ブラウン派(Brownite、ブラウニット)とは、イギリスの政党、イギリス労働党の派閥。
政策的、あるいは個人的な人間関係からゴードン・ブラウン元首相(労働党党首)を支持する人々を指す。一般的に、元党首・首相であるトニー・ブレアに批判的な人間が多く、ブレア派の対義語として使われることが多い。
政策的には、ブレア派と共に"ニューレイバー(新しい労働党)"を標榜する集団であり、その意味ではブレア派・ブラウン派は "オールドレイバー"ともいえる労働党左派と対立する。しかし、ブラウン個人の政策信条は、ブレアよりは左派に対して融和的である。
ブラウン首相(当時)は支持率が低下しており、労働党内ではブラウンの退陣を求める「ブラウンおろし」の動きも始まっている。そのため、ブラウン派とブラウンに批判的な議員達との対立が激化している。
尚、日本の自由民主党の派閥の様に、党内に「○○会」といったような正式な集団が存在するわけではなく、あくまでゴードン・ブラウンに近いと見なされている議員を指す。