Brock Purdy | |||||||||||||||
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サンフランシスコ・49ers #13 | |||||||||||||||
ポジション | クォーターバック | ||||||||||||||
生年月日 | 1999年12月27日(24歳) | ||||||||||||||
出身地 |
アメリカ合衆国 アリゾナ州クィーンクリーク | ||||||||||||||
身長: | 6' 1" =約185.4cm | ||||||||||||||
体重: | 220 lb =約99.8kg | ||||||||||||||
経歴 | |||||||||||||||
高校 | ペリー高等学校 | ||||||||||||||
大学 | アイオワ州立大学 | ||||||||||||||
NFLドラフト | 2022年 / 7巡目全体262位 | ||||||||||||||
所属歴 | |||||||||||||||
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受賞歴・記録 | |||||||||||||||
プロボウル選出(1回) | |||||||||||||||
2023 | |||||||||||||||
その他受賞・記録 | |||||||||||||||
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NFL 通算成績 (2023年終了時点) | |||||||||||||||
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Player stats at PFR |
ブロック・パーディ(Brock Purdy, 1999年12月27日 - )は、アメリカ合衆国アリゾナ州クィーンクリーク出身のプロアメリカンフットボール選手。NFLのサンフランシスコ・49ersに所属している。ポジションはクォーターバック。
パーディはアリゾナ州ギルバート (アリゾナ州)のペリー高等学校で最優秀選手に選ばれる活躍を見せ[1][2] アイオワ州立大学へ進学した。
アイオワ州立大学サイクロンズでは入学当初カイル・ケンプトとゼブ・ノーランドに次ぐ三番手のクォーターバックだったが、ケンプトの怪我やノーランドの不調により先発QBに昇格し、8試合に先発し、パス220回中146回成功、2,250ヤード、タッチダウン16回、インターセプト7回、パサーレーティング169.9を記録した。 2年生の2019年はQB1として全13試合に先発、パス475回中312回成功、3,982ヤード、タッチダウン27回、インターセプト9回、パサーレーティング151.1を記録した。 3年生の2020年は12試合に先発し、パス365回中243回成功、2,750ヤード、タッチダウン19回、インターセプト9回、パサーレーティング142.1を記録し、チームはフィエスタボウルへ出場しオレゴン大学に34-17で勝利した。 4年生の2021年は全13試合に先発、パス407回中292回成功、3,188ヤード、タッチダウン19回、インターセプト8回、パサーレーティング149.0を記録した。 4年間合計で48試合出場、29勝17敗、12,170パス獲得ヤード、81タッチダウンパス・33パスインターセプト、パサーレーティング151.1を記録、32項目のチーム記録を樹立した。 4年目の2021年シーズン終了後、2022年のNFLドラフトにエントリーした[3]。
ドラフトでは評価が低く、7巡目(全体262位)でようやくサンフランシスコ・49ersから指名され、Mr. イレレバント(ドラフト全体最下位)としてルーキー契約を結んだ[4]。
シーズンは2年目のトレイ・ランス、ベテランのジミー・ガロポロに次ぐ3番手QBとして開幕を迎えた。ランスは第2週シアトル・シーホークス戦で右足首を骨折し、シーズン絶望となった。ガロポロが先発QBとなり、パーディがQB2となった。 第5週のカロライナ・パンサーズ戦で大量リードした最終ドライブでニーダウンのためのスナップを受け、NFLデビューを果たした[5]。 第7週のカンザスシティ・チーフス戦でパス9回中4回成功、66ヤード、1インターセプトを記録した[6]。 第13週のマイアミ・ドルフィンズ戦、第1Qの途中ガロポロが足を負傷して離脱。これを受けて途中出場し、210パス獲得ヤード、2つのタッチダウンパスを記録して勝利に貢献した[7]。