ボザール・トリオ

ボザール・トリオ仏語Beaux Arts Trio)は、世界的に著名な米国ピアノ三重奏団。その演奏活動は半世紀に亘って高い評価を勝ち得ており、録音活動でも世界的に名高かった。

1955年にピアニストのメナヘム・プレスラーによって結成され、初代メンバーはヴァイオリン担当のダニエル・ギレとチェロ担当のバーナード・グリーンハウスであった。長い経歴から、プレスラーを除いて幾多のメンバー交代を繰り返しており、歴代メンバーには次のような顔触れがいる。

  • ヴァイオリン:イシドア・コーエン(1968年~)、イダ・カヴァフィアン(1992年~)、ユンウク・キム(1998年~)、ダニエル・ホープ(2002年~)
  • チェロ:ピーター・ワイリー(1987年~)、アントニオ・メネセス(1998年~)

レパートリーは幅広く、標準的なピアノ三重奏曲ばかりでなく、ラフマニノフの2つの《悲しみの三重奏曲》をおそらく世界で最初にデジタル録音したほか、近年ではアレンスキーグラナドストゥリーナらの秘曲も取り上げるようになった。2005年には創立50周年を記念して、フィリップス・レーベルより過去のロングセラーを集めたスペシャルCDが頒布された。また、ワーナー・クラシックスから現在のメンバーでのCDが発売されている。

2008年9月6日のルツェルン音楽祭でのコンサートをもって解散された。

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