ペップトーク(Pep Talk)はスポーツ選手を励ますために指導者が試合前や大事な練習の前に行う短い激励のメッセージのことを指す。現在は語学と心理学の分析も進み、アメリカではセールスマンの営業研修やIT技術者のモチベーションアップ研修にも取り入れられている。語源はpep(元気)、pep up(元気づける)という言葉から来ている。
アメリカでは、アスリートを指揮する監督やコーチは、人種問題や言語の問題など日本では想像できない障壁が多くあった。また、NFLやNBAが顕著であるように、監督やコーチよりも年俸・人気・実力のある選手たちをまとめて、チームを勝利に導くためには、日本のように「上から目線」で指示・指導するのではなく、選手ひとりひとりが持つ能力を遺憾なく発揮させるかが重要なポイントになっていた。
そんな状況の中で監督やコーチが選手とのコミュニケーションを取っていくときに
といったジレンマがより強く存在しており、これらの問題を解決したのが「ペップトーク」であった。以降、ペップトークはアメリカのスポーツ界において多くの指導者が取り入れ、実践してきた。また、語学と心理学の分析も進んだことによってペップトークの技術もより洗練され、スポーツ以外にも様々な場面で使われるようになってきた。
ペップトークが様々な場所で実践されると同時に、どのようにしたら「良いイメージを持たせられるか」という点から様々な側面から研究も進んだ。
ペップトークの生まれたアメリカでは、意思表示の象徴としてスピーチを日常から行う文化が根付いているが、日本におけるペップトークの普及は未熟である。
ペップトークは、スポーツの感動を伝える映画の中でもしばしば感動的なスピーチのシーンとして、本来の姿で描かれることがある。