Mr. イレレバントの選手がレギュラーシーズンの試合でタッチダウンパスを記録したのはNFL史上初であった[8]。 続く第14週、トム・ブレイディ擁するタンパベイ・バッカニアーズ戦にてキャリア初先発し、35-7で勝利。NFLにおいて、キャリア初先発でブレイディに勝利した史上初のクォーターバックとなった[9]。 以降先発QBとしては5連勝、チームは10連勝でレギュラーシーズンを終えた。また12月の攻撃部門月間最優秀新人選手に選出された[10]。 プレイオフのワイルドカードラウンドでシアトル・シーホークスに41-23で快勝し、49ersの新人QBとして初めてプレイオフで先発勝利を記録した[11]。 ディビジョナルラウンドではダラス・カウボーイズに19-12で勝利し、1970年以降でルーキーシーズンにプレイオフで2勝をあげた3人目のクォーターバックとなり、かつプレイオフで2試合続けて200ヤード以上投げた初めてのルーキークォーターバックとなった[12]。 しかし、フィラデルフィア・イーグルスを相手のNFCチャンピオンシップゲームでは1Qで右腕を負傷して交代したが、リリーフしたジョシュ・ジョンソンも3Qに脳震盪で退場、やむを得ず試合に復帰したものの長いパスは投げられずに7-31で完敗した。試合後に右肘の内側側副靭帯(UCL)断裂が判明した[13]。
シーズンオフの3月に右肘靭帯の修復手術を行い、順調に回復してサム・ダーノルド、ブランドン・アレン、トレイ・ランスを抑えてQB1として開幕戦に出場した。 開幕戦のピッツバーグ・スティーラーズ戦でパーディは29回中19回のパスを成功させ、220ヤード、2タッチダウン(どちらもブランドン・アイユークへのパス)、パサーレーティング111.3を記録し、30-7で勝利した。49ersの勝利とこの日の2タッチダウンパスにより、パーディはNFL史上初めて、レギュラーシーズンでキャリア初先発から6連勝を挙げ、その先発のたびに少なくとも2本のタッチダウンパスを投げ、かつ95.0以上のパサーレーティングを記録したNFL史上初のクォーターバックになった[14]。 第4週のアリゾナ・カージナルス戦でパーディはパス21本中20本を成功させ、283ヤード、タッチダウン1回を記録し、35-16で勝利し、1試合パス成功率95.2%という49ersのフランチャイズ新記録を樹立した。それまでのフランチャイズ記録は1991年シーズンの第8週にスティーブ・ヤングが記録した90%(20投/18成功)であった[15]。 開幕から5連勝の後3連敗したが、第10週のジャクソンビル・ジャガーズ戦でパーディは296ヤードを投げ、3タッチダウンを記録し、パサーレーティング148.9のキャリア新記録を樹立した。 翌週のタンパベイ・バッカニアーズ戦では、パーディはパス25本中21本成功、333ヤード、タッチダウン3回を記録し、パサーレーティングは満点の158.3となった。49ersのクォーターバックがパサーレーティング満点を達成したのは1989年のジョー・モンタナ以来のことである[16]。 プレイオフへ第1シートで進むことが決まったため、レギュラーシーズン最終戦のロサンゼルス・ラムズはプレイオフに備えて欠場した。レギュラーシーズンではパス獲得ヤード(4,280)、パサーレーティング(113.0、このシーズンのリーグ最高)でフランチャイズ記録を更新した。 リーグ最多得票でプロボウルに選出された[17]。 ディビジョナルラウンドのグリーンベイ・パッカーズ戦で、パーディは雨のコンディションでの精度に苦労し、49ersは第3クォータまでリードされた。苦戦しながらも、パーディは12プレイ、69ヤードのドライブを成功させ、残り2分を切ったところでクリスチャン・マキャフリーがタッチダウンを決め、49ersが24-21で勝利した[18]。パーディはこの試合でパス39本中23本を成功させ、252ヤード、タッチダウン1回を記録した。[19] NFCチャンピオンシップゲームでデトロイト・ライオンズと対戦したパーディは、前半15回のパスのうち7回しか成功せず、93ヤードと1インターセプトを記録し、7-24と大きなリードを許した[20]。後半、パーディはパス16本中13本を成功させ、174ヤードと1タッチダウンを記録した。また、49ヤードのラッシングヤードを奪い17点のビハインドから巻き返し、34-31で勝利した[21]。
