『ホテル・カリフォルニア』 | ||||
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イーグルス の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
1976年3月 - 10月 クライテリア・スタジオ レコード・プラント・スタジオ | |||
ジャンル | ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | アサイラム・レコード | |||
プロデュース | ビル・シムジク | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
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チャート最高順位 | ||||
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イーグルス アルバム 年表 | ||||
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『ホテル・カリフォルニア』(Hotel California)は、1976年にリリースされた、ロックバンド、イーグルスの5作目のアルバム。同年度のグラミー賞最優秀レコード賞受賞作品。
アメリカレコード協会(RIAA)によりアメリカで3番目に売れたアルバムとして認定されている[2]。
当時のイーグルスは、1974年発表の『オン・ザ・ボーダー』からのシングル・カット曲「我が愛の至上(Best of My Love)」が初めて全米チャート第1位となった後、続く1975年発表の『呪われた夜』、1976年発表の『グレイテスト・ヒッツ 1971-1975』と、相次いで大ヒットを記録してアメリカを代表するロック・グループとなっており、次期作品に対しても優れた作品を求める期待を集めていた。このため、相当なプレッシャーから思うような曲作りが進まず、盟友であるJ.D.サウザーを呼び寄せてこの苦境を乗り越え、本アルバムの完成に至った。
サウンド面においては、それまでのカントリー色は希薄となり、ロック・テイストが強いものとなっている。歌詞については非常に奥深いものが多く、表題曲「ホテル・カリフォルニア」や、ダリル・ホール&ジョン・オーツを主人公イメージのモデルとしたとされる「ニュー・キッド・イン・タウン」や「駆け足の人生」「ラスト・リゾート」など、ウェストコースト・ロック界の凋落、ひいては商業主義化したロック界への皮肉、あるいは現代社会・都市社会の歪みへのアンチテーゼなどを言外に含み、意味深長な内容の楽曲が配置されている。
ビルボード誌のアルバム・チャートにおいて8週連続全米第1位、全英においても第2位を獲得し、1976年グラミー賞最優秀レコード賞を受彰、現在までに米国内で1,600万枚以上、全世界で3,200万枚以上を売り上げている[3]。シングル・カットされた「ニュー・キッド・イン・タウン」及び「ホテル・カリフォルニア」も、全米ビルボードチャートで第1位を獲得している。
『ローリング・ストーン誌が選ぶオールタイム・ベストアルバム500』に於いて、37位にランクイン[4]。
2017年11月24日、2枚組の『40周年記念エクスパンデッド・エディション』が発売された。ボーナスディスクとして、1976年10月20日から22日にかけて「The LA Forum」で行われた未発表ライブが収録された[1]。
本アルバムのジャケットの建造物は実在のホテルで、カリフォルニア州ロサンゼルス郡ビバリーヒルズ市所在でサンセット大通りに面している高級ホテル「ビバリーヒルズ・ホテル」(愛称:ピンク・パレス)である。本アルバム・ジャケットに用いられて以降、観光スポットともなった。また、ジャケット内面の写真には、夢と現実の落差を象徴する寂れた雰囲気を表現するため、「ビバリーヒルズ・ホテル」よりも格下の「リド・ホテル」の内装を撮影して用いた。現在、リド・ホテルは廃業し、賃貸アパートとなっている。
1976年10月20日から22日にかけて「The LA Forum」で行われた未発表ライブ。