ブルードラゴン BLUE DRAGON | |
---|---|
ジャンル | SF、ファンタジー |
ゲーム | |
ゲームジャンル | コンピュータRPG |
対応機種 | Xbox 360 |
開発元 | ミストウォーカー アートゥーン |
発売元 | Microsoft Game Studios |
監督 | 坂口博信 |
プロデューサー | 坂口博信 |
キャラクターデザイン | 鳥山明 |
メディア | DVD-ROM3枚組 |
プレイ人数 | 1人 |
発売日 | 2006年12月7日 2007年8月24日 2007年8月28日 2007年8月30日 2007年11月1日(プラチナコレクション) |
売上本数 | 203,740本[1] |
レイティング | CERO:A(全年齢対象) |
ゲーム:ブルードラゴン プラス BLUE DRAGON PLUS | |
ゲームジャンル | リアルタイムシミュレーションRPG |
対応機種 | ニンテンドーDS |
開発元 | ミストウォーカー フィールプラス ブラウニーブラウン |
発売元 | AQインタラクティブ イグニッション・エンターテイメント |
監督 | 坂口博信 |
プロデューサー | 坂口博信 |
キャラクターデザイン | 鳥山明 |
メディア | DSカード |
プレイ人数 | 1人 |
発売日 | 2008年9月4日 2009年2月19日 2009年4月3日 |
売上本数 | 2万5635本[2] |
レイティング | CERO:A(全年齢対象) |
その他 | Xbox 360版から1年後の設定 |
ゲーム:ブルードラゴン 異界の巨獣 BLUE DRAGON: AWAKENED SHADOW | |
ゲームジャンル | アクションバトルRPG |
対応機種 | ニンテンドーDS |
開発元 | ミストウォーカー トライクレッシェンド |
発売元 | バンダイナムコゲームス ディースリー・パブリッシャー |
監督 | 坂口博信 |
プロデューサー | 馬場英雄 |
キャラクターデザイン | 鳥山明 |
メディア | DSカード |
プレイ人数 | 1 - 3人(Wi-Fiマルチプレイ) |
発売日 | 2009年10月8日 2010年5月18日 2010年9月24日 |
レイティング | CERO:A(全年齢対象) |
その他 | Xbox 360版から2年後の設定 ニンテンドーWi-Fiコネクション対応 |
漫画:BLUE DRAGON ST (ブルードラゴン シークレットトリック) | |
作者 | 柴田亜美 |
出版社 | 集英社 |
掲載誌 | 月刊少年ジャンプ |
レーベル | ジャンプ・コミックス |
発表期間 | 2006年12月4日 - 2007年6月6日 |
巻数 | 全1巻 |
その他 | Xbox 360版から4年後の設定 |
関連作品 | |
| |
テンプレート - ノート |
『ブルードラゴン』(BLUE DRAGON)は、ミストウォーカーおよびマイクロソフトが著作権を持つ日本のコンピュータゲームのシリーズ。略称は「BD」および「ブルドラ」。
2006年12月7日に第1作『ブルードラゴン』がXbox 360専用ゲームソフトとしてマイクロソフトから発売された。ジャンルはコンピュータRPG。制作はミストウォーカー、共同開発はアートゥーン。
後に、ニンテンドーDSで続編として『ブルードラゴン プラス』と『ブルードラゴン 異界の巨獣』が発売された他、ゲーム以外にもTVアニメ版や漫画版など様々なシリーズ展開を果たしている。
Xbox 360専用ソフトとして第1作『ブルードラゴン』が発売され、ゲームが発売されて間もないころからマンガやTVアニメが次々と製作された。さらに2007年4月21日からはコナミデジタルエンタテインメントからカードゲームなども発売。メディアミックス作品としても展開している。
ただし、これらの作品は「影」と「ブルードラゴン」をテーマにしているという共通点を除き、異なるストーリー展開となっている。
コンピュータゲームとしては以下の作品がリリースされている。全て、発売元とゲームジャンルが異なっている。
以下、ストーリーやキャラクター設定などは基本的にゲーム版の設定に準拠して解説する。
『ブルードラゴン』(BLUE DRAGON)は、2006年12月7日にマイクロソフトから発売されたXbox 360用ゲームソフト。Xbox 360の発売前から制作が発表され、豪華なスタッフ陣で話題となる。特に、坂口博信と鳥山明の共作は『クロノ・トリガー』(スクウェア、現:スクウェア・エニックス)以来であり、Xbox 360ユーザーの期待と注目度は大変高いものであった。
