ヘンリー・スレッサー Henry Slesar | |
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誕生 |
1927年6月12日 ブルックリン区 |
死没 |
2002年4月2日(74歳没) ニューヨーク市 |
職業 | 小説家 |
国籍 | アメリカ合衆国 |
ジャンル | ミステリー、探偵小説、スリラー、ダーク・ファンタジー、SF |
代表作 | グレイ・フラノの屍衣 |
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ヘンリー・スレッサー(Henry Slesar、1927年6月12日 - 2002年4月2日)は、アメリカの推理作家、脚本家、コピーライター。数多くの短編やショートショートを書いたことで知られる。
本名ヘンリー・シュロッサー(Henry Schlosser)として、ニューヨーク市ブルックリンのロシア=ドイツ系ユダヤ移民の家庭に生まれる。高校卒業後すぐに広告代理店にコピーライターとして就職する。1955年頃に作家活動を始め、様々な雑誌で作品を発表する。以降、本業として広告業界での仕事を続けながら、副業として作家活動を行った。アルフレッド・ヒッチコックに気に入られ、『Alfred Hitchcock's Mystery Magazine』に作品を多数発表すると同時に、テレビドラマシリーズ『ヒッチコック劇場』の脚本も手掛けた。
スレッサーは長編もいくつか発表している。1958年に発表した処女長編『グレイ・フラノの屍衣』は、エドガー賞 処女長編賞を受賞した。これは本業の広告業界を舞台にした作品である。
『快盗ルビイ・マーチンスン』は、スレッサーには珍しいシリーズ作品である。『Alfred Hitchcock's Mystery Magazine』に1957年から1962年にかけて13編が発表された。ルビイの従弟の“ぼく”の視点で、ルビイと“ぼく”の犯罪計画の立案と実行が描かれる。“ぼく”はルビイのことを優れた頭脳犯だと思っており、ルビイの言うこと為すことすべてに驚き感嘆する。しかし、ルビイの計画は根本的なところに穴があり、犯行はいつも失敗に終わってしまう。日本においては『ヒッチコック・マガジン』誌上に(1959年8月号~1962年7月号)13編が村上啓夫の翻訳で掲載された。1988年には日本で『快盗ルビイ』として映画化された。この映画ではルビイは女性になっていて、小泉今日子が演じている。
スレッサーは、O・H・レスリー(O. H. Leslie)、ジェイ・ストリート(Jay Street)などの別名も使った。彼の作品は、星新一に多大な影響を与えた。2002年、外科手術の合併症でこの世を去る。
『うまい犯罪、しゃれた殺人』と『ママに捧げる犯罪』はヒッチコックが編纂したもの。ほかは日本で独自に編纂されたものである。