ボヤン・クライツァ(クロアチア語: Bojan Kurajica、1947年11月15日 - )は、クロアチアとボスニア・ヘルツェゴビナ(旧 ユーゴスラビア)のチェスグランドマスター。
リュブリャナ生まれのスプリト育ち[1]。1965年に世界ジュニア選手権で優勝し、国際マスターになった。1966年にザグレブに移り、1972年にザグレブ大学哲学部を卒業[1]、1974年にグランドマスターとなった。1976年のウェイク・アーン・ゼーチェス大会で好成績を記録[1]。1979年にチェスクラブのŠKボスナからオファーを受けサラエボに移るまで、ザグレブでプレイした[1]。チェス・オリンピアードには1980年のバレッタ大会と84年のテッサロニキ大会にユーゴスラビア代表として出場、うちバレッタ大会では団体で銅メダルを獲得した。
ユーゴスラビア崩壊後はボスニア・ヘルツェゴビナ代表として1992年から06年の計8回オリンピアードに出場、うち94年のモスクワ大会では団体で銀メダルを獲得した[2]。2005年12月にはソリンの第13回ソリナ・トーナメントで優勝[3]。同年、国際チェス連盟(FIDE)トレーナーのタイトルを授かった[4]。2006年現在、サラエボとスペインのサンタ・クルス・デ・テネリフェに居を構えている[1]。
2010年5月現在のFIDEによるイロレーティングは2548。