ペグアスパラガーゼ

ペグアスパラガーゼ
IUPAC命名法による物質名
臨床データ
発音 [pəˈɡæspərɡz]
販売名 Oncaspar
Drugs.com monograph
MedlinePlus a695031
ライセンス EMA:リンクUS Daily Med:リンク
胎児危険度分類
  • US: C
法的規制
データベースID
CAS番号
130167-69-0 チェック
ATCコード L01XX24 (WHO)
DrugBank DB00059 チェック
ChemSpider none ×
UNII 7D96IR0PPM チェック
KEGG D05387
化学的データ
化学式C1377H2208N382O442S17
分子量31731.9 g/mol
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ペグアスパラガーゼ(Pegaspargase)は、商品名のオンキャスパー(Oncaspar)で販売されている、急性リンパ性白血病(ALL)の治療に用いられる医薬品である[1]。多くの場合、アントラサイクリンビンクリスチンプレドニゾンと併用される[2]。投与法は注射である[2]

一般的な副作用には、アレルギー反応、血液凝固障害、高血糖、肝臓障害、膵臓の炎症、脳の血栓、などがあげられる[2]。妊娠中人への投与は胎児に害を及ぼす可能性がある[3]

ペグアスパラガーゼはPEG化を受けたアスパラギナーゼ酵素の改変版である[4][2]

作用機序はアスパラギンを分解し、タンパク質を構成するアスパラギンを減らすことにより効果がある[2]

ペグアスパラガーゼは1994年に米国で医薬品としての使用が認可された[2]世界保健機関の必須医薬品モデル・リストに掲載されており、安全で最も効果的な医療制度に必要とされる医薬品である[5]Sigma-Tauによって生産されている[2]。米国では、バイアル3750本の価格は約17,800米ドルである[6]

出典

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  1. ^ Graham ML (2003). “Pegaspargase: a review of clinical studies”. Adv. Drug Deliv. Rev. 55 (10): 1293–302. doi:10.1016/S0169-409X(03)00110-8. PMID 14499708. 
  2. ^ a b c d e f g Pegaspargase Monograph for Professionals” (英語). Drugs.com. 11 October 2019閲覧。
  3. ^ Pegaspargase (Oncaspar) Use During Pregnancy” (英語). Drugs.com. 11 October 2019閲覧。
  4. ^ UNM Cancer Center”. September 3, 2006時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年8月28日閲覧。
  5. ^ World Health Organization model list of essential medicines: 21st list 2019. Geneva: World Health Organization. (2019). hdl:10665/325771. WHO/MVP/EMP/IAU/2019.06. License: CC BY-NC-SA 3.0 IGO 
  6. ^ Oncaspar Prices, Coupons & Patient Assistance Programs” (英語). Drugs.com. 11 October 2019閲覧。