『プリンセス・アイ物語』(プリンセス・アイものがたり)は、キャラクターデザインを矢沢あい、原作をコートニー・ラヴとD.J.ミルキー、作画を鯨堂みさ帆が担当して、TOKYOPOPにより制作された日米合作の漫画作品、およびそれを原作とする作品群。
気がつくと、名前以外のほとんどの記憶を失って、新宿の裏通りで倒れていた主人公・愛(作中では、しばしば「アイ」と表記されている)。新宿の街をさまよい歩き出したところをスリに襲われ、ケントという青年に助けられる。そして、ひょんなことからクラブキューピッドで歌を歌うことになり、それをきっかけにロック・スターの道へ進んでいく愛。それと共に、次第に失われていた記憶を取り戻し始め、愛は自分が異世界・アイランドのプリンセスであることを思い出す。
日本語版が新書館のWINGS COMICS|Wings comicsより、英語版が米国TOKYOPOPより単行本が刊行され、フランス語版、ドイツ語版、デンマーク語版などにも翻訳され、世界各国で出版されている。
テレビ画面で読める世界初のWiiウェア配信用の漫画として、サン電子によって2009年1月20日から2010年12月29日の間、「プリンセス・アイ物語」が配信された。非ゲームソフトであるため、CEROによる倫理審査が行われておらず、自社審査によって対象年齢を「12歳以上」としている。
Appleが運営するApp Storeでの配信用の漫画として、サン電子が2008年12月に「Princess Ai Book 1」のアプリ配信を開始した。後続巻として、2009年2月に「Princess Ai Book 2」と「Princess Ai Book 3」の配信も開始し、2009年3月に第1話分が無料で読める「FREE MANGA! [Princess Ai]」を配信した。これらのアプリには、英語版の同漫画が収録されている。