ジャンル | MMORPG |
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対応機種 | Microsoft Windows |
開発元 |
NEXON Korea devCAT |
運営元 | ネクソン |
バージョン | CLIENT VER.25(2023年6月14日) |
人数 | 多人数型 |
メディア | ダウンロード |
運営開始日 | 2005年4月26日 |
利用料金 |
基本接続料無料 アイテム課金 |
対象年齢 | 全年齢 |
デバイス | キーボード, マウス |
必要環境 |
OS:Windows 10 / 11 RAM:4GB VGA:GeForce 8600GT HDD:10GB以上 DirectX:最新版 回線:ブロードバンド環境 |
マビノギ (韓:마비노기、英:mabinogi) は、韓国のゲーム会社・NEXON KoreaのdevCATスタジオが開発し同社が運営するMMORPGに分類されるオンラインゲームである。
2004年6月に韓国において正式商用サービスが開始され、以降日本・台湾・中国・北米で運営されている。日本ではネクソンによって2005年4月26日にサービスが開始され、2007年10月11日よりハンゲームでプレイ可能になった(ハンゲーム版は2020年9月9日にサービスを終了し、ネクソン版に統合)。日本では2023年4月に18周年を迎えている。
韓国ではいまだ人気が高いゲームであり、2020年から2022年にかけて3年連続でサービス開始以来最高の売上を記録した。[1]
2022年4月20日付でゲームクライアントが32bit→64bitにアップグレードされた。
それに伴い32bit版のwindowsではプレイ不可能になった。
ゲーム内世界は「エリン(Erinn)」と呼ばれ、ウェールズの吟遊詩人によって口承されたケルト神話の物語などを基に作られている。そのためゲーム内に登場するNPCの名前はケルト神話の登場人物と酷似しており、古代ケルト人が信仰したとされる輪廻転生も、後述する転生システムとしてゲーム内で表現されている。
ゲーム内で「マビノギ」とは吟遊詩人たちの間で伝承される歌のことを意味しており、その名の通りゲーム内で作曲や楽器演奏を活用して、自作のオリジナル曲を披露できる点が大きな特徴のひとつである[2]。また、ウルティマオンラインなどの一部を除く以前のMMORPGでのメイン要素である戦闘だけではなく、料理・衣服製作など生産に関するスキルやキャンプファイヤーなどといった生活感を醸し出すスキルも豊富である。
他にも、NPCから依頼を受けるアルバイトや遺跡の発掘などで経験値や通貨(単位はゴールド)を得られること、年齢や食べた物によって体型が変化することなど、既存のMMORPGとは一線を画している点が見られる。
Cell Shading(セル・シェーディング)、Cartoon Rendering(カートゥーン・レンダリング)と呼ばれる独特の技術により、低スペックでもアニメーションのような動きを見せることができるような工夫がなされている。 やや古参のMMORPGといえるが、最近のアップデートではユーザー側端末の性能向上を見越して広大な追加マップを導入するなど、それなりにスペックを要求するようになっている。
トゥーン黎明期に開発されたゲームであるため、近年の一般的な3Dゲームとは異なり、独自のグラフィックエンジン(プレイオネオンジン)を使用している。この事は長らくアップデートの障害になっていたとされる。2023年にはUnreal Engineへの移行およびグラフィックのリニューアルが決まった(移行時期は未定)。
サーバ名はゲーム中に登場するNPCや、敵モンスター、アイテムなどの名前からつけられている。
リュート、マンドリン、ハープは2003年11月15日負荷テスト開始時から、ゴーレムは2004年7月2日に、ウルフとベアは2004年7月31日に、ルンダは2008年8月1日に、モリアンは2010年8月4日に作成されたサーバである。 かつては各サーバに年齢制限が設けられており、リュート、ウルフ、ルンダ、モリアンは12歳以上、マンドリン、ベアは15歳以上、ハープ、ゴーレムは18歳以上が利用できた(サーバー統合時に制限廃止) サーバーごとにチャンネルが20~40ほど設けられており、海外のマビノギに比べるとサーバー1つあたりの規模が大きい。
マリー、ルエリ、タルラークは2005年3月16日のβテスト開始時から、モリアンとキホールは2005年4月1日に、トリアナは2006年12月7日に作成されたサーバである。 2014年5月29日にマリーとモリアン、ルエリとトリアナ、タルラークとキホールが統合された。
