この記事のほとんどまたは全てが唯一の出典にのみ基づいています。 (2023年8月) |
ジャンル | アクションアドベンチャー |
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対応機種 |
PlayStation 4 Microsoft Windows Xbox One Nintendo Switch PlayStation 5 Xbox Series X/S |
開発元 | Asobo Studio |
発売元 |
Focus Home Interactive オーイズミ・アミュージオ( PS4, PS5) |
人数 | 1人 |
発売日 |
PS4 2019年5月14日 2019年11月28日 Win, Xbox One 2019年5月14日 Switch, Xbox Series X/S 2021年7月6日 PS5 2021年7月6日 2022年2月10日 |
対象年齢 | CERO:Z(18才以上のみ対象) |
コンテンツアイコン | 暴力 |
その他 |
PlayStation Network対応 トロフィー対応 1080p対応 |
『プレイグ テイル -イノセンス-』(A Plague Tale: Innocence)は、フランスのゲーム会社Asobo Studioが開発しFocus Home Interactiveより2019年5月14日に発売されたアクションアドベンチャーゲーム。
続編『プレイグ テイル -レクイエム-』(A Plague Tale: Requiem) が、2022年10月に発売された。
イギリスから来た異端審問官たちと、疫病を運び人々を食い殺すネズミの大群という二つの脅威が幼い姉弟を襲う。二人がステルス主体で協力しあいながら、スリングという投石器や錬金術を活用し脅威を潜り抜けるゲームデザインである。
ダークファンタジー的世界観が特徴であり、積み重なった人や家畜の死体の山、ネズミたちに食い散らかされた人々などショッキングなシーンが数多く見られる。飢饉や疫病、それに伴う人々の混乱と排他的な思想などは中世暗黒時代を元にしている。
グラフィックはフェルメールやブリューゲルといった絵画をモチーフにしつつ、ゲームに落とし込み美しく陰湿な雰囲気をかもし出している[1]。
この節にあるあらすじは過剰な記述となっている恐れがあります。 |
1349年、英仏百年戦争の時代。「黒死病」として恐れられた疫病(the plague プレイグ)が猛威を振るうフランス。主人公である15歳の少女アミシアは、高名な騎士にして優れた領主である優しい父ローベルと、偉大な錬金術を修めた厳格な母ベアトリスのもとで平穏に暮らしていた。しかし、なぜか幼い弟のユーゴだけは、奥の子供部屋に隔離されており、姉弟が直接会う機会は数えるほどしかなかった。ある日突然、ユーゴを狙ってやって来た異端審問官の衛兵たちに襲われ、息子を庇おうとした父ローベルは無残にも惨殺される。そして母ベアトリスは、姉弟を屋敷の外まで連れ出して、錬金術師でもある医師ローレンシウスのもとへ行くようアミシアに言い残し、追ってきた兵士によって犠牲になってしまう。無数の追っ手から逃亡する姉弟だったが、なぜか地面が次々に陥没して兵士たちの追跡を妨げていき、川に飛び込んだ2人はなんとか逃げ切ることに成功する。時を同じくして、この地域に人を食い殺すネズミの大群が大発生していた。異端審問官とネズミという二つの脅威に狙われながら、幼い二人の過酷な旅が始まる。
