ヘクトライト | |
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カリフォルニア産のヘクトライト | |
分類 |
フィロケイ酸塩 スメクタイト |
シュツルンツ分類 | 09.EC.45 |
化学式 |
Na0.3(Mg,Li)3Si4O10(OH)2 (実験式: Na3(Mg,Li)30Si40O100(OH)20) |
結晶系 | 単斜晶 |
対称 |
角柱形単斜晶 ヘルマン・モーガン記号: (2/m) 空間群: C 2/m |
単位格子 | a = 5.25 Å, b = 9.18 Å, c = 16 Å; β = 99° |
晶癖 | 薄屑及び集合体 |
へき開 | [001] 完全 |
断口 | 不均一 |
モース硬度 | 1 - 2 |
光沢 | 土様 - ワックス様 |
色 | 白色、クリーム色、淡茶色、まだら |
条痕 | 白色 |
透明度 | 半透明 - 不透明 |
比重 | 2-3 |
光学性 | 2軸 (-) - 2V small |
屈折率 | nα = 1.490 nβ = 1.500 nγ = 1.520 |
複屈折 | δ = 0.030 |
文献 | [1][2][3] |
プロジェクト:鉱物/Portal:地球科学 |
ヘクトライト(Hectorite)は、柔らかくベタベタした白い希少な鉱物で、組成はNa0.3(Mg,Li)3Si4O10(OH)2である。[1]
1941年にサンバーナーディーノ郡 (カリフォルニア州)のヘクター近郊で産出したものが初めて記載され、この地名に因んで名づけられた[3]。火山灰やガラス質の凝灰岩由来の斜プチロル沸石の変質物として、ベントナイトとともに産出する[1]。またヘクトライトは、モロッコのアトラス山脈で採鉱される茶色のガスールの中にも見られる[4] 。
ヘクトライトは主に化粧品を作るのに用いられるが、化学工業やその他の産業での利用もあるリチウムを精製するための鉱物源としても用いられる[5]。