ペルシア語のラテン文字表記法はペルシア語をラテン文字に置き換える際に必要となる表記法である。これは単にラテン文字に置き換える際に必要となるだけでなく、ラテン文字を介してペルシア語関連の事柄を知る際にも必要となる。
幾つかの異なるラテン文字表記法が存在し、それぞれが異なる目的を持って制定されたものである。
ペルシア文字はアブジャド表記法 (重い子音などを伴う) によっているため、ペルシア語の正書法では母音を付加せずに表記している部分に関しては本来の発音と異なる様々な表記ゆれが起こっている。したがって、ラテン文字に翻字する際には正書法と正しい音韻論に基づいた変換法を制定する必要がある。
厳密な意味での翻字においては、翻字されたラテン文字を見た読者が本来のペルシア語表記を再現することができるように、ペルシア語本来の表記法を再現する試みが行われてきた。このような翻字は個別のペルシア語や短い応答、アラビア文字やペルシア文字を使用しない英語やほかの言語の学術的な文書において使用されている。
翻字の表記は特にペルシア語独自音として発音されるペルシア文字の子音において各方法で揺れがある。したがって、ペルシア語の翻字はしばしばアラビア語のラテン文字表記法を基にして作成されている。ペルシア文字の母音の表記もまた複雑であり、翻字は筆記体に基づいて作成されている。
BGN/PCGNラテン文字表記法やALA-LCラテン文字表記法を含む翻字が世界の英語話者の間において一般的に使用されている。
学術的な使用を行わない際においては、ペルシア語からの翻字による引用には通常厳密な音訳スキームを簡素化したもの (通常はダイアクリティカルマークを省略) 、もしくはペルシア語の音韻に厳密には則さない形で、英語のスペルルールを使用して英語話者に案内するといった不正確なスペルルールを使用している。
学術分野で使用される翻字やペルシア語の公式な翻字の正式な方法としてはDesphilicの標準ペルシア語翻字法 (Desphilic PSR) と呼ばれるものが存在している。この翻字方法では、全てのペルシア語は標準的なLatin-1に翻字されるため、英語圏のキーボードでも表記が可能となっている。
ペルシア語の転写においては、ペルシア語の音韻論を直接ラテン文字へと置き換える方法が試みられてきた。この転写においては、ペルシア文字のラテン文字との相互対応は必ずしも必要でなく、英語のラテン文字における音価と対応している必要もない。例えば、X, Q, Cといった文字はペルシア語の音韻と英語の音韻やスペルルールとは全く対応していない。
提案されているラテン文字表記法はペルシア語話者によりペルシア文字の代替文字として使用されることを意図して作成されている。提案された表記方法のいくつかはOmniglotに記述されている。
ペルシア語 (テヘラン方言) は6つの母音と23の子音を持つ。ペルシア語の音には2つの特徴がある。
0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
اَ | اِ | اُ | آ | ای | او | |||
a | e | o | ā/â | i | u | |||
1 | ء ع | ê/' | êa | êe | êo | êā | êi | êu |
2 | ب | b | ba | be | bo | bā | bi | bu |
3 | د | d | da | de | do | dā | di | du |
4 | ف | f | fa | fe | fo | fā | fi | fu |
5 | گ | g | ga | ge | go | gā | gi | gu |
6 | ه ح | h | ha | he | ho | hā | hi | hu |
7 | ج | j | ja | je | jo | jā | ji | ju |
8 | ک | k | ka | ke | ko | kā | ki | ku |
9 | ل | l | la | le | lo | lā | li | lu |
10 | م | m | ma | me | mo | mā | mi | mu |
11 | ن | n | na | ne | no | nā | ni | nu |
12 | پ | p | pa | pe | po | pā | pi | pu |
13 | ر | r | ra | re | ro | rā | ri | ru |
14 | س ث ص | s | sa | se | so | sā | si | su |
15 | ت ط | t | ta | te | to | tā | ti | tu |
16 | و | v/w | va | ve | vo | vā | vi | vu |
17 | ی | y | ya | ye | yo | yā | yi | yu |
18 | ز ذ ض ظ | z | za | ze | zo | zā | zi | zu |
19 | چ | c/ch | ca | ce | co | cā | ci | cu |
20 | غ ق | q/gh | qa | qe | qo | qā | qi | qu |
21 | خ | x/kh | xa | xe | xo | xā | xi | xu |
22 | ش | š/sh | ša | še | šo | šā | ši | šu |
23 | ژ | ž/zh | ža | že | žo | žā | ži | žu |
