フリッツィー・ブルネット(Fritzi Brunette, 1890年5月27日 - 1943年9月28日)は、アメリカ合衆国の女優である[1]。出生名はフローレンス・ブルネット(Florence Brunet)[1]。
1890年(明治23年)5月27日、ジョージア州サヴァナに生まれる[1]。
1912年(明治45年)、パワーズ・ピクチャー・プレイズ製作の短篇映画 The Joy Ride に出演しているのが、もっとも古い出演記録である[1]。セリグ・ポリスコープ・カンパニーが量産する短篇映画に多く出演する[1]。1918年(大正7年)、ユニヴァーサル・フィルム・マニュファクチュアリング・カンパニー(現在のユニバーサル・ピクチャーズ)に移籍、同社傘下の製作会社ブルーバード映画で、ダグラス・ジェラード監督の Playthings, 『血の叫び』、『巌封の密者』に主演[1]、これらは日本でも公開された[2]。1925年(大正14年)、一旦映画界を離れる[1]。
1935年(昭和10年)、19歳年長の夫ウィリアム・ロバート・ダレーと死別する[1][3]。同年、すでにトーキーの世界となった映画界に復帰するが、役柄は端役、地震シーンのエキストラ等であった[1]。1942年(昭和17年)に公開された、チャールズ・ラモント監督の You're Telling Me にノンクレジットで出演したのが最後の仕事となった[1]。
1943年(昭和18年)9月28日、カリフォルニア州ロサンゼルス市ハリウッドで死去した[1]。満53歳没。
すべて出演作である[1]。1915年以前の70作におよぶ出演作に関しては[1]、おもなものに留めた。
- The Joy Ride : 監督不明、1912年 - 出演・役 The Maid's Mistress
- Diamonds Are Trumps : 監督ウィリアム・ロバート・ダレー、1916年
- Virtue Triumphant : 監督ウィリアム・ロバート・ダレー、1916年
- The Uncut Diamond : 監督ウィリアム・ロバート・ダレー、1916年
- Unto Those Who Sin : 監督ウィリアム・ロバート・ダレー、1916年 - 出演・役 Nadia
- A Serpent in the House : 監督ウィリアム・ロバート・ダレー、1916年
- At Piney Ridge : 監督ウィリアム・ロバート・ダレー、1916年 - 出演・役 Cindy Lane
- The Test of Chivalry : 監督ウィリアム・ロバート・ダレー、1916年
- The Hare and the Tortoise : 監督ウィリアム・ロバート・ダレー、1916年
- The Reprisal : 監督ウィリアム・ロバート・ダレー、1916年
- The Germ of Mystery : 監督ウィリアム・ロバート・ダレー、1916年
- Out of the Mist : 監督ウィリアム・ロバート・ダレー、1916年
- Into the Northland : 監督ウィリアム・ロバート・ダレー、1916年
- Beware of Strangers : 監督コリン・キャンベル、1917年 - 出演・役 Bertha Gibson
- 『ジャガーの爪』The Jaguar's Claws : 監督マーシャル・ニーラン、主演早川雪洲、1917年 - 出演・役 Beth Thomas
- 『黄金の砲弾』 The Golden Bullet : 監督フレッド・ケルシー、主演ハリー・ケリー、1917年
- Who Shall Take My Life? : 監督コリン・キャンベル、1917年 - 出演・役 Kate Taylor
- 『目醒めた心』(別題『良心の叫び』) And a Still Small Voice : 監督バートラム・ブラックン、1918年 - 出演・役 Mary Singleton
- The City of Purple Dreams : 監督コリン・キャンベル、1918年 - 出演・役 Esther Strom
- The Still Alarm : 監督コリン・キャンベル、1918年 - 出演・役 Undetermined Role
- Playthings : 監督ダグラス・ジェラード、1918年 - 主演・役 Marjorie North
- 『血の叫び』 The Velvet Hand : 監督ダグラス・ジェラード、1918年 - 主演・役 Gianna Russelli
- 『巌封の密者』 The Sealed Envelope : 監督ダグラス・ジェラード、1919年 - 主演・役 Lena
