プロレス大賞(プロレスたいしょう、英: PRO-WRESTLING AWARDS)は、東京スポーツ新聞社が制定するプロレスの賞。毎年12月に発表され、その年活躍したプロレスラーを表彰する。正式名称は東京スポーツ新聞社制定 プロレス大賞。
冒頭の通り東京スポーツ新聞社(以下、東スポ)が発表する賞ではあるが、審査員には東スポ以外のスポーツ新聞(現在はサンケイスポーツ、スポーツニッポン、デイリースポーツ、東京中日スポーツ、日刊スポーツ、スポーツ報知の6社)・プロレス雑誌(現在は週刊プロレスのみ)の記者、フリーのプロレスライター、FIGHTING TV サムライキャスターなども含まれている。また2009年から2011年、2013年[1]、2014年[2]は、脚本家の内館牧子、2012年はゆでたまご・嶋田隆司[3]が特別審査委員に名前を連ねていた他、2021年は蝶野正洋が特別審査委員を務め、小橋建太が2021年から毎年特別審査委員を務めている。
基本的に賞の選考は、各賞毎に審査委員からノミネートを受け付けた後に、ノミネートされた候補に対する投票を実施し、過半数を獲得したものが受賞者となる。1回目の投票で過半数を得る候補がいなかった場合は、通常得票上位の3候補による第2回投票を実施。それでも過半数を獲得する候補がいない場合は2回目の投票の上位2候補による決選投票となる。状況によっては第2回投票を飛ばし、いきなり決選投票に移行する場合もある。なお審査委員からのノミネートがない場合には「該当者なし」となる場合もある。
授賞式は年明けに都内のホテルにて行われる。2020年度は新型コロナウイルス感染拡大防止を考慮し、選考会はオンラインで実施し[4]、全選手集まっての表彰パーティーも中止となる[5]。また試合自体が少なかったこと等を受け功労賞、特別賞、レスリング特別表彰の選考を見送り、新人賞選考を取りやめた。このため2021年度の新人賞規定を4年以内とした[6]。2021年度も表彰式が中止となっている。
2024年はにしたんクリニックがスポンサーとなり、「東京スポーツ新聞社制定2024プロレス大賞supported byにしたんクリニック」となった。
大相撲の三賞に倣って殊勲賞、敢闘賞、技能賞が制定されているが、概ね殊勲賞、敢闘賞はMVPの次点のように扱われている。
最優秀タッグチーム賞は通常2名コンビが受賞しているが、複数人によるユニットも受賞対象となっている(1992年反選手会同盟、1996年蝶野、天山、ヒロ斎藤組等)。
新人賞は、デビューから3年以内のレスラーが対象となっている。この賞のみ男女混合で選定される。
近年はプロレス以外にレスリング選手に対する特別表彰も行っており、概ね当該年度のオリンピックのレスリング種目、もしくはレスリング世界選手権でメダルを獲得した日本人選手が対象となることが多い。
東京スポーツ公式サイトにて[7]
(8月27日/ALL TOGETHER・日本武道館)
(10月11日/新日本プロレス・両国国技館:IWGPジュニアタッグ選手権。プロレス大賞史上ではジュニアタッグ初のベストバウト)
(11月20日/大日本プロレス・後楽園ホール:インディー団体では19年ぶりの受賞)
(12月2日/NOAH・日本武道館:小橋建太復帰戦)
(10月29日/NOAH・日本武道館:NOAH史上初の、ジュニア同士によるGHCヘビー級選手権)
※リングネームおよび所属は受賞当時
年度 | 受賞者 | 所属 |
---|---|---|
1974年 | アントニオ猪木 | 新日本プロレス |
1975年 | ジャイアント馬場 | 全日本プロレス |
1976年 | アントニオ猪木 | 新日本プロレス |
1977年 | ||
1978年 | ||
1979年 | ジャイアント馬場 | 全日本プロレス |
1980年 | アントニオ猪木 | 新日本プロレス |
1981年 | ||
1982年 | タイガーマスク | |
1983年 | ジャンボ鶴田 | 全日本プロレス |
1984年 | ||
1985年 | 藤波辰巳 | 新日本プロレス |
1986年 | 天龍源一郎 | 全日本プロレス |
1987年 | ||
1988年 | ||
1989年 | 前田日明 | UWF |
1990年 | 大仁田厚 | FMW |
1991年 | ジャンボ鶴田 | 全日本プロレス |
1992年 | 高田延彦 | UWFインターナショナル |
1993年 | 天龍源一郎 | WAR |
1994年 | 橋本真也 | 新日本プロレス |
1995年 | 武藤敬司 | |
1996年 | 小橋健太 | 全日本プロレス |
1997年 | 蝶野正洋 | 新日本プロレス |
1998年 | 小橋健太 | 全日本プロレス |
1999年 | 武藤敬司 | 新日本プロレス |
2000年 | 桜庭和志 | 高田道場 |
2001年 | 武藤敬司 | 新日本プロレス |
2002年 | ボブ・サップ | K-1 |
2003年 | 高山善廣 | 高山堂 |
2004年 | 佐々木健介 | 健介オフィス |
2005年 | 小島聡 | 全日本プロレス |
2006年 | 鈴木みのる | パンクラスMISSION |
2007年 | 三沢光晴 | プロレスリング・ノア |
2008年 | 武藤敬司 | 全日本プロレス |
2009年 | 棚橋弘至 | 新日本プロレス |
2010年 | 杉浦貴 | プロレスリング・ノア |
2011年 | 棚橋弘至 | 新日本プロレス |
2012年 | オカダ・カズチカ | |
2013年 | ||
2014年 | 棚橋弘至 | |
2015年 | オカダ・カズチカ | |
2016年 | 内藤哲也 | |
2017年 | ||
2018年 | 棚橋弘至 | |
2019年 | オカダ・カズチカ | |
2020年 | 内藤哲也 | |
2021年 | 鷹木信悟 | |
2022年 | オカダ・カズチカ | |
2023年 | 内藤哲也 | |
2024年 | ザック・セイバーJr. |