ヘルムート・エーダー(Helmut Eder, 1916年12月26日 リンツ - 2005年2月8日 ザルツブルク)は、オーストリアの作曲家。
1948年にリンツ音楽院を卒業後、シュトゥットガルトでヨハン・ネポムク・ダーフィトの、ミュンヘンでカール・オルフの指導を受ける。リンツに戻り、母校で講師となり、1962年に教授に昇進。さらに、1953年から1960年までリンツのジングアカデミーで指導し、1959年、リンツに電子音楽スタジオを創設する。1967年にはモーツァルテウム音楽大学で作曲の教授となる。
エーダーはさまざまなジャンルの曲を幅広く作曲し、また、映画・テレビ・ラジオ音楽も手掛けた。
- Oedipus(1958年/1959年)台本:H. Weinstock、原作:ソポクレス『オイディプス王』、初演:1960年、リンツ。
- Der Kardinal(1961年/1962年)台本:E. Brauner、初演:1965年、リンツ
- Die weiße Frau(1966年)台本:K. Kleinschmidt
- Konfigurationen 3(1969年)台本:R. Bayr、初演:ウィーン
- Der Aufstand(1976年)台本:Gertrud Fussenegger、初演:リンツ
- Georges Dandin(1979年)初演:リンツ
- Mozart in New York(1989年/1990年)台本:ヘルベルト・ローゼンドルファー(Herbert Rosendorfer)、初演:1991年、ザルツブルク
- Concerto Semiserio(2台のピアノと管弦楽のための、1962年)
- 管弦楽のためのコンチェルティーノ(1986年)
- ヴァイオリン協奏曲
- オーボエ協奏曲
- バスーン協奏曲
- 「武装した人」によるオルガン協奏曲
- モーツァルトの断章による『Metamorphosen』(1970年)
- ...Missa est(1986年)
- 弦楽四重奏曲 第3番(1986年)
- 他に、交響曲、バレエ音楽、室内楽曲、オルガン作品、合唱曲、歌曲
- Don Randel, The Harvard Biographical Dictionary of Music. Harvard, 1996, pp. 239-240.