マウンテン・ジャム

マウンテン・ジャム
オールマン・ブラザーズ・バンド楽曲
収録アルバムイート・ア・ピーチ
リリース1972年2月12日
録音ニューヨークフィルモア・イースト1971年3月13日
ジャンルジャム、ロック
時間33分41秒
レーベルカプリコーン・レコード
作曲者オールマン・ブラザーズ・バンド
ドノヴァン
プロデューストム・ダウド
イート・ア・ピーチ 収録曲
Side 1
  1. 時はもう無駄に出来ない
  2. 「レ・ブレル・イン・Aマイナー」
  3. 「メリサ」
Side 2
  1. マウンテン・ジャム
Side 3
  1. 「ワン・ウェイ・アウト」
  2. 「トラブル・ノー・モア」
  3. 「スタンド・バック」
  4. ブルー・スカイ
  5. リトル・マーサ
Side 4
  1. マウンテン・ジャム
ミュージックビデオ
「Mountain Jam」 - YouTube

マウンテン・ジャム」(Mountain Jam)は、オールマン・ブラザーズ・バンドドノヴァンの「霧のマウンテン」を元に作り上げたインストゥルメンタル・ジャム。

概要

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ニューヨークフィルモア・イーストで、オールマン・ブラザーズ・バンドグレイトフル・デッドフリートウッド・マックの3つのバンドがジャム・セッションを行ったときにこの曲は生まれた[1]ドノヴァンのヒット曲「霧のマウンテン」をベースにして、ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスの「Third Stone from the Sun」や賛美歌の「Will the Circle Be Unbroken?」の一節が盛り込まれている。グレイトフル・デッドは1968年のアルバム『太陽の賛歌(Anthem of the Sun)』の「Alligator」において、ジャムの一部分を演奏している。

1971年3月12日の金曜日と、13日の土曜日、オールマン・ブラザーズ・バンドはライブ・アルバムを作るためにフィルモア・イーストに出演し、2回ずつ、計4回のコンサートを行った。13日のセカンド・ショウの最後にグループは「マウンテン・ジャム」を演奏した。しかし33分にのぼる長尺の作品だったため、同年7月発売の『フィルモア・イースト・ライヴ』には収録されなかった。D面最後の「ウィッピング・ポスト」のあと、ブッチ・トラックスのたたくティンパニとともに始まるデュアン・オールマンのソロがわずかに収められた。

同年10月29日、デュアン・オールマンがオートバイ事故死を起こす。オールマン・ブラザーズ・バンドは「マウンテン・ジャム」をレコードの二つの面に分けて収録することを決め、1972年2月発売のダブル・アルバム『イート・ア・ピーチ』においてついに発表された。

1992年10月、プロデューサーのトム・ダウドが『フィルモア・イースト・ライヴ』を再編集して『The Fillmore Concerts』のタイトルで発表。この再発盤にめでたく収録された。

別バージョン

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アルバム名 録音時期と場所 発売日
Fillmore East, February 1970 1970年2月11日-14日、ニューヨーク、フィルモア・イースト 1996年
Live at Ludlow Garage: 1970 1970年4月11日、オハイオ州シンシナティ 1990年4月20日
Live at the Atlanta International Pop Festival: July 3 & 5, 1970 1970年7月3日、5日、ジョージア州バイロン 2003年10月21日

脚注

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  1. ^ スコット・フリーマン 著、菅野彰子 訳『オールマン・ブラザーズ・バンド』音楽之友社、1997年5月10日、142頁。ISBN 4-276-23498-0