マット・ショーブ

マット・ショーブ
Matt Schaub
refer to caption
レイブンズ時代
基本情報
ポジション クォーターバック
生年月日 (1981-06-25) 1981年6月25日(43歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ペンシルベニア州ピッツバーグ
身長: 6' 5" =約195.6cm
体重: 235 lb =約106.6kg
経歴
大学 バージニア大学
NFLドラフト 2004年 / 3巡目全体90位
初出場年 2004年
初出場チーム アトランタ・ファルコンズ
所属歴
2004-2006 アトランタ・ファルコンズ
2007-2013 ヒューストン・テキサンズ
2014 オークランド・レイダース
2015 ボルチモア・レイブンズ
2016-2020 アトランタ・ファルコンズ
受賞歴・記録
プロボウル選出(2回)
2009、2012
その他受賞・記録
プロボウルMVP(2009年)
シーズン最多パス獲得ヤード (2009年)
テキサンズのチーム記録(最多勝利数、TD数、パス獲得ヤード、パス試投数、パス成功数)
NFL 通算成績
TD/INT 130/86
パス成功率 63.9%
パス獲得ヤード 24,311
QB レーティング 89.5
Player stats at NFL.com
Player stats at PFR

マット・ショーブMatthew Rutledge Schaub , 1981年6月25日 - )は、アメリカ合衆国ペンシルベニア州ピッツバーグ出身の元アメリカンフットボール選手。現役時代のポジションはクォーターバック(QB)。2013年までヒューストン・テキサンズに在籍しており、テキサンズのパスに関するフランチャイズ記録をすべて保持している。

経歴

[編集]

プロ入り前

[編集]

高校時代はフットボールだけでなく、野球やバスケットボールでも活躍した。 1999年にバージニア大学に入学し、1年目はレッドシャツとして過ごした。2001年にウィスコンシン大学戦で初先発を務めた。この年はブライソン・スピナーと先発を分け合った。2002年にスピナーが転校すると、ショーブが先発の座を確実にしたかと思われたが、開幕戦のコロラド州立大学戦の途中でマルケス・ヘーガンズに代わられ、翌週のフロリダ州立大学戦でもヘーガンズに先発を奪われた。しかしその後また先発を奪い返すと、ショーブはそのシーズン大ブレークを果たし、ACCの年間最優秀選手に選ばれた。2003年は開幕前からハイズマン賞候補とされていたが、肩の負傷に苦しんだ。

アトランタ・ファルコンズ

[編集]

2004年ドラフトで、アトランタ・ファルコンズに3巡(全体90位)指名された。イーライ・マニングベン・ロスリスバーガーと同期である。この年は6試合に出場し、そのうちの第11週ニューオーリンズ・セインツ戦では負傷したマイケル・ヴィックに代わって先発した。

2005年に東京で開かれたアメリカンボウルではMVPに選ばれた[1]。この年はフィールドゴールのホルダーもつとめた。

ヒューストン・テキサンズ

[編集]

2007年、ヒューストン・テキサンズにトレードされた。テキサンズはショーブ獲得と同時にデビッド・カーを放出し、ショーブの開幕先発は確実となった。

2007年、最初の2試合でともにパス220ヤード以上、レイティング100以上を記録し、チーム史上初の開幕2連勝に貢献した。第4週では古巣のファルコンズと対戦し、パス317ヤード、1TDをマークするも、チームは敗れた。 この年ショーブは怪我で11試合の出場にとどまったが、チーム史上初の勝率5割に貢献した[2]

2008年は開幕3連敗を喫し、第4週のインディアナポリス・コルツ戦ではベンチとなった。しかし翌週のマイアミ・ドルフィンズ戦ではフランチャイズ記録となるパス379ヤードを獲得し、連敗を脱出した[3]。その後デトロイト・ライオンズ戦、シンシナティ・ベンガルズ戦でも勝利し、チーム初の3連勝となった[4][5]。その後怪我で離脱したが、復帰した第14週のグリーンベイ・パッカーズ戦でパス414ヤード、2TD、1INTの活躍を見せチームを勝利に導いた[6]