2005年末のXbox 360のテレビコマーシャルでは、当時は未完成であったにもかかわらずこの作品が紹介され、坂口博信と鳥山明(口周りのみ)本人も出演した。日本のみならず、北米や欧州などにおいてもXbox 360の戦略タイトルとして期待されていた。2006年12月7日に発売され、発売週の売上は約8万2000本、Xbox 360本体も10倍近い伸びを示すなど伸び悩んでいたハードの牽引に大きく貢献した。この効果もあって2006年末商戦におけるXbox 360は月間10万台以上を販売するなど、盛り上がりを見せた。 一方で、360の普及している北米・欧州ではそれほど大きな伸びは見られなかった。 2007年度日本ゲーム大賞優秀賞受賞作品。2007年11月1日には廉価版「プラチナコレクション」として再発売された。また、2016年11月2日にXbox OneのXbox 360後方互換機能に対応した。
ゲームソフト『ブルードラゴン』発売を記念して、ソフト単体と同日の12月7日、本体「Xbox 360 コア システム」とソフトが同梱された「Xbox 360 コア システム ブルードラゴン プレミアムパック」が発売された。ソフトと本体に加え、数量限定の初回限定版には特典として「鳥山明描き下ろしオリジナルフェイスプレート」と「オリジナルミニフィギア5体」がつき、さらにセブンイレブンで予約した場合はオリジナル予約特典として「飛行艇(メカット)オリジナル化粧箱」が付属していた。このほか、ソフト単体で購入する場合の予約特典として「オリジナルマウスパッド」と「フェイスプレート カスタマイズシール セット」があった。
Xbox Live マーケットプレースから、本作に対する追加ダウンロードコンテンツが配信されている。「シャッフルダンジョン」を除いて、ダウンロードは全て無料となっている。
シンボルエンカウントバトル。独自の特徴として敵のシンボルは常時徘徊ではなく、近づくとポップして出現する。バトルはコマンド式で、『ファイナルファンタジーX』(同)のカウントタイムバトルに近い戦闘方式を採用している。パーティー全員が戦闘不能や石化になるとゲームオーバー。
本作のキャラクターは、幻獣のような姿の「かげ(影)」を操る。影は戦闘を重ねるごとに成長していく。
影の成長システムは『ファイナルファンタジーV』(同)に近く、同作のジョブシステムに良く似た、数種類の「カテゴリー」という概念が存在する。カテゴリーはソード、アーマー、モンク、アサシン、ブラック、ホワイト、バリア、パワー、コンビネーションの9種類。それぞれのカテゴリーによって、その時点の能力値に修正が加わる。また、カテゴリーのレベルを成長させることでさらに強くなっていき、『FFV』のアビリティにあたる「スキル」を習得していく。
なお、あるイベントを経過した後は、影が実体化して攻撃を行う「リアル」という能力も使用可能になる。
通常、敵はシンボルとして姿が見えており、体当たりするかXボタンで「アタック」を行うと戦闘に入ることができる。この場合、敵の死角となる後ろ側から戦闘に入ると有利な状況に持ち込める。
上記の方法以外で戦闘に入る方法として、フィールド上でRT(右トリガー)を引くと、キャラクターの周囲に「エンカウントサークル」(円)が広がる。このサークル内に複数の敵を囲めば、範囲内の好きな敵を複数選んで、またはまとめて全部と戦うことができる。
複数の敵シンボルを囲んでバトルに突入した場合、最初の敵パーティーを倒した直後に、次の敵パーティーと連戦でバトルが行われる。この際、バトルとバトルの間に「トランスボーナス」が発生し、攻撃力アップ、防御力アップなどの複数の効果からひとつがルーレットで決定される。
また、特定の組み合わせの敵を同じサークルで囲んで戦闘に突入すると「モンスターファイト」が発生する。この場合、該当する敵パーティーが例外的に同時出現し、それぞれのモンスターの種類によって同士討ちや相殺弱体化など有利な効果が現れる。
エンカウントサークルを開いている最中は「フィールドスキル」をLボタンとRボタンに装備でき、装備したスキルをフィールド上で発動できるようになる。例えば、「シビレダマ」を投げると敵シンボルが一定時間しびれて動けなくなり、「バリバリア」は一度倒した敵シンボルを、MPを消費してフィールド上での体当たりだけで倒せるようになる。
魔法と機械によって栄えた古代文明が滅んでから幾星霜、古代文明が何故滅んだのかも忘れ去られた時代。世界の片隅にあるタタの村では10年前から年に1度、紫の雲とともに地鮫(じざめ)という巨大な怪物が現れ、村を破壊し尽くしていた。そして今年も地鮫が到来し、村の住人たちは高台へ避難する。壊されていく家々を呆然と見つめることしかできない村人たち。そんな折、村の老人フーシラは孫のシュウがいないことに気付き探し回るが、目下に信じられない光景を目にする。
シュウ、そして彼の親友であるジーロとクルックも、未だ村の広場にいた。避難所から声を掛ける大人たちの静止も聞かず、彼らだけで村を守ろうと地鮫に立ち向かう。3人は作戦通り地鮫を罠に掛け、その動きを止めることに成功した、かに見えたが、罠を破り再び動き出した地鮫に引きずられ、そのまま陥没した地面の中へ引き込まれてしまう。
