マイコバクテリウム・マリナム | |||||||||||||||||||||
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Mycobacterium marinum
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分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Mycobacterium marinum Aronson 1926 (Approved Lists 1980) |
マイコバクテリウム・マリナム(Mycobacterium marinum、以下M. marinum)は、放線菌門のマイコバクテリウム属に属する遅発育性抗酸菌(英: slow growing mycobacterium、SGM)である[1]。
マリナム株は1926年にAronsonにより初めて同定され、病原性抗酸菌として見つかる[2]。例えば、魚類の結核様感染(ミコバクテリア症)や、人の皮膚病(非結核性抗酸菌症)などがある。
M. marinumはヒトに感染しうる抗酸菌である。以前は、Mycobacterium balneiとして知られていた[3]。感染は、通常、水泳(プール肉芽腫)や魚の飼育、取り扱い(水槽肉芽腫)に伴って起こる[3]。
M. marinum(M株)の全ゲノム解析は2008年に初めて発表され[4]、また後の次世代シーケンシング(NGS)の出現に伴い、M. marinumタイプ株や患者から単離された株のゲノム配列が発表されている[5][6]。
人への稀な感染例として、2002年3月に、コスタリカでイグアナに咬まれた3歳のアメリカ人の子供への感染が見つかっている[7]。
16S rDNA遺伝子の配列解析を用いた初期の系統学研究は、M. marinum が結核菌(M. tuberculosis)とM. ulceransに近縁であることを示している[1]。