2013年シーズンはインターセプトされたボールをそのままタッチダウンに結び付けられる「ピック6」を4試合連続で献上するなどして[7]調子を崩し、さらには怪我もあって先発QBの座から滑り落ちた。シーズン終了後、オークランド・レイダースにトレードされることが発表された[8]

オークランド・レイダース

[編集]

レイダース加入当初は先発QBの最有力とされていたが[9]、プレシーズンで負傷し[10]、レギュラーシーズンは新人のデレック・カーの控えとなった。なおデレックは、ショーブがテキサンズに加入した際同チームから放出されたQBであるデビッド・カーの弟である[11]

ボルチモア・レイブンズ

[編集]

2015年シーズンはボルチモア・レイブンズに移籍[12]ジョー・フラッコの控えとなったが、フラッコの負傷に伴い第12週より先発となる[13]。しかし3タッチダウンに対し4インターセプト(うち2つは「ピック6」[14][15])という記録に終わり、第14週はジミー・クローセンに先発を譲り、以降出場はなかった。

アトランタ・ファルコンズ(2度目)

[編集]

2016年3月9日、ファルコンズがショーブの加入を発表[16]。同チームに10年ぶりの復帰を果たした。主にマット・ライアンの控えとして2020年シーズン終了までに14試合に出場、2019年10月27日のシアトル・シーホークス戦には先発出場を果たした[17]

2020年シーズン終了後の2021年1月4日に引退を発表した[18]

脚注

[編集]
  1. ^ Fast Facts About Matt Schaub”. Raiders.com (2014年6月9日). 2015年1月23日閲覧。
  2. ^ Matt Schaub Stats”. NFL. 2015年1月21日閲覧。
  3. ^ テキサンズ待望の今シーズン初勝利、残り3秒で逆転TDラン”. NFL JAPAN (2008年10月13日). 2015年1月23日閲覧。
  4. ^ テキサンズが連勝、ライオンズを奈落の底に落とす”. NFL JAPAN (2008年10月20日). 2015年1月23日閲覧。
  5. ^ テキサンズ、チーム史上初の3連勝 ベンガルズは泥沼8連敗”. NFL JAPAN (2008年10月27日). 2015年1月23日閲覧。
  6. ^ テキサンズQBショーブがパス400ヤード、自ら復帰戦祝う”. NFL JAPAN (2008年12月8日). 2015年1月23日閲覧。
  7. ^ テキサンズのQBマット・ショーブが不名誉な新記録達成”. afnjapan (2013年10月7日). 2015年1月28日閲覧。
  8. ^ レイダース、QBマット・ショーブのトレード発表”. afnjapan (2014年3月21日). 2015年1月28日閲覧。
  9. ^ レイダース監督、ショーブが今季の先発QB”. afnjapan (2014年3月22日). 2015年1月28日閲覧。
  10. ^ 先発を追われたレイダースQBショーブ、「引退は全く考えていない」”. NFL JAPAN (2014年9月13日). 2015年1月28日閲覧。
  11. ^ 【第2週プレビュー】新人QBカー、兄が在籍した因縁のテキサンズに挑む”. NFL JAPAN (2014年9月13日). 2015年1月28日閲覧。
  12. ^ レイブンズ、ベテランQBショーブと1年契約”. NFL JAPAN (2015年4月1日). 2016年1月7日閲覧。
  13. ^ レイブンズ、終了直前のビッグプレイで劇的勝利”. NFL JAPAN (2015年12月1日). 2016年1月7日閲覧。
  14. ^ 2015年12月1日 レイヴンズ対ブラウンズ戦スコア詳細
  15. ^ 2015年12月7日 レイヴンズ対ドルフィンズ戦スコア詳細
  16. ^ Falcons Agree to Terms With QB Schaub”. www.atlantafalcons.com. 2016年8月19日閲覧。
  17. ^ Odum, Charles (October 27, 2019). “Fast start helps Seahawks defeat Atlanta Falcons”. The Spokesman-Review. March 13, 2021閲覧。
  18. ^ 元テキサンズ、現ファルコンズQBマット・ショーブが引退NFLJAPAN 2021年1月5日