ジャンル | アクションアドベンチャー |
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対応機種 |
PlayStation 5 Xbox Series X/S Nintendo Switch Microsoft Windows |
開発元 | Asobo Studio |
発売元 |
Focus Entertainment オーイズミ・アミュージオ( PS5) |
人数 | 1人 |
メディア |
PlayStation 5/Xbox Series X / S : BD-ROM Nintendo Switch : Nintendo Switch用ゲームカセット |
発売日 |
2022年10月18日 2022年10月18日(Win, Xbox Series X/S, Switch) 2023年6月29日(PS5) |
対象年齢 | CERO:Z(18才以上のみ対象) |
コンテンツアイコン | 暴力 |
その他 |
PlayStation Network対応 トロフィー対応 1080p対応 |
『プレイグ テイル -レクイエム-』(A Plague Tale: Requiem)は、フランスのゲーム会社Asobo Studioが開発しFocus Entertainmentより2022年10月18日に発売されたゲームソフト。対応プラットフォームはPC・PlayStation 5・Xbox Series X/S・Nintendo Switch・Microsoft Windows。
2019年に発売されたアクションアドベンチャーゲーム『プレイグ テイル -イノセンス-』の続編。日本国内におけるローカライズはオーイズミ・アミュージオが担当し、同社よりPlayStation 5版が2023年6月29日に発売された。
アミシアとその弟のユーゴの妹弟の逃避行を描いた前作から、数ヵ月後の物語であり、引き続きペスト(=プレイグ)が蔓延する1348年〜1349年のフランスが舞台となる[1]。
本作では、マキューラのルーツが明かされると共に、全ての因縁に終止符を打つための姉弟の最後の冒険が描かれる[2]。
この節にあるあらすじは過剰な記述となっている恐れがあります。 |
前作『プレイグ テイル -イノセンス-』において、ネズミや疫病を操る呪われた力『プリーマ・マキューラ』を狙おうとした大宗教裁判官ヴィタリスの邪悪な計画を、貴族の娘であるアミシアが阻止してから半年の月日が流れていた。幼い弟ユーゴが受け継いだ、ネズミを呼び寄せる『マキューラ』の呪いはひとまず落ち着いたが、荒廃した故郷から逃れたアミシアとユーゴの姉弟と、二人の母親で錬金術師のベアトリスとその弟子ルカたち一行は、ユーゴの呪いを制御する方法を見つけるため、はるか南の地域へと旅に出ていた。
ある日、とある狂信的な農民たちにアミシアが襲われたことがきっかけとなり、ユーゴの力が再び目覚めてしまう。それにより、ネズミの群れが住民を殺戮したことから、一行は逃亡を余儀なくされる。一方、ユーゴは「美しい島」の夢を見るようになり、それが「呪いを解く鍵」だと信じるようになる。
レッドシティーに辿り着いた一行は、具合の悪くなったユーゴを診察してもらうため、ベアトリスが頼りにする教団の高位の錬金術師ヴォーディンを訪ねる。そこでユーゴは「夢で見た島」と特徴の一致する絵が、壁に描かれているのに気付く。その後もユーゴのために薬草屋を探しに出たアミシアとルカは、消火剤『エクスティングイス』で兵士を倒して進んでいく。しかし、兵士たちに捕まった二人は地下牢に入れられ、絞首刑へと連れ出された隙に逃げだすことに成功し、薬草を持ち帰る。
ユーゴを救う鍵となり得る『予言の島』を探そうと、船を手配しようと考えたアミシアは、増幅剤『タール』を使いながら波止場へ向かう。無事に船は見つかったものの、ユーゴの発作の影響によりネズミの大氾濫が発生し、街は巻き込まれ、ヴォーディンがネズミの犠牲となり亡くなってしまう。道中、教団の兵士であるジョセフの協力の下、船で川を下っている最中、傭兵に襲われてジョセフが亡くなり、傭兵に殺されかけているアミシアを助けるために、ユーゴがネズミを出現させて救う。その後、アミシアは「ユーゴの扱い」を巡って母と対立し、母と決別することを選択する。
伯爵付きの傭兵たちから逃亡する中で、頭に傷を負ったアミシアを守るため、ユーゴはネズミを敵に襲わせる『操作』、敵の位置を探る『探知』で敵の追跡を退ける。しかし、アミシアの容態が次第に悪くなっていき、ついには倒れてしまう。元伯爵付きの傭兵・アルノーに助けられたアミシアは、彼と共に『予言の島』を目指すことになる。浜辺の洞窟を誘引剤『オドリス』を駆使しながら進み、海賊の女リーダー・ソフィアの協力を得て、帆船で予言の島を目指す。