「'」という記号をひとつのアルファベットの記号のように使用する点は重要である。 (必ずしも語頭や二つの母音の間では付加は必要ではないが、他の状況においてはペルシア語の翻字において必要である)
IPA | Desphilic | Eronek | Pk | UP | A2 | tm | az | tk | ku | ASCII[1] | 英語 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
/æ/ | a | A a | Ä ä | Ə ə | E e [2] | a | cat | ||||
/ɒː/ | A | O o | Á á | Â â | Ā ā | A a [3] | aa | father[4] | |||
/ʃ/ | w | C c | Sc sc | Š š | Ş ş | sh | ship | ||||
/ʒ/ | J j ? | J j | Zc zc | Ž ž | J j | zh[5] | vision | ||||
/t͡ʃ/ | c C Ç Č | Tc tc | C c[6] | Ç ç | ch,c | church,Cello | |||||
/d͡ʒ/ | J j ? | Dj dj | J j | C c | j | judge | |||||
/ɣ/[7] | Q q[8] | Ğ ğ | Q,gh[5] | Quran,though | |||||||
/χ/ | x X Ķ | X x[9] | X x | X[5] | Xayyam | ||||||
/ʔ/ | u U | ' | [10] | ' | ' [5] | uh-oh |
ペルシア語の翻字における共通の問題として、何も付加されていないaという文字が母音の/æ/に対して使用される一方で、「a」にアクセントが置かれたり二重音字化した場合には母音記号/ɒː/が使用されることがある。これはトルコ語のラテン文字翻字においては全く逆の規則が用いられており、アラビア語の翻字と似通った規則が使用されている。
1967年、国際連合はイラン政府が承認した公式のガイドラインに基づいたラテン文字翻字方法を発表した。この方法では後に2000年になって「Toponymic Guidelines for the Islamic Republic of Iran」の一部として出版された[1]。
Desphilicは標準的な英語圏のキーボード (Latin-1) においてPersian Standard Romanization (PSR)を表示できることを目標として制定された。Desphilicはそれぞれのペルシア文字・アラビア文字に対してLatin-1の文字が一対一で対応するようにした。
さらに、Desphilicの標準翻字法はペルシア語の正書法 (ペルシア語の書物など) やすべてのペルシア語方言をLatin-1キーボードの文字へと公式に翻字する際のルールを規定しや応用する際の注意に関して記した書物を出版した。 この方法を使用してペルシア語を翻字する場合、特別なキーボードや専用のOS、特殊なソフトウェアなどを用意する必要はない。 Desphilicの標準翻字法はペルシア語の代名詞や動詞の語形変化、時制、その他文法上の事柄についてもルールを定めている。 Desphilicは[ ä š ö ü ž ğ ķ ]などの音韻に関して拡張を行ったペルシア語キーボードのレイアウトについても触れており、Unipersがペルシア語標準キーボードを定める際にも貢献している。
母音 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
Eronek | タジク語 | 音価 | Eronek | タジク語 | 音価 | ||
ラテン | ラテン | キリル | IPA | ラテン | ラテン | キリル | IPA |
A a | A a | A a | /æ/ | O o | O o | O o | /ɒː/ |
I i | I i | И и | /e/ | U u | U u | У у | /o/ |
E e | E e | E e | /iː/ | W w | Ū ū | Ӯ ӯ | /uː/ |
子音 | |||||||
Eronek | タジク語 | 音価 | Eronek | タジク語 | 音価 | ||
ラテン | ラテン | キリル | IPA | ラテン | ラテン | キリル | IPA |
B b | B b | Б б | /b/ | P p | P p | П п | /p/ |
C c | Ş ş | Ш ш | /ʃ/ | Q q | Q q | Қ қ | /ɣ/ |
D d | D d | Д д | /d/ | R r | R r | Р р | /ɾ/ |
F f | F f | Ф ф | /f/ | S s | S s | С с | /s/ |
G g | G g | Г г | /ɡ/ | T t | T t | Т т | /t/ |
H h | H h | Ҳ ҳ | /h/ | V v | V v | В в | /v/ |
J j | Ƶ ƶ | Ж ж | /ʒ/ | X x | X x | X x | /χ/ |
K k | K k | K k | /k/ | Y y | J j | Й й | /j/ |
L l | L l | Л л | /l/ | Z z | Z z | З з | /z/ |
