M8000(クーガーD) | |
概要 | |
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種類 | 半自動拳銃 |
製造国 | イタリア |
設計・製造 | ベレッタ社 |
性能 | |
口径 |
9mm .357(約9mm) .40(約10mm) .45(約11.43mm) |
銃身長 | 92mm |
使用弾薬 |
M8000:9x19mmパラベラム弾 M8357:.357SIG弾 M8040:.40S&W弾 M8045:.45ACP弾 |
装弾数 |
M8000:15発(9mm口径モデル) M8357:11発(.357口径モデル) M8040:11発(.40口径モデル) M8045:8発(.45口径モデル) |
作動方式 | ロテーティングバレル式ショートリコイル |
全長 | 180mm |
重量 | 925g |
ベレッタ M8000 (Beretta 8000) は、イタリアのベレッタ社が1995年にCADを用いて設計・開発した自動拳銃、およびその派生型を含めたシリーズである。
「クーガー」 (Beretta Cougar) シリーズの通称としても知られる。
M8000以前のベレッタ社製品は、同社初の自動拳銃であるM1915から92シリーズに見られるように、従来はスライドの上部を大きく切り開いてバレルが露出しているのが一種のトレードマークであった。しかし、やはり強度の観点では問題があり、耐久性を増すための肉厚スライドを装着したモデル「ブリガディア」を発売したが、それでも限界があった。
そこで開発されたのが、閉鎖方式を従来のプロップ・アップ式からローテーティング・バレル式(rotating barrel locking system)としたM8000である。その結果として耐久性は増し、92FSでは実現できなかった.45ACP弾モデルと.357SIG弾モデルをバリエーションに加えることに成功した。NATO軍のテストでは30,000発の発射に耐えたという。また、ロテーティング・バレルにより反動が軽減された他、92ではほぼ不可能だった銃本体のコンパクト化も可能となった。この方式は、本銃の発展型であるPx4にも生かされている。
なお、ベレッタ社現行のラインナップは92シリーズおよびPxシリーズとなっており、M8000シリーズの製造および販売は終了している。
2005年には後継モデルであるPx4が発売され、ベレッタ社での8000シリーズの製造は終了したが、以降はアメリカのストーガー・インダストリーズ社(英語版)が、トルコでライセンス生産されたモデルを輸入して“ストーガー・クーガー”(Stoeger Cougar)として販売しており、ベレッタ社のラインナップにもこの“ストーガー・クーガー”が掲載されている[1]。
9x19mmパラベラム弾を使用するM8000をベースモデルとして、M8357(.357SIG弾)・M8040(.40S&W弾)・M8045(.45ACP弾)など口径によりそれぞれ固有のモデルナンバーが与えられている。
機能および形状による分類は以下の通り。
上記の仕様の他、ステンレスモデルの「Inox」が存在する(Inoxは、イタリア語でステンレスの意)。