予言の島『ラ・クーナ』に辿り着いた一行だが、そこは領主であるビクトル伯爵の治める島だった。しかし、突如としてアルノーが伯爵の暗殺に乗り出し、そのまま罪人として捕えられてしまう。一方アミシア達は伯爵の屋敷に客人として招かれ、もてなしを受ける。翌日、二人は『ユーゴの治療法』を求めて、島に点在する「鳥の像」を手掛かりにして探検するうちに、山道にある教団の神殿で行われている「残り火のチャイルド」の儀式に潜り込む。やがて教団は「マキューラ保持者の降臨」を望んでいた事実が判明する。神殿の探索を続ける中でアミシア達は、6世紀もの昔に生まれた最初のマキューラ保持者・バシレイオスと、幼き彼を守護した女性・アエリアの存在を知る。
一方、島の至る所では伯爵の私兵・マイロによる奴隷の大量殺害が横行しており、ユーゴは激しく憤る。探索を進めるうちに、礼拝堂の地下にバシレイオスが監禁されたことを知る。アミシアはアエリアの指輪を手がかりに、かつてバシレイオスの捕われていたであろう場所へと向かう。島の地下に作られた遺跡は「ネズミの巣窟」と化しており、その最深部には「マキューラの力」への恐れから、鎖で捕縛され息絶えたバシレイオスの変わり果てた姿があった。ほどなくしてネズミの大氾濫が発生し、決死の逃走を図ったアミシア達は、なんとか地下からの脱出に成功する。
母親とルカが訪問していると聞かされ、伯爵の館に戻った2人だったが、再会も束の間、伯爵たちはユーゴを奪うためアミシア達の始末に本格的に乗り出す。逃亡の果てに教団のマザー・エミリー伯爵夫人の手によって、母親は殺害される。その現場を目撃したユーゴは、ネズミを使って次々と兵士を殺していき、エミリーへの復讐を果たす。母を喪ったショックと異能を使いすぎた反動により、一時的に感情を喪失したユーゴを連れて、アミシアとルカはソフィアの船へと向かう。その途中、絞首刑に処される寸前だったアルノーを救出し、共にソフィアの船で島から脱出する。
帆船で航海中、伯爵の軍船に追いつかれて戦闘になり、アミシアは弓で射られて倒れ、ユーゴは伯爵に捕らわれてしまう。アルノーは瀕死のアミシアを連れ、海へ飛び降り近隣の浜辺へと漂着する。やがて伯爵が部下を引き連れ最後の戦いを挑んでくるが、この戦闘でアルノーは亡くなり、伯爵もアミシアにとどめを刺されて死亡する。アルノーの死を悲しむ暇もなく、「アミシア達が亡くなった」と思い込んだユーゴがマキューラの力を暴走させてしまい、マルセイユの街一帯は「白い霧」に閉ざされてしまう。アミシアはユーゴを止めるため、霧の中心部へと向かう。ユーゴのマキューラによる白い霧は、想像を絶する規模となり世界を侵食しようとしていた。白い霧の「星雲」の中で、アミシアはユーゴを見つけ出したもののそれは幻で、「自身がマキューラそのもの」となった事を語ったユーゴは、この事態を終わらせるためには自身の命を断つしかないとアミシアに伝える。アミシアは苦渋の決断の末「ユーゴの遺志」を尊重し、スリングで「マキューラとなったユーゴ」を狙い、全てを終わらせる。
ユーゴを喪ってから1年後、短髪になったアミシアは山奥の小屋に隠匿暮らしをしており、そこに数か月ぶりにソフィアが訪ねてくる。ルカは錬金術のために修行の旅に出ており、ソフィアは商売を始めたという。かつてアエリアが「不死鳥の姿」で自分たちを導いたように、アミシアは「次の保持者とその守護者」を導くため、彼らを探す旅に出ることを決意する。ユーゴの墓に訪れ、決意を伝えたところで物語は終わりを迎える。
いずれもアミシアたちの時代より過去の人物であるため、基本的に名前のみの登場であるが、本編ストーリーを進めるにつれて詳細が明らかとなる。
本作発売前の2022年9月7日に発売元のFocus Entertainmentより対応言語が公表され、その中で日本語字幕に対応することが明らかにされた。しかし、9月13日になってSteam版の販売サイトの対応言語リストから日本語だけが削除され、このことについてFocus Entertainmentからの説明は行われなかった。そして10月18日にPC/PlayStation 5(海外のみ)/Nintendo Switch/Xbox Series X/S向けに発売されたが、やはり日本語非対応だった。なお、前作の発売前にも同様の事例があり、この時にはローカライズ品質に問題があり日本語対応が遅れたと説明していた[3]。
本作の発売後、あるSNSのユーザーにより、PC版のゲームデータ内に日本語字幕ファイルが存在していることが確認され、日本語でプレイする映像の投稿も行われた。日本語ローカライズが既に完了していたにもかかわらず実装されなかったという不可解な状況に、ユーザーからは不満や不信感の声が上がった[3]。発売翌日の10月19日に「A Plague Tale」の公式Xアカウントで声明が発表され、この中で、今後「ローカルパートナー」が日本のPlayStation版を発売開始した際に他のプラットフォームでも日本語が実装されると説明された[3]。この「ローカルパートナー」は後にオーイズミ・アミュージオであることが明らかになった[4]。