気が付くと、そこは村の決まりで入ることが禁じられていた洞窟の中だった。脱出手段を探すシュウたちは、先ほどの地鮫が謎の機械に変貌するのを目の当たりにする。突然足元から地鮫が空高く浮き上がり、3人は地鮫にしがみついたまま、はるか上空に浮かぶ巨大要塞の中へ導かれてしまう。その要塞・メカットの内部で、彼らは謎の老人ネネと出会い、彼こそが地鮫をけしかけ村を襲った張本人だという事実を聞かされる。シュウたちは怒りネネに立ち向かうが、その強大な「影」の魔法の力の前になすすべもなく敗れ、投げ捨てられてしまう。
要塞から投げ出され、そのまま空中を落下していく3人。しかし、シュウが絶対負けないと意志を込めて叫ぶと、なぜか体が空高く浮き上がり、彼らはそのまま再び要塞の部屋のひとつへ突入した。不可思議な現象に戸惑うシュウたちの目の前に、空中に漂う3つの光の球が現れ、突如3人の頭の中に「その球を飲むのだ」と謎の女性の声が語りかける。突然現れたその声に彼らは疑いを抱き、それを拒んだが、その3人の目前にネネの追っ手が迫る。大量のロボットに追い詰められたシュウたちは、もうどうにでもなれと、ついに光の球を飲んだ。
球を飲んだ直後、苦しむ3人。その影が巨大な怪物、ドラゴン、ミノタウロス、フェニックスに姿を変える。困惑するシュウたちの前に追っ手のロボットが襲い来るが、発現した影の魔法の力によりいともたやすく撃退できてしまった。なんとか小型メカットで脱出したシュウたちは、目覚めた新たな能力に驚き戸惑いつつも、この「影」の力でネネの野望を止めることを決意する。
『ブルードラゴン プラス』(BLUE DRAGON PLUS)は、2008年9月4日にAQインタラクティブから発売されたニンテンドーDS用ソフト。シリーズ第2作にあたる。前作からゲームジャンルが大きく変更されリアルタイムシミュレーションRPGとなった。坂口博信プロデュースのもとミストウォーカー・フィールプラス・ブラウニーブラウンが開発を行った。欧米でも2009年に『Blue Dragon Plus』のタイトルでイグニッション・エンターテイメントより発売された。
前作であるXbox 360版のストーリーから1年後の設定で、直接の続編(ただし、ゲーム内でキャラクターやあらすじの簡単な紹介はなされる)。前作では一部のキャラクターのみ出せた「かげ」を、本作は他のキャラクター達も出せるようになる。
『ブルードラゴン 異界の巨獣』(ブルードラゴン いかいのきょじゅう)は、2009年10月8日にバンダイナムコゲームスから発売されたニンテンドーDS用ゲームソフト。シリーズ第3作にあたる。ゲームジャンルはアクションバトルRPGとなり、戦闘方式がアクションRPG形式になっている。開発はミストウォーカー・トライクレッシェンドが担当。欧米でも2010年に『Blue Dragon: Awakened Shadow』のタイトルでディースリー・パブリッシャーより発売された。
Xbox 360版での戦いから2年後(プラスからは1年後)の設定だが、ストーリー的には独立した話となっている。主人公は前作までのシュウではなく、自分でカスタマイズして作るオリジナルキャラクター(アバター)となっており、前作までのキャラクターが仲間になる。ストーリーは、前作の戦いで世界の人々の誰もが「かげ」を使いこなせるようになっていたが、本作の冒頭で突如力を奪われ、前作のキャラクター達も含め影を使えなくなる中、主人公のみが影を使える、というもの。後に主人公が影の力を他のキャラクターに分け与えるため、前作まではキャラクターごとに固定されていた影を付け替えできるようになった。
ニンテンドーWi-Fiコネクションに対応しており、最大3人までパーティーを組んでの協力マルチプレイが行える。
2007年4月放送開始。ゲーム版を原作としたテレビアニメ作品。2008年4月からは新シリーズ『BLUE DRAGON 天界の七竜』を2009年3月まで放送していた。
舞台と登場人物はゲーム版と一部共通しているものの、ストーリーや設定、声優は大きく異なっており、ゲーム版のストーリーとは全く繋がらないパラレルワールド的な関係の作品となっている。相違点の例として、シュウとクルックの年齢設定はゲーム版では16歳だがアニメ版では10歳、ジーロはゲーム版ではシュウ達の村の黒髪の少年だったがアニメ版ではゾラの仲間で銀髪の少年、ジブラル王が全く別の人物になっている、「影」の能力の設定が大きく異なる、などが挙げられる。
2007年4月21日より、コナミデジタルエンタテインメントからトレーディングカードゲーム『ブルードラゴン ロールプレイングカードゲーム』(BLUE DRAGON ROLE PLAYING CARD GAME、略称:BD RPCG)のブースターパックVol.1とVol.2が同時発売、その後もシリーズが続々発売されている。鳥山明作品では初めてバンダイ以外から発売のカードゲーム商品となった。タイトルの「ロールプレイングカードゲーム」という名の通り、「TCGと、戦うほどに強くなっていくRPGの要素を組み合わせた」と謳っており、プレイ中に使ったカードをEXP(経験値)として「EXP置き場」に溜め、場にEXPが溜まると「影カード」がレベルアップして強力な攻撃を行えるといったシステムを採用している。