ページアップキー(PgUpキー、英:Page Up key)およびページダウンキー(PgDnキー、英:Page Down key)は、コンピュータ用のキーボードのキーで、ディスプレイ上の表示を上下方向にスクロールすることで、前のページや次のページを表示する用途に使用される。
以下のように呼ばれることもある。
「スクロール」の場合は上下方向の表現が逆になるので注意が必要である。また「ページ」の場合は、移動単位は文書上のページ(ワープロソフトなどで印刷されるページ)ではなく、画面上のページ(ウィンドウなどに表示している範囲)である場合が多い。
ページアップキーとページダウンキーは、基本的には文書のスクロールに使用されるが、移動する距離はアプリケーションプログラムによって異なる。文書が画面より短い場合は、これらのキーを押しても何も起こらない。
カーソルキー(方向キー、↑ ↓ ← →)やマウスホイールなどでもスクロールはできるが、1回押した場合の移動距離は短い。
多くのオペレーティングシステムやアプリケーションソフトウェアでは、編集中にシフトキーとの併用(⇧ Shift+⇞ PgUp および ⇧ Shift+⇟ PgDn)により、現在のカーソル位置からスクロールした範囲までの全ての文字を選択(ハイライト)することができる。
またいくつかのアプリケーションソフトウェア(ワープロソフトの多く、Adobe Readerなど)では、コントロールキーとの併用(Ctrl+⇞ PgUp およびCtrl+⇟ PgDn)により、表示画面上のページ単位ではなく、そのアプリケーションにおける文書上のページ単位で移動(つまり前ページおよび次ページ)することができる。
2008年8月19日 マイクロソフトは、ページアップキーやページダウンキーが、通常の表示画面の単位ではなく、ワープロソフトでのページ単位で正確に移動する特許を取得した(US, number 7415666, status application, title "Method and system for navigating paginated content in page-based increments", pubdate 2008-09-19)。
伝統的なメインフレーム用の端末(IBM 3270、IBM 5250など)では、ページアップキーやページダウンキーは存在せず、現在の端末エミュレータでも以下のキーを使用する。このキーアサインは当初のCUA(CUA '97)でも推奨されたが、後にはアプリケーションに任された。
注 : 図は109キーボードのもの。106の場合は「Win」記載のWindowsキー2つと、「Appl.」記載のアプリケーションキーが無い。なお各キートップの印字は、Windowsキーは「田」に似た形のWindowsロゴマーク、アプリケーションキーは「≣」(4つの横線)に似た形のコンテキストメニューのマークが多く使用されている。 |