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IUPAC命名法による物質名 | |
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臨床データ | |
販売名 | Visudyne |
Drugs.com | monograph |
MedlinePlus | a607060 |
ライセンス | EMA:リンク |
胎児危険度分類 |
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法的規制 |
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データベースID | |
CAS番号 | 129497-78-5 |
ATCコード | S01LA01 (WHO) |
PubChem | CID: 5362420 |
DrugBank | DB00460 |
ChemSpider | 21106402 |
UNII | 0X9PA28K43 |
KEGG | D01162 |
ChEBI | CHEBI:60775 |
ChEMBL | CHEMBL2218885 |
化学的データ | |
化学式 | C41H42N4O8 |
分子量 | 718.81 g·mol−1 |
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ベルテポルフィン(Verteporfin)はベンゾポルフィリン誘導体であり、湿潤型黄斑変性症などに伴う眼の異常血管を除去する光線力学療法の光増感剤として使用される医薬品である。ベルテポルフィンはこの異常血管に蓄積し、酸素存在下で波長689nm[1]の非熱的な赤色光の刺激を受けると、反応性の高い短命の一重項酸素などの反応性酸素ラジカルを生成し、内皮の局所的な損傷や血管の閉塞を引き起こす[2][3]。
また、適応外使用であるが、中心性漿液性脈絡網膜症の治療にも用いられる[4]。
中心窩下脈絡膜新生血管を伴う加齢黄斑変性症[5]
レーザー照射15分前に点滴静脈注射する。
重大な副作用は、下記の通りである。
治療対象眼に見られた主な副作用は視覚障害(視覚異常、視力低下、視野欠損)(16.2%:この内、回復しない症例が58.2%))、眼痛(2.0%)等であり、全身性の主な副作用は背部痛(4.6%)、頭痛(4.4%)、悪心(2.1%)、無力症(1.7%)、光線過敏性反応(1.6%)等であった。また、注射部位の副作用は疼痛(5.7%)、浮腫(3.6%)、炎症(1.8%)等が認められた[5]。
ベルテポルフィンは薬用ハーブのナツシロギク(Tanacetum parthenium)と相互作用することが知られており、理由は不明だがベルテポルフィンの拮抗薬として作用する様である。2つの物質を同時に摂取することは望ましくない[6]。
ベルテポルフィンはシトクロムP450の酵素で代謝されないため、他の薬剤のシトクロムP450による代謝に影響を与えないと考えられている[7]。
ベルテポルフィンは、ヒトの皮膚組織の治癒過程における瘢痕の除去に関する研究で求められる効果を持つ医薬品として挙げられている[8]。