ボビー・ジェンクス

ボビー・ジェンクス
Bobby Jenks
シカゴ・ホワイトソックス時代
(2008年4月14日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 カリフォルニア州ミッションヒルズ英語版
生年月日 (1981-03-14) 1981年3月14日(43歳)
身長
体重
6' 3" =約190.5 cm
275 lb =約124.7 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2000年en ドラフト5巡目
初出場 2005年7月6日
最終出場 2011年7月7日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ロバート・スコット・ジェンクス(Robert Scott Jenks, 1981年3月14日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ミッションヒルズ英語版出身の元プロ野球選手投手)。右投右打。

経歴

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プロ入りとエンゼルス傘下時代

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2000年に、ドラフト5巡目(全体140位)でアナハイム・エンゼルスから指名を受け、プロ入り。

2004年に肘の手術を受け、同年12月に獲得したケンドリー・モラレスを40人枠に登録する為DFAとなった。その後ウェーバー公示され、12月17日シカゴ・ホワイトソックスへ移籍した。

ホワイトソックス時代

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2005年7月5日にメジャーデビューを果たし、32試合に登板し、奪三振率11.44を記録した。ポストシーズン、ワールドシリーズへ進出し、第4戦に新人として史上初めてワールドチャンピオンが懸かった試合でセーブを記録し[1]、チームは88年ぶりのワールドチャンピオンとなった。

2006年から本格的にクローザーに定着し、登板機会はなかったが、オールスターに選出された。9月11日、シーズン40セーブ目をマークした。メジャー2年目までに40セーブ以上記録したのは佐々木主浩チャド・コルデロの2人しかいない[2]。最終的に球団史上歴代3位となる41セーブを記録した。オールスター開催までの成績が防御率2.83、球団史上2位タイの26セーブだったが、その後は不調で防御率5.53、15セーブだった[2]

2007年は40セーブを挙げ、球団史上初めて2年連続で40セーブ以上をマーク[3]。昨年に続きオールスターに選出されたものの登板機会はなかった。また、7月12日から8月12日の間、打者連続アウト41人という1972年ジム・バーの作った大リーグ記録に並び、7月24日タイガースとのダブルヘッダーでは2セーブを記録し、球団史上初めて1日で2セーブを挙げた[3]。しかし、8月20日カンザスシティ・ロイヤルズジョーイ・ギャスライトに安打を打たれ、記録は41人でストップした[3](2009年にマーク・バーリーが45者連続アウトのメジャー新記録を達成している)。

2010年オフの12月2日にFAとなった[4]

レッドソックス時代

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2010年12月21日にボストン・レッドソックスと2年契約を結んだ[4]

2011年はシーズン中に3回故障者リストに載るなど怪我に苦しみ、わずか19試合の登板で0セーブに終わった[4]

2012年7月3日に自由契約となった[5][6]。また、過去三度の手術や腰痛による痛みから鎮痛剤を乱用し、依存症からうつ病を発症した[要出典]

2013年10月に脊椎の手術を受け、依存症を克服[要出典]

現役引退後

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現役引退後はシカゴ・ホワイトソックスのマイナー巡回の投手インストラクターを務めた[7]

2021年より、独立リーグ・パイオニアリーグに所属するグランドジャンクション・ロッキーズの投手コーチに就任[7]2022年からは監督に昇格した[7]。就任初年度からチームをリーグチャンピオンシップに導き、リーグ年間最優秀監督賞を受賞したが、1年限りで退任した[8]

2023年は大学野球サマーリーグであるアパラチアンリーグプリンストン・ホイッスルビッグス英語版の投手コーチを務めた[9]

2024年からは、独立リーグ・フロンティアリーグに所属するウィンディシティ・サンダーボルツの監督を務める[10]

選手としての特徴

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最速103mph(約166km/h)も記録したこともある[11]フォーシームが最大の武器。それにカーブカッターチェンジアップ等を交えて相手をねじ伏せるパワーピッチャー。2005年の公表体重は111kg、2006年は127kgと太り過ぎを指摘されている。

素行の悪さから、マイナー時代は「100万ドルの腕と10セントの頭を持つ男」と呼ばれた[12]。エンゼルスのマイナー時代には、チームバスでを飲もうとしたこともあった[12]

詳細情報

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年度別投手成績

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W
H
I
P
2005 CWS 32 0 0 0 0 1 1 6 3 .500 168 39.1 34 3 15 3 1 50 4 0 15 12 2.75 1.25
2006 67 0 0 0 0 3 4 41 0 .429 300 69.2 66 5 31 10 2 80 3 0 32 31 4.00 1.39
2007 66 0 0 0 0 3 5 40 0 .375 249 65.0 45 2 13 4 1 56 4 0 20 20 2.77 0.89
2008 57 0 0 0 0 3 1 30 0 .750 243 61.2 51 3 17 4 1 38 3 0 18 18 2.63 1.10
2009 52 0 0 0 0 3 4 29 0 .429 228 53.1 52 9 16 1 2 49 0 0 24 22 3.71 1.28
2010 55 0 0 0 0 1 3 27 0 .250 231 52.2 54 3 18 1 1 61 2 0 28 26 4.44 1.37
2011 BOS 19 0 0 0 0 2 2 0 2 .500 80 15.2 22 1 13 0 0 17 3 1 12 11 6.32 2.23
通算:7年 348 0 0 0 0 16 20 173 5 .444 1499 357.1 324 26 123 23 8 351 19 1 149 140 3.53 1.25

脚注

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  1. ^ Player Profile: Bobby Jenks (2005 Career Highlights).” (英語). MLB.com. 2008年2月8日閲覧。
  2. ^ a b Player Profile: Bobby Jenks (2006 Career Highlights).” (英語). MLB.com. 2008年2月8日閲覧。
  3. ^ a b c Player Profile: Bobby Jenks (2007 Career Highlights).” (英語). MLB.com. 2008年2月8日閲覧。
  4. ^ a b c MLB公式プロフィール参照。2022年3月27日閲覧。
  5. ^ Jenks, Red Sox reach contract settlement
  6. ^ Red Sox Release Bobby Jenks
  7. ^ a b c Grand Junction Names Bobby Jenks Club Manager”. Pioneer Baseball League (2022年3月18日). 2022年3月27日閲覧。
  8. ^ Frisbie Named Manager”. =Grand Junction Jackalopes (2023年1月18日). 2023年5月18日閲覧。
  9. ^ Princeton WhistlePigs (2023年3月8日). “Princeton WhistlePigs finalize 2023 coaching staff”. MiLB.com. 2024年2月5日閲覧。
  10. ^ White Sox legend Bobby Jenks named new ThunderBolts' Field Manager”. The Windy City ThunderBolts (2023年10月26日). 2024年2月5日閲覧。
  11. ^ 月刊スラッガー』2005年11月号、日本スポーツ企画出版社、雑誌15509-11、74頁。
  12. ^ a b 「この選手のすべてが知りたい! MLB TALK SHOW ボビー・ジェンクス」『月刊スラッガー』2006年5月号 67~69頁

関連項目

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外部リンク

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