プリントスクリーン(PrtSc、英:Print screen)は、コンピュータ用のキーボードのキーの一つで、スクリーンショットを撮るために、表示されている画面イメージをクリップボードなどにコピーする用途に使用される。
プリントスクリーンは現在では多数のキーボードに搭載されている。「プリントスクリーン」(Print screen)の略称や呼称は、「Prt Scr」、「Print Scrn」、「Prt Scn」、「Prt Sc」、「Prnt Scrn」、「プリスク」、「画面印刷」など多数がある。
通常はAltキーとの同時押しでシステムリクエストキーを兼ねているが、こちらは元々はメインフレーム由来であり、Microsoft Windows ではカレントウィンドウのスクリーンショットを撮るために使われている。こちらは、「SysRq」などと省略されることがある。
当初はコマンドラインベースのオペレーティングシステムなどで、現在表示されている画面イメージを、メモリーバッファから標準プリンター(通常はLPT1)にコピーする用途に使用された。つまり、プリントスクリーンキーを押すと、現在の画面(スクリーン)表示を印刷(プリント)できた。
その後登場したGUIを使用したオペレーティングシステムでは、現在の画面イメージのビットマップを、クリップボードまたは類似の記憶エリアにコピーする用途に変更され、クリップボードなどにコピーしたビットマップを文書などにスクリーンショットとして挿入(貼り付け)することができるようになった。
Microsoft Windowsでは、プリントスクリーンを押すと画面全体が、Altキーを併用する(⎇ Alt+⎙ PrtSc)と現在選択されている(フォーカスされた)ウィンドウだけが、キャプチャされる。キャプチャされたイメージはワープロソフト、メールソフト、グラフィックソフトウェアなどに貼り付けすることができる。ただしノートパソコンの場合は機種により Fn+⎙ PrtSc、⇧ Shift+⎙ PrtSc、Ctrl+⎙ PrtSc などの場合もある [1]。
macOSでは ⌘ Command-⇧ Shift-3 のキー操作で、イメージをファイルやディスクに保存できる。画面の選択した範囲だけをキャプチャしたい場合は、⌘ Command-⇧ Shift-4 のキー操作で、クロスヘアーカーソルが現れ、希望する場所へドラッグできる。これらのキー操作でファイルをユーザーのデスクトップに保管でき、更にコントロールキーを押せば動作を変更できる。
iPhoneなどのiOSでは、iPhone X以前はスリープボタンを押しながらホームボタンを、iPhone X以降はスリープボタンを押しながら音量を上げるボタンを押すとスクリーンショットが撮れる。撮った写真は一時的にプレビューが左下に小さく表示され、写真アプリの中に保存される。
Linuxなどで使われているデスクトップ環境のGNOMEやKDEでは、プリントスクリーンはデフォルトではWindowsとほぼ同じ動作をする。ただしポップアップウィンドウが追加で起動し、コピーしたスクリーンショットをファイル(デフォルトではPNGフォーマット)で保存するか尋ねてくる。
RISC OSではプリントスクリーンを押すと、Windowsで Ctrl+P を押した場合や、Macintoshで ⌘ Command+P を押した場合のように、ダイアログボックスが現れる。
注 : 図は109キーボードのもの。106の場合は「Win」記載のWindowsキー2つと、「Appl.」記載のアプリケーションキーが無い。なお各キートップの印字は、Windowsキーは「田」に似た形のWindowsロゴマーク、アプリケーションキーは「≣」(4つの横線)に似た形のコンテキストメニューのマークが多く使用されている。 |