ランチョ | |
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フロント | |
リア | |
概要 | |
製造国 | フランス |
販売期間 | 1977–1984年 |
ボディ | |
乗車定員 | 5名 |
ボディタイプ | 3ドアワゴン |
駆動方式 | FF |
パワートレイン | |
エンジン | 1.4L I4 |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,520mm |
全長 | 4,315mm |
全幅 | 1,665mm |
全高 | 1,735mm |
車両重量 | 1,130kg |
ランチョ(RANCHO)はマトラが1977年から1983年まで生産したレジャー・アクティビティ・ビークルである。マトラブランドでマトラ・シムカによって設計・生産された。
シムカ・1100の足回りやボディ前半部を用いて、オフロードカー風のスタイルを持つFRP製の車体を架装している。エンジンは一回り上級のシムカ・1308と同じOHV1422cc80馬力を搭載し、最高速度145km/hをマークした。SUV風の外見ではあるが、四輪駆動仕様は存在しない。
当時存在しなかった「オフロードカーの雰囲気だけを楽しむ車」を安価に製造するために、様々な車種からパーツを集めたものであった。
1980年以降はシムカのブランド名が消滅したため、タルボ・マトラ・ランチョ (Talbot Matra Rancho )と呼ばれるようになった。その後、マトラが自社開発したミニバンであるルノー・エスパスの生産に注力する1983年までに56,000台が生産された。当時の日本へは正規輸入はされていない。
ランチョは、ソフィー・マルソー主演の映画「ラ・ブーム」と「ラ・ブーム2」の主な乗り物として登場する。劇中ではクロード・ブラッスールが運転する。
また、スキーヤーのEnak Gavaggioがさまざまな種類のスキーに挑むWebシリーズ[1]の名前の一部にもなっている。
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