M m | M m | М м | /m/ | ' | ' | ъ | /ʔ/ |
N n | N n | Н н | /n/ | - | - [ハイフン] | ||
複合音 | |||||||
Eronek | タジク語 | 音価 | Eronek | タジク語 | 音価 | ||
ラテン | ラテン | キリル | IPA | ラテン | ラテン | キリル | IPA |
tc | C c | Ч ч | /t͡ʃ/ | aw | (av) | (aв) | /æʊ/ |
dj | Ç ç | Ҷ ҷ | /d͡ʒ/ | uw | (av) | (aв) | /oʊ/ |
Eronek (発音:/irɒːniːk/, 「イランの」を意味する) は2010年にOmid Ghayourによって提唱された翻字方法であり、現代イラン語を表記するために作成された。
このシステムは現代ペルシア語を含む現代イラン語を記述するために作成されており、ラテン文字のみを使用して構成されている。
現代ペルシア語を含む現代イラン語に対し、ラテン文字と一対一で対応する表記方法を提供すること。読み手の国籍やペルシア語への習熟レベルによらず、現代ペルシア語や現代イラン語を読み、記述できるようにすることを目的とする。
この方法が提案された理由については、2010年に開催された国際数学者会議において、人工言語Sanivesta[2]の研究者であったOmid Ghayourが古代のペルシア語圏内出身の数学者を集めてMathistanというグループを結成することを企図していたからであると言われている。そして、例えばイランのペルシア語やタジキスタンのタジク語、これらはどちらもイランで話されている言語であるが、一方はペルシア-アラビア文字を使用しているが、他方はキリル文字を使用しており、他方の文字の使用方法について詳しい者は皆無に近い状態にある。しかし、これら二つの言語はイラン国内では一般的とは言えない文字であるラテン文字の表記に直すと非常に似通っている。よって、中立的な立場をとり、イラン人以外の人々にも使用が可能なラテン文字の表記方法を提案したとされる。
このことを前提とすると、もしあなたの言語がWYHIWTS/WYSIWTH言語 (What You Hear Is What They Said/What You Say Is What They Hearの略称) であった場合、WYRIWTW/WYWIWTR筆記法 (What You Read Is What They Wrote/What You Write Is What They Readの略称) を使用した言語で表記したほうが良いということになる。Eronek式表記法は現代ペルシア語やその他イラン国内で使用されている言語を表記するために提案された。
Eronek式表記法はウィキペディアやMatheistanなどの国際的な会合、Omid Ghayourの個人ブログなどで使用されている[3]。
母音 | 音価 | 母音 | 音価 |
---|---|---|---|
A a | /æ/ | I i | /i/ |
 â | /ɒː/ | O o | /o/ |
E e | /e/ | U u | /u/ |
子音 | 音価 | 子音 | 音価 |
B b | /b/ | Q q | /ɣ/ |
C c | /tʃ/ | R r | /ɾ/ |
D d | /d/ | S s | /s/ |
F f | /f/ | Š š | /ʃ/ |
G g | /ɡ/ | T t | /t/ |
H h | /h/ | V v | /v/ |
J j | /dʒ/ | W w | /w/; ow, xwとしてのみ使用 |
K k | /k/ | X x | /χ/ |
L l | /l/ | Y y | /j/ |
M m | /m/ | Z z | /z/ |
N n | /n/ | Ž ž | /ʒ/ |
P p | /p/ | ' | /ʔ/ |
複合音 | 音価 | 複合音 | 音価 |
xw | x | ow | /oʊ/ |
UniPers (Universal Persianの略称) 式は「Pârsiye Jahâni」とも呼ばれ、ペルシア語をラテン文字に翻字するために作成された。このシステムではLatin-1のラテン文字に加えてÂ/â, Š/š, Ž/ž, アポストロフィを使用する。ペルシア語の音韻を完全に再現することができるよう最小のルールで設計されている。
この方法もまた、ペルシア語の読み書きに関して、彼らの国籍やペルシア語の習熟レベルによらず殆どの者がペルシア語を読み書きできるようにすることを目的として設計されている。Uni-Pers式もまた、ペルシア語話者以外の人々が対応するラテン文字を理解しやすいようなペルシア語キーボードのレイアウトを規定している。
このシステムの製作者はシステム制作に際し以下のような基準を定めて制作したと述べている。
また、Persáと呼ばれる近年創出されたラテン文字ベースのアルファベットはUnipersと似た目標を掲げて創出されたものである。
上に示したアルファベット規則は読み書きを容易にし、読み手がスペルを見て単語の発音ができるようにする。また、書き手が発音からラテン文字表記ができるようにする。UniPers式のアルファベットと規則はこの基本原則にもとづいて構築されている。UniPers式ラテン文字翻字の目的を以下に示す。
