legendi)を務めた。1904年に評議員( Wirklichen Hofrat)を務めた。
ヒヤシンス科(Hyacinthaceae)やユリ科などの球根植物の分類を専門とし、オオバコ科やゴマノハグサ科、タヌキモ科の植物も研究し約100編の論文を発表した。
キジカクシ科の属名、Spetaea Wetschnig & Pfosserや、種名Scilla spetana Keresztyに献名されている。