ブラッシュ・モーター・カー・カンパニー

1912年型ブラッシュ・ラナバウト

ブラッシュ・モーター・カー・カンパニーBrush Motor Company )はミシガン州デトロイトアランソン・P・ブラッシュAlanson P. Brush )が創業した自動車メーカー。

軽量木製シャーシ(実際は木製のレールに鉄製のクロスメンバー)、フリクション=ドライブ・トランスミッション、つり下げ軸受とコイルスプリングを使用した。コイルスプリングは圧縮ばねではなく引っ張りばねを利用した。

単気筒から4気筒まで小型ラナバウトのメーカーが数多くあったがブラッシュは発明家らしく普通でないデザインを多用していた。エンジンは大型の単気筒水冷エンジン。エンジンはブラッシュ自身がデザインしていた。セルモーターの発明以前であり、ブラッシュはクランク棒の回転は右利きの人には反時計回りが安全だと考え、通常時計回りのクランク回転を反時計回りとした[1]

1910年に会社はベンジャミン・ブリスコーユナイテッド・ステーツ・モーター・カンパニーの一部に組み入れられ、1913年に終了している。

脚注

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  1. ^ 当時はクランクがけ時のバックファイヤにより親指の脱臼や腕の骨折がしばしばあった。ホンダのエンジンが反時計回りだったが同様の理由からではない。

関連項目

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外部リンク

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  • Liberty Brush Automobile on Smithsonian site The Liberty Brush was distinguished from the standard model by a different treatment of fenders which were not attached to the separate side step. The standard model had long sweeping front and rear fenders connected to a very short running board.