ジャンル |
スポーツゲーム (テニスゲーム) |
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対応機種 |
PCエンジン (PCE) 対応機種一覧
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開発元 | ナムコ |
発売元 |
ナムコ NEC-HE |
音楽 | 慶野由利子 |
人数 | 1 - 4人(対戦プレイ) |
メディア | 2メガビットHuCARD[1] |
発売日 |
1988年8月11日 1989年 |
対象年齢 |
CERO:A(全年齢対象) IARC:3+ |
その他 | 型式:NC63004 |
『プロテニス ワールドコート』は、1988年8月11日にナムコから発売されたPCエンジン用スポーツゲーム。テニスを題材としている。
ファミリーコンピュータ用ソフト『プロ野球ファミリースタジアム』(1986年)から、アーケードおよびPCエンジン用ソフトへ発展した『プロ野球ワールドスタジアム』(1988年)と同様、1987年に発売された『ファミリーテニス』のバージョンアップ版となっている。
同年にアーケード用として逆移植された[1]他、1990年にエス・ピー・エスがアーケード版をX68000へ移植している。
PCエンジン版はゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」にてゴールド殿堂入りを獲得した。
本項では、アーケード版の続編『スーパーワールドコート』についても記述する。
ゲームそのものは『ファミリーテニス』をベースにしたもので大きな違いはないが、本作では「ダブルスモード」が追加されており、マルチタップを使用することで最大4人同時で対戦プレイが可能になった[2]。また後述のRPG風の1人プレイ専用のクエストモードが追加されている。
1人プレイ専用のRPG風のゲーム。プレイヤーであるテニスの勇者は、テニス王国「オハナハン」の王様にテニス魔王の討伐を命じられ、テニス魔王討伐の旅に出る。
プレイヤーは広大なフィールドを旅しながら、敵とのテニス勝負で戦いお金を貯めて装備を買いアップグレードしていく。最終的に「伝説の装備」を揃えるのと、大魔王の使う魔法のサーブ(スペシャルサービス)を封じ込める「光のボール」を作るのに必要な「球のかけら」を集めていく。各地に点在するボスキャラクター(魔王の手下)を倒すとかけらを入手でき、全てのかけらを集めれば光のボールが完成する。
戦闘は全てシングルス方式のテニス勝負で行われ、フィールド移動中のエンカウントで勝負を申し込まれたり、ボスキャラクターと対戦でのイベントで試合が行われる。通常は1ゲームマッチの勝負だが、ボスキャラクターとの対戦時は1セットマッチ、最終ボスとの対戦時では3セットマッチの勝負となる。
申し込まれた勝負を断る(通常のRPGにおける「逃げる」に相当)と試合を回避できるが、装備のランクが弱いと強制的に勝負させられることもある。ただ負けた場合でも所持金が減らされるようなペナルティは無く、スタート地点に戻されたうえで「参加賞」として幾何かのお金がもらえる。また、光のボールを完成させなくても最終ボスとの対戦は可能であり、スペシャルサービス(超高速サーブ&スマッシュ)にプレイヤーが対処できるならば十分に勝つことは可能である。
発売当時はスポーツゲームにこのような異なるジャンルのモードが収録されるのは珍しかったが、その完成度からこれだけでも1本のゲームとして成り立つとも評されるほど好評だった。このため、翌年発売の『ファイナルラップツイン』や『ケルナグール』でもクエストモードが採用され、後に発売の『スーパーファミリーテニス』では裏技で「栄光の南十字星」のストーリーモード、『ワールドスタジアム3』では「幕末!国盗リーグ」などが作られている[3][要出典]。
No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 備考 |
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1 | プロテニス ワールドコート | 1988年10月 |
アーケード | ナムコ | ナムコ | 業務用基板 (1.44メガバイト) |
- | SYSTEM I対応 |
2 | プロテニス ワールドコート | 1990年6月20日 |
X68000 | SPS | SPS | 5インチフロッピーディスク2枚組 | GS-160 | アーケード版の移植 |
3 | プロテニス ワールドコート | 2022年5月12日[4][5][6][7] |
PlayStation 4 Nintendo Switch |
ナムコ | ハムスター | ダウンロード (アーケードアーカイブス) |
- | アーケード版の移植 |
評価 | ||||||||||||
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1991年に刊行されたゲーメストムック『ザ・ベストゲーム』の紹介文では、「ロボットとの試合がおもしろかった」と肯定的に評価されている[10]。
ゲーム誌『ファミコン通信』のクロスレビューでは8・8・9・8の合計33点(満40点)でゴールド殿堂入りを獲得[8]、『PC Engine FAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、23.24点(30点満点)となっている[1]。また、この得点はPCエンジン全ソフトの中で74位(485本中、1993年時点)となっている[1]。同雑誌1993年10月号特別付録の「PCエンジンオールカタログ'93」では「業務用にも逆移植されたテニスゲームの名作ソフト」と紹介されている[1]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
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得点 | 4.10 | 3.61 | 3.66 | 4.07 | 3.86 | 3.96 | 23.24 |
ジャンル |
スポーツゲーム (テニスゲーム) |
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対応機種 | アーケード |
開発元 | ナムコ |
発売元 | ナムコ |
音楽 | 福澤正洋 |
人数 | 1 - 4人(対戦プレイ) |
メディア | 業務用基板 |
稼働時期 |
1993年2月 |
デバイス |
8方向レバー 3ボタン |
システム基板 | NA-1 SYSTEM |
CPU |
MC68000 (@ 12.52825 MHz) M37710 (@ 12.52825 MHz) |
サウンド | C140 (@ 42.667 kHz) |
ディスプレイ |
ラスタースキャン 横モニター 304×224ピクセル |
1993年2月にリリースされた続編。選手は体型がリアル化されると共に、16名(ロボット、猫、カエルも含む)に減少しているがその分、データが細密化されている。
ダブルスでは、4人同時プレイやCPU操作のパートナーとの協力プレイが可能になった。コートは前作と同じハード、芝、クレイに加えて大量のパックマンが場外を彩る「NAMCO」が用意されている。