街では疫病が蔓延し、暴徒たちが殺気立っており、2人を「疫病を招いた元凶」だと言って殺そうとしてくる。暴徒から逃げる中で、聞き分けのないユーゴに「両親が死んだこと」を告げてしまう。動揺して逃げたユーゴが甲冑の騎士に捕まり、アミシアは騎士をスリングで殺害し、初めて人を殺した罪悪感を感じるのであった。教会に助けを求めた2人だったが、ネズミの大群に襲われて神父が食い殺され、2人は松明などでネズミを遠ざけながら進み、街の外へと脱出する。疫病プレイグに感染して床に臥せっているローレンシウスによると、彼と母は「ユーゴの力を抑制する研究をしていた」という。彼の若き弟子ルカの協力を得て、燃焼材『イグニファー』を錬金術で作成することに成功するが、ネズミの氾濫により屋敷が燃え、ローレンシウスは亡くなってしまう。ルカに同行してもらい、戦場跡を進んでいき、ルカに新たな錬金術・睡眠薬『ソムナス』を習う。だがその後、盗賊の少年たちを助けたために、アミシアとユーゴは兵士たちに捕まってしまう。装備を没収されて檻に入れられたアミシアは、さきほどの盗賊の少女メリーに助けられ、捕らわれたユーゴと装備を取り戻す。そこに両親を殺害したニコラ卿が現れるが、盗賊の少年アルチュールの援護もあって逃走することに成功する。
シャトーと呼ばれる城を目指す3人は、途中でメリーから強酸薬『デヴォランティス』を教えてもらい、途中で兵士に連行されるルカを助ける。さらに、ルカから新たな錬金術である閃光弾『ルミノーサ』を習い、城のネズミの群れを撃退していく。城の居住部で、穏やかなひと時を過ごすが、ユーゴの血に流れる《マキューラ》は急速に進行して蝕んでいた。ユーゴの病の進行を遅らせる方法が書かれた「赤の本」を手に入れるため、アミシアは街の大学へと向かう。おびただしい死体が溢れる道中で、ネズミ誘引剤『オドリス』を盗み見て覚えたアミシアは、ネズミを誘導することで大学へと辿りつく。大学に侵入したアミシアは、両親を殺害するよう命じた大審問官ヴィタリス・ベネヴァンが既に疫病に感染している所を目撃する。ユーゴを手中にできず焦るヴィタリスは、鍛冶屋の息子ロドリックを拘束しており、彼の父が作った「錠」を開く方法を求めていた。図書館の地下で「赤の本」を見つけたアミシアは、ロドリックから消火剤『エクスティングイス』を教えてもらい、炎で焼け落ちる図書館からの脱出に成功する。
3週間が過ぎ、設備の整わない中では「赤の本」の効果は少なく、ユーゴの症状は悪化の一途を辿っていた。監獄から脱走してきたアルチュールによると、母ベアトリスが存命して捕らわれていたことが判明する。ユーゴを助けるため、母親の物資を手に入れるべく自宅へと向かう。自宅の屋敷でアミシアは父親の遺体と対面するも、ネズミの大群によって遺体は飲み込まれてしまう。裏庭で亡くなっていたのは母ではなく、使用人のランベールが身代わりになっていた。母から絶対に近づくなと厳命されていた屋敷の裏庭に「母親の研究室」があり、そこで母の残した試作品を元にして『エリクサー』を精製することに成功、ユーゴにエリクサーを飲ませる。翌朝目覚めると、ユーゴが行方不明になっており、探しに出たアミシアは森の中で、これまで出会ってきた人々の幻想を見る。ユーゴはニコラ卿に連れていかれ、ユーゴの血が抜き取られる。ヴィタリスの聖堂に捕らわれの身となったユーゴは、軟禁された部屋から抜けだして、地下に捕らわれている母親を助け出し、ネズミを操る操作術『インペリウム』で脱出する。だが、ユーゴの覚醒を望むヴィタリスによって、再び2人は捕えられてしまう。
3日間も昏睡していたアミシアが目覚めた夜、城にかつてないネズミの大氾濫が訪れ、ニコラ卿に連れられたユーゴが現れる。ニコラ卿は姉を殺すようユーゴに命令し、従わなければ母を殺すと脅していた。ニコラ卿によってアルチュールが殺され、アミシアは洗脳から戻ったユーゴの操作術『インペリウム』でニコラ卿を倒す。双子の兄アルチュールを殺されたメリーは怒りに燃え、それに同調したアミシア達はわずか5人で、ヴィタリスの軍隊を倒すため聖堂へと向かう。二手に分かれることになり、その道中でロドリックが弓に射られて亡くなってしまう。大審問官ヴィタリスは、ユーゴの血によって覚醒して「白いネズミ」を操る強大な力に目覚めていたが、アミシアとユーゴは力を合わせて撃破し、ヴィタリスは力尽きて亡くなる。
3日後、ネズミの大群の去った街では再建が始まりつつあり、ささやかながら祭りが開かれていた。アミシアとユーゴの二人は、互いにふざけあいながらルカと母親共に馬車で故郷へと帰路につく。