UniPersの使用法を見ることができる場所としてはウィキペディアがある。
UniPers式表記法には5つの公理がある[5]。
ショギー・エフェンディーが定めた、バハイ教に関する用語のラテン文字表記システムは1923年3月12日に一般文書で示された[6]。バハイ教の翻字スキームは1894年9月にジュネーヴで開催された第10回国際東洋学者会議によって採択された方法に基づいている。ショギー・エフェンディーは会議で採択された方法に若干の変更を加えた。特筆すべきものとしては二重音字の使用 (例:šの代わりにshを使用) やal- (アラビア語: ال)の後に太陽文字が来た場合、発音に則し表記を変更する点 (例:al-Rahim, al-Saddiqの代わりにar-Rahim, as-Saddiqを使用) などを導入した。
この翻字方法はUniPersとは大きな隔たりがあり、特に母音の表記において顕著である。例えば、UniPers表記における"Tehran"は多くのバハイ教の翻字では"Tihran"となる。バハイ教の殉教者で女性人権活動家のターヘレの名前において、UniPersの翻字では「Tahereh」となるが、バハイ教の書物ではTáhirihであり決して「Tahereh」と表記されることはない。Taherehのようなケースにおいて「i」を使用することは、バハイ教のラテン文字表記システムが現代イランの国語発音よりもむしろペルシア語の表記に忠実であることを強調していると見られている。バハイ教によるペルシア語のラテン文字表記法に関する詳しい紹介は通常バハイ教の書物に見ることができる。
ペルシア語のラテン文字は特にブログへのコメントやSMS、携帯電話において一般的である。以下は音価に対応した表記の一例である。
A a | AA aa | B b | CH ch | D d | E e | F f | G g | H h | I i | |
/æ/ | /ɒː/ | /b/ | /tʃ/ | /d/ | /e/ | /f/ | /ɡ/ | /h/ | /i/ | |
J j | K k | L l | M m | N n | O o | P p | GH gh | R r | S s | |
/dʒ/ | /k/ | /l/ | /m/ | /n/ | /o/ | /p/ | /ɣ/ | /ɾ/ | /s/ | |
SH sh | T t | U u | V v | W w | KH kh | Y y | Z z | ZH zh | ' | |
/ʃ/ | /t/ | /u/ | /v/ | /w/ | /χ/ | /j/ | /z/ | /ʒ/ | /ʔ/ |
タジク語もしくはタジク・ペルシア語はペルシア語の1分派である。これらの言語は1926年から1930年代のタジク・ソビエト社会主義共和国においてはラテン文字で表記されており、その後公式表記がキリル文字へと変更された。しかし、タジク語の音韻はイランのペルシア語のラテン文字表記とは多少違いがある。
A a | B ʙ | C c | Ç ç | D d | E e | F f | G g | Ƣ ƣ | H h | I i | Ī ī |
/a/ | /b/ | /tʃ/ | /dʒ/ | /d/ | /e/ | /f/ | /ɡ/ | /ʁ/ | /h/ | /i/ | /ˈi/ |
J j | K k | L l | M m | N n | O o | P p | Q q | R r | S s | Ş ş | T t |
/j/ | /k/ | /l/ | /m/ | /n/ | /o/ | /p/ | /q/ | /ɾ/ | /s/ | /ʃ/ | /t/ |
U u | Ū ū | V v | X x | Z z | Ƶ ƶ | ' | |||||
/u/ | /ɵ/ | /v/ | /χ/ | /z/ | /ʒ/ | /ʔ/ |
数詞 | 基数詞 | 序数詞 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
W | A | ペルシア語 | トルコ語 | ペルシア語 | ペルシア語 | トルコ語 | ペルシア語 |
0 | ۰ | Sefr | Sefr | صفر | Seferom | صفرم | |
1 | ۱ | Yek | Yek | یک | Aval, Yekom, Noxost | Evvel, Yekom | اول، نخست |
2 | ۲ | Do | Dü | دو | Dovom | Devvom | دوم |
3 | ۳ | Se | Se | سه | Sevom | Sevvom | سوم |
4 | ۴ | Cāhār (Cār) | Çehar | چهار | Cāhārom | Çeharom | چهارم |
5 | ۵ | Panj | Penc | پنج | Panjom | Pencom | پنجم |
6 | ۶ | Šeš | Şeş | شش | Šešom | Şeşom | ششم |
7 | ۷ | Haft | Heft | هفت | Haftom | Heftom | هفتم |
8 | ۸ | Hašt | Heşt | هشت | Haśtom | Heştom | هشتم |
9 | ۹ | Noh | Noh | نه | Nohom | Nohom | نهم |
10 | ۱۰ | Dah | De | ده | Dahom | Dehom | دهم |