第58回スーパーボウルに出場、パーディは、スーパーボウル史上最も低いドラフト指名順位のクォーターバックになった[22]。 連覇を狙うカンザスシティ・チーフスに対し49ersは前半10-3とリードして折り返した。後半チーフスが追い上げ、残り3秒でフィルドゴールにより19-19の同点となり延長戦に突入した。先攻の49ersはフィールドゴールで3点リードしたが後攻ののチーフスがタッチダウンをあげて逆転優勝した。パーディはパス38本中23本を成功させ、255ヤード、タッチダウン1回を記録した[23]。
年度 | チーム | 試合 | パス | ラン | 被サック | ファンブル | |||||||||||||||
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出場 | 先発 | 成功 回数 |
試投 回数 |
成功 確率 |
獲得 ヤード |
平均 獲得 ヤード |
最長 獲得 ヤード |
TD | Int | レイテ ィング |
試行 回数 |
獲得 ヤード |
平均 獲得 ヤード |
最長 獲得 ヤード |
TD | 回数 | ロスト ヤード |
回数 | ロスト ヤード | ||
2022 | SF | 9 | 5 | 114 | 170 | 67.1 | 1,374 | 8.1 | 54 | 13 | 4 | 107.3 | 22 | 13 | 0.6 | 13 | 1 | 11 | 84 | 0 | 0 |
2023 | SF | 16 | 16 | 308 | 444 | 69.4 | 4,280 | 9.6 | 76 | 31 | 11 | 113.0 | 39 | 144 | 3.7 | 17 | 2 | 28 | 153 | 6 | 2 |
NFL:2年 | 25 | 21 | 422 | 614 | 68.7 | 5,654 | 9.2 | 76 | 44 | 15 | 111.4 | 61 | 157 | 2.6 | 17 | 3 | 39 | 237 | 6 | 2 |
年度 | チーム | 試合 | パス | ラン | 被サック | ファンブル | |||||||||||||||
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出場 | 先発 | 成功 回数 |
試投 回数 |
成功 確率 |
獲得 ヤード |
平均 獲得 ヤード |
最長 獲得 ヤード |
TD | Int | レイテ ィング |
試行 回数 |
獲得 ヤード |
平均 獲得 ヤード |
最長 獲得 ヤード |
TD | 回数 | ロスト | 回数 | ロスト | ||
2022 | SF | 2 | 2 | 37 | 59 | 62.7 | 546 | 9.3 | 74 | 3 | 0 | 109.9 | 7 | 24 | 3.4 | 13 | 1 | 3 | 23 | 0 | 0 |
通算 | 2 | 2 | 37 | 59 | 62.7 | 546 | 9.3 | 74 | 3 | 0 | 109.9 | 7 | 24 | 3.4 | 13 | 1 | 3 | 23 | 0 | 0 |
敬虔なキリスト教徒で信仰心を公言している[24]。記者会見やインタビューにおいて、信仰が人生に大きく影響していることを語っている[25]。幼少の頃からマイアミ・ドルフィンズのファンで、ダン・マリーノにあやかって背番号13番を着用している[26]。
NFLの最初の2シーズンにおいて、オフェンシブ・ラインマンのニック・ザケルジ、アルフレッド・ガティレスとルームシェアしていた[27][28][29]。Mr. イレレバント(ドラフト最下位指名)としてプロ入りしたにも関わらずスタータークォーターバックとなったことにより、「ミスター・リレレバント」(Relevant;適切な,妥当な,関連のある)というニックネームで呼ばれている。[30][31]。
2023年7月、ガールフレンドのジェナ・ブラントと婚約したことを発表した[32]。
クォーターバック
ランニングバック
ワイドレシーバー
タイトエンド
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オフェンシブライン
ディフェンシブライン
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ラインバッカー
ディフェンスバック
スペシャルチーム
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Roster November 16, 2024現在
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