- The Railroader : 監督コリン・キャンベル、1919年 - 出演・役 Anice Lanier
- 『白塗の壁』 Whitewashed Walls : 監督パーク・フレーム、1919年 - 出演・役 Concha
- 『神の賜ひし女』 The Woman Thou Gavest Me : 監督ヒュー・フォード、1919年 - 主演・役 Alma
- 『大自然の声』 Jacques of the Silver North : 監督ノーヴァル・マクレガー、1919年 - 出演・役 Memory Baird
- 『嘘か実か』 A Sporting Chance : 監督ヘンリー・キング、1919年 - 出演・役 Gilberte Bonheur
- 『女優の罪』(別題『陰の女』) The Woman Under Cover : 監督ジョージ・シーグマン、1919年 - 出演・役 Alma Jordan
- The Lord Loves the Irish : 監督アーネスト・C・ワード、1919年 - 出演・役 Sheila Lynch
- Live Sparks : 監督アーネスト・C・ワード、1920年 - 出演・役 Myrtle Pratt
- The Dream Cheater : 監督アーネスト・C・ワード、1920年 - 出演・役 Pauline Mahon
- Number 99 : 監督アーネスト・C・ワード、1920年 - 出演・役 Cynthia Vivian
- 『緑の焔』 The Green Flame : 監督アーネスト・C・ワード、1920年 - 出演・役 Ruth Gardner
- 『三萬弗』 $30,000 : 監督アーネスト・C・ワード、1920年
- 『秘語の家』 The House of Whispers : 監督アーネスト・C・ワード、1920年 - 出演・役 Barbara Bradford
- 『因果応報』 The Devil to Pay : 監督アーネスト・C・ワード、1920年 - 出演・役 Dare Keeling
- 『機会の海岸』 The Coast of Opportunity : 監督アーネスト・C・ワード、1920年 - 出演・役 Janet Ashley
- 『猛虎の勇』 Tiger True : 監督J・P・マッゴワン、1921年 - 出演・役 Mary Dover
- The Butterfly Girl : 監督ジョン・ゴーマン、1921年 - 出演・役 Lorna Lear
- Discontented Wives : 監督J・P・マッゴワン、1921年 - 出演・役 Ruth Gaylord
- A Wife's Awakening : 監督ルイ・ガスニエ、1921年 - 出演・役 Florence Otis
- 『百発百中』 Sure Fire : 監督ジョン・フォード、1921年 - 出演・役 Elinor Parker
- 『雪谷の巨人』 The Man from Lost River : 監督フランク・ロイド、1921年 - 出演・役 Marcia
- 『悪魔の眠る時』 While Satan Sleeps : 監督ジョセフ・ヘナベリー、1922年 - 出演・役 Salome Deming
- The Crusader : 監督ハワード・M・ミッチェル、1922年 - 出演・役 Alice
- Bells of San Juan : 監督スコット・R・ダンラップ 、1922年 - 出演・役 Dorothy Page
- The Boss of Camp Four : 監督W・S・ヴァン・ダイク、1922年 - 出演・役 Iris Paxton
- The Other Side : 監督ヒュー・ダーカー、1922年
- 『巡業の群れ』 The Footlight Ranger : 監督スコット・R・ダンラップ 、1923年 - 出演・役 Janet Ainslee
- Cause for Divorce : 監督ヒュー・ダーカー、1923年 - 出演・役 Laura Parker
- Camille of the Barbary Coast : 監督ヒュー・ダーカー、1925年 - 出演・役 Maggie Smith
- 『栄冠は我れに』(別題『栄冠は吾れに』) The Pace That Thrills : 監督ウェブスター・キャンベル、1925年 - 出演・役 Paula
- Driftwood : 監督クリスティ・キャバンヌ、1928年 - 出演・役 Lola