『マジック・アンド・ロス』(Magic and Loss)は、ルー・リードが1992年に発表したアルバム。
死をテーマにしたアルバムで、リードの親友であるドク・ポーマスとリタが、2人とも癌で死去したことに触発されて作られた[10]。
イギリスでは、『ベルリン』(1973年)以来約18年ぶりに全英アルバムチャートのトップ10入りを果たした[1]。
収録曲「ホワッツ・グッド - 主題」は、アルバム発表に先駆けて公開された映画『夢の涯てまでも』(監督:ヴィム・ヴェンダース)のサウンドトラックで使用された[11]。同曲は、リードの母国アメリカでは、『ビルボード』誌のモダン・ロック・チャートで1位に達した[9]。
特記なき楽曲はルー・リード作詞・作曲。1.はインストゥルメンタル。
- ドリタ - 精神 - "Dorita - The Spirit" - 1:07
- ホワッツ・グッド - 主題 - "What's Good - The Thesis" - 3:22
- パワー・アンド・グローリー - 状況 - "Power and Glory - The Situation" (Lou Reed, Mike Rathke) - 4:23
- マジシャン - 内面的に - "Magician - Internally" - 6:23
- スウォード・オブ・ダモクレス - 外面的に - "Sword of Damocles - Externally" - 3:42
- グッドバイ・マス - 教会に於ける肉体の終演 - "Goodby Mass - In a Chapel Bodily Termination" - 4:25
- クリメーション - 灰は灰へ - "Cremation - Ashes to Ashes" - 2:54
- ドリーミン - 逃避 - "Dreamin' - Escape" (L. Reed, M. Rathke) - 5:07
- ノー・チャンス - 後悔 - "No Chance - Regret" - 3:15
- ウォーリア・キング - 報復 - "Warrior King - Revenge" - 4:27
- ハリーズ・サーカムシジョン - 迷い出た夢想 - "Harry's Circumcision - Reverie Gone Astray" - 5:28
- ガスト・アンド・ストークト - 損失 - "Gassed and Stoked - Loss" (L. Reed, M. Rathke) - 4:18
- パワー・アンド・グローリー・パート・II - 魔法・変化 - "Power and Glory, Part II - Magic - Transformation" (L. Reed, M. Rathke) - 2:57
- マジック・アンド・ロス - 総括 - "Magic and Loss - The Summation" (L. Reed, M. Rathke) - 6:39