マエナルスさん座

ヨハン・ボーデの星図に描かれた
マエナルスさん座

マエナルスさん座(マエナルスさんざ、マエナルス山座、Mons Maenalus)[1]は、ヨハネス・ヘヴェリウスが作った星座の1つ[2][3]。現在は使われておらず、うしかい座の一部となっている。

1687年にヘヴェリウスによってうしかい座の足元に設けられた。ペロポネソス半島メナロ山 (ラテン語Maenalus[注 1]) をモチーフにした星座で、牛飼いが山頂に立つ形になっていた[2]。知名度が低く、ほとんど使われなかった。

メナロ山の名の由来となったマエナルスは、ギリシャ神話に登場するアルカディアの王リュカーオーンの長男、またはリュカーオーンの娘カリストーの息子アルカスの息子であるとされる[3]。アルカスがアルカディア地方の生まれであり、うしかい座のモデルともされることからこの山が選ばれたものと考えられている[1]

脚注

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注釈

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  1. ^ へヴェリウスは当初「MENALIS」、ついで「MÆNALUS」と記述していた[4]

出典

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  1. ^ a b 原恵『星座の神話 - 星座史と星名の意味』(新装改訂)恒星社厚生閣、1996年6月30日、270頁。ISBN 4-7699-0825-3 
  2. ^ a b Allen, Richard H. (2013-2-28). Star Names: Their Lore and Meaning. Courier Corporation. p. 290. ISBN 978-0-486-13766-7. https://books.google.com/books?id=vWDsybJzz7IC 
  3. ^ a b Ridpath, Ian. “Star Tales - Mons Maenalus”. 2022年8月28日閲覧。
  4. ^ Ridpath, Ian. “Hevelius’s depiction of Mons Maenalus, and a confusion of identity”. 2022年8月28日閲覧。