ブライアン・セッツァー・オーケストラ | |
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出身地 | アメリカ合衆国 ニューヨーク |
ジャンル |
スウィング・ジャズ ジャンプ・ブルース |
活動期間 | 1992年〜現在 |
レーベル |
ハリウッド・レコード インタースコープ サーフ・ドッグ |
公式サイト | [1] |
ブライアン・セッツァー・オーケストラ(The Brian Setzer Orchestra)は、アメリカのミュージシャン、ブライアン・セッツァーが率いるビッグバンドである。通称「BSO」。
1992年までストレイ・キャッツで活動していたブライアン・セッツァーが、ホーン・プレイヤー達に誘われ、家の近所のジャム・セッションに参加したことがプロジェクト始動のきっかけとなった。ブライアン・セッツァー以外のメンバーは幾度となく入れ替わってきたが、近年ではオーケストラのメンバーも定着しつつある。
結成当時はグランジが流行しており、ビッグバンドでの成功は難しい状況の中、ツアーに出て地道にライブ活動を行う。初期はジャズ色が強く、1994年にリリースされた1stアルバム『ザ・ブライアン・セッツァー・オーケストラ』は、収録曲の大半がジャズのスタンダード・ナンバーのカバーであり、セールス面も伸び悩み、レコード会社との契約も打ち切りとなった。
1995年にリリースされた2ndアルバム『ギター・スリンガー』では、オーケストラのメンバーを大幅に入れ替え、プロデューサーにはフィル・ラモーンを起用し、ジョー・ストラマーと数曲共作したため、前作よりもブライアンが思い描いていた「スウィング・ロック」に近い作品となった。当初このアルバムは日本の東芝EMIの原盤協力のもと、制作されたアルバムで、翌年にインタースコープから収録曲を大幅に変えたコンプリート盤を正式な2ndアルバムとして発表した。しかし、いずれもセールス面では伸び悩む結果であった。
プロジェクト始動からしばらく成功をつかめない時期を乗り越えて制作された3rdアルバム『ダーティー・ブギ』では、ブライアン自身「自分が求めていたサウンドが表現できた作品」と称するように、ようやく目指し続けてきた音楽に到達する作品となった。結果、アルバムはストレイ・キャッツ以来15年ぶりの全米チャートのトップ・テン入りを果たし、16年ぶりのダブル・プラチナ・ディスクを獲得する大ヒットを記録した。収録曲の「ジャンプ・ジャイヴ・アン・ウェイル」と「スリープ・ウォーク」では、1999年第41回グラミー賞の最優秀ポップ・グループ、最優秀ポップ・インストゥルメンタルの2部門を獲得し、一時全米ではスウィングが一大現象となった。
その後、2000年に発表した4thアルバム『ヴァヴーム!』からもデューク・エリントンのスタンダード「キャラバン」のカバーで2001年第43回グラミー賞の最優秀ポップ・インストゥルメンタル部門を獲得した。このアルバムでのツアーから、女性コーラスが2人加わり、トリオ・パートのステージ構成が組まれるようになる。
2002年、イチローが出演したペプシのCMソングを担当。この楽曲は、歌詞を変え、「セクシー,セクシー」という曲名で日本のみ発売のベスト・アルバム、『ベスト・オブ・ザ・ビッグ・バンド』に収録された。このアルバムはオリコンチャートの10位を記録した。
近年のブライアンは2001年にトリオのバンドで『イグニッション!』を発表して以降、ソロとしてもアルバムを発表し、ツアーを周るため、オーケストラの活動は以前に比べると散漫であるが、しきりに新譜を発表し、精力的に活動している。
2002年に『ブギ・ウギ・クリスマス』、2003年にEP盤でミニアルバム『ラック・ビー・ア・レイディー』(この二枚は2006年にまとめて一枚のアルバムとして発売)、そして2006年に『ディグ・ザット・クレイジー・クリスマス』と、クリスマス・アルバムを発表。これを機にクリスマス・ツアーを頻繁に行うようになり、ニューヨークの恒例行事であるロック・フェラー・センターのツリー点灯式にもたびたび出演している。
2007年、クラシックの曲を自己流にアレンジしたカバー・アルバム『ウルフギャングズ・ビッグ・ナイト・アウト』をリリース。
2009年、フィルム・ノワールやクライム・ノヴェルをテーマにしたアルバム『ソングス・フロム・ロンリー・アヴェニュー』を発表。