11 | ۱۱ | Yāzdah | Yazde | يازده | Yāzdahom | Yazdehom | يازدهم |
12 | ۱۲ | Davāzdah | Devazde | دوازده | Davāzdahom | Devazdehom | دوازدهم |
13 | ۱۳ | Sizdah | Sizde | سيزده | Sizdahom | Sizdehom | سيزدهم |
14 | ۱۴ | Cāhārdah | Çeharde | چهارده | Cāhārdahom | Çehardehom | چهاردهم |
15 | ۱۵ | Pānzdah | Panzde | پانزده | Pānzdahom | Panzdehom | پانزدهم |
16 | ۱۶ | Šānzdah | Şanzde | شانزده | Šānzdahom | Şanzdehom | شانزدهم |
17 | ۱۷ | Hefdah | Hifde | هفده | Hefdahom | Hifdehom | هفدهم |
18 | ۱۸ | Hejdah | Hicde | هیجده | Hejdahom | Hicdehom | هیجدهم |
19 | ۱۹ | Nuzdah | Nuzde | نوزده | Nuzdahom | Nuzdehom | نوزدهم |
20 | ۲۰ | Bist | Bist | بيست | Bistom | Bistom | بيستم |
30 | ۳۰ | Si | Si | سی | Siyom | Siyom | سی ام |
40 | ۴۰ | Cehel | Çehel | چهل | Cehelom | Çehelom | چهلم |
50 | ۵۰ | Panjāh | Pencah | پنجاه | Panjāhom | Pencahom | پنجا هم |
60 | ۶۰ | Šast | Şest | شصت | Šastom | Şestom | شصتم |
70 | ۷۰ | Haftād | Heftad | هفتاد | Haftādom | Heftadom | هفتادم |
80 | ۸۰ | Haštād | Heştad | هشتاد | Haštādom | Heştadom | هشتادم |
90 | ۹۰ | Navad | Neved | نود | Navadom | Nevedom | نودم |
100 | ۱۰۰ | Sad | Sed | صد | Sadom | Sedom | صدم |
200 | ۲۰۰ | Devist | Divist | دويست | Devistom | Divistom | دويستم |
300 | ۳۰۰ | Sisad | Sised | سيصد | Sisadom | Sisedom | سيصدم |
400 | ۴۰۰ | Cāhār sad | Çehar sed | چهارصد | Cāhār sadom | Çehar sedom | چهار صدم |
500 | ۵۰۰ | Pānsad | Pansed | پانصد | Pānsadom | Pansedom | پانصدم |
600 | ۶۰۰ | Šeš sad | Şeş sed | شش صد | Šeš sadom | Şeş sedom | شش صدم |
700 | ۷۰۰ | Haft sad | Heft sed | هفت صد | Haft sadom | Heft sedom | هفت صدم |
800 | ۸۰۰ | Hašt sad | Heşt sed | هشت صد | Hašt sadom | Heşt sedom | هشت صدم |
900 | ۹۰۰ | Noh sad | Noh sed | نه صد | Noh sadom | Noh sedom | نه صدم |
1000 | ۱۰۰۰ | Hezār | Hezar | هزار | Hezārom | Hezarom | هزارم |
トルコ・ペルシア語はペルシア語の表現から文字をそのまま一対一で対応させても参照できる単語が多く、ペルシア語のボキャブラリーを多く取り入れているトルコ語アナトリア方言もしくはアゼルバイジャン語などは古代ペルシア文学の影響を受けているオスマン語に近い。トルコ語は表面上はペルシア語とさほど互換性はないが、トルコ語にはペルシア文学より多くの借用語を持つオスマン語と共通性があり、ペルシア語と共通性のある単語について独特の方法で発音などの点に関して「トルコ語化」して使用しており、現代ペルシア語の標準的な発音に似た発音は即座に取り除かれている。
以下にトルコ語版ウィキペディアのtr:Farsça Sözcüklerから採られた例において、標準的なペルシア語をトルコ語ラテン文字アルファベットに翻字したものと、トルコ・ペルシア語の正書法に基づいた表記法の違いを示す。
以下の示すのはアゼルバイジャン語版ウィキペディアにあるペルシア語の詩の一節であり、太字のaz:Cahanşah Həqiqi az:Səid Səlmasi az:Məhəmməd Hadi az:Əbül-üla Gəncəviはペルシア語からアゼルバイジャン語へと翻字されている部分である。
1.
2.
3.
...
4.