ヘリオナール

ヘリオナール Helional
IUPAC名 3-(1,3-Benzodioxol-5-yl)-2-methylpropanal
別称 2-Methyl-3-(3,4-methylenedioxyphenyl)propanal; Ocean propanal
識別情報
CAS登録番号	1205-17-0
PubChem	64805
ChemSpider	58337
SMILES CC(CC1=CC2=C(C=C1)OCO2)C=O
InChI InChI=1S/C11H12O3/c1-8(6-12)4-9-2-3-10-11(5-9)14-7-13-10/h2-3,5-6,8H,4,7H2,1H3 Key: BOPPSUHPZARXTH-UHFFFAOYSA-N InChI=1/C11H12O3/c1-8(6-12)4-9-2-3-10-11(5-9)14-7-13-10/h2-3,5-6,8H,4,7H2,1H3 Key: BOPPSUHPZARXTH-UHFFFAOYAR
特性
化学式	C11H12O3
モル質量	192.21 g mol^−1
外観	黄色ないし淡黄色の透明な液体[2]
匂い	メロンのような果実香[1]
融点	39℃[1]
沸点	154℃[2]
水への溶解度	不溶[3]
有機溶媒への溶解度	アルコール、油類に可溶[3]
危険性
引火点	104℃[2]
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ヘリオナール（英: Helional、Ocean propanalとも）は、1,3-ベンゾジオキソール骨格を持つ有機化合物の一つ。メロンのような果実香、シクラメンやライラックのような花の香りを持つ。純粋なものは結晶であるが、市販品は液体である。「ヘリオナール」は、インターナショナル・フレバー・アンド・フレグランス社の商標である^[3]。

用途

香粧品、化粧品や洗剤などの香料、ジャスミン・スズラン・シクラメン・ライラックなどのフローラル系のフレグランスの調合原料として利用される^[1]。日本の消防法では、危険物第4類第3石油類 （非水溶性）に区分される^[2]。

製造

ヘリオトロピンとプロピオンアルデヒドを縮合したのち、選択的還元することにより得られる^[1]。

脚注

1. ^ 『香料の物質工学』p.227
2. ^ 製品情報（東京化成工業）
3. ^ 『合成香料 化学と商品知識』p.228-229

参考文献

• 湖上国雄『香料の物質工学 -製造・分析技術とその利用』地人書館、1995年。ISBN 4-8052-0491-5。 
• 印藤元一『合成香料 化学と商品知識』化学工業日報社、2005年。ISBN 4-87326-460-X。 
• 製品情報 2-Methyl-3-(3,4-methylenedioxyphenyl)propionaldehyde（東京化成工業）