サーバーごとにチャンネルが7〜11ほど設けられており、サーバー間のデータは完全に隔離されているが[3]、チャンネル間は自由に移動ができる。 全サーバー共通の特徴として、1チャンネルでは多くのプレイヤーが集まり、プレイヤー間の取引の場として利用されていることが挙げられる。
・亚特(ヤート)
・伊鲁夏(イルカ)
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サービス開始当初は基本接続課金+プラン課金+キャラクター課金システムであったが、2005年12月15日より基本接続料無料+プラン課金(2012年8月22日に内容をリニューアル)+キャラクター課金、2006年4月27日より上記+アイテム課金へと変更された。いずれもネクソンポイント[5]で購入する。
Chapter2アップデートにより追加された、ネクソンポイント[5]により特殊なアイテム(課金アイテム)を購入できるショップ。
日替わりで貰えるアドバンスアイテムの追加購入や見た目の年齢を変化させるポーション、スキルトレーニングが容易になるポーションなどを個別に販売している。いわゆるガチャアイテムは2006年8月31日にはシモンのランダムボックスが、2006年10月26日にはアレクシーナのランダムボックス、その後もいくつかのランダムボックスが実装された。これらは1個100pt(100円に相当)で購入することができ、使用するとゲーム内に登場するアイテムがランダムで出現するアイテムなのだが、一定の確率でボックスからしか出現しないレアアイテム(主に武器や衣装だが、普通のものと外見上の違い以外に差異はなくゲーム内取引も可能)も出現する仕様になっている。韓国本国では2007年に一度導入が試みられたが、現金でプレイヤー間に差がつくことを嫌うためか運営側に相当な苦情が殺到し、即日アイテムショップ自体が消滅する騒動が発生した。ただし、現在では韓国でもChapter3と同時に行われた課金制度の変更によりアイテム課金を行っている他、日本のランダムボックスと同じ課金アイテムも実装されている。Chapter4以降は課金アイテムやガチャ限定装備のあまりにも強力な性能が常に問題となってきた。
Chapter4実装の「細工道具」(ダメージが最大数倍に上がるなどの強力なオプション効果を装備に付けられる課金ガチャアイテム)も最初に韓国で販売が始まり、そのまま全世界に導入された。この細工システムは要求課金額が数万円から数十万円以上にも及ぶ事、効果が強過ぎてキャラクターを強くする上では絶対に避けて通れない事から、実装後数年間に渡って炎上状態となった。中でも、全てのモンスターに与えられるダメージを最大2倍以上に増やす「属性細工」と呼ばれる効果は分かり易くゲームバランスを壊す性能から「現金で殴るようなもの」と強い批判を受け、結局チャプター5以降のモンスターは属性細工が原則無効設定となったのだが、運営会社のネクソン側からはこの対応について説明が一切ない(無効である事を公開すらしていない)。その他、細工によってスキル性能が爆発的に向上する「クラッシュショット」について、バランス崩壊の原因となった細工効果の調整ではなくスキル性能自体の大幅引き下げによって事態の収拾を図るなど、非常に誠意を欠く行為を繰り返してきた。
細工道具の問題はそれだけに留まらず「特定のオプションが付かない」といった致命的なバグも度々発生し、その補償がまともに行われないなど「JOGA(日本オンラインゲーム協会)のガイドライン違反なのではないか?」と疑われる事案も起きている。2015年に発覚したバグが2019年にようやく修正され、補償は更に2年後の2021年に行われたが、補償期間は2021年を基準に過去1年分のみだった上に、これらのバグが起きた事や修正を加えた事を2023年時点でも認めていないなど。2021年には韓国のユーザーが大規模デモ(通称トラックデモ)を行ったことで大手メディアにも取り上げられ、韓国の国会で「悪質なガチャの例」として名前が挙がる事態にまで至っている。これをきっかけに改善が進み、2023年現在は課金版の約80%の効果を無課金でも付けられるように緩和されている。
Chapter5以降のランダムボックスは所謂オシャレアイテムをメインとしていたそれまでの方針を180度転換し、ゲーム内で手に入る最強武器並の性能を持つ「ビームソード」を初めとする強力な装備が出現し始めた。当初はこれらの装備アイテムの排出率設定が過度に高かった為、ゲーム上で入手できるほとんどの装備が価値を失う程のバランス崩壊を引き起こし、Chapter5以降の急激なプレイ人口減少に繋がっている。
マビノギのアップデートには『ジェネレーション』と『シーズン』と呼ばれる形態が存在する。『ジェネレーション』アップデートは、いわゆる大型アップデートの事で、主に新地域や種族、後述のメインストリームの追加などが行われる。『シーズン』アップデートは1つのジェネレーションの間に行われる小規模なアップデートの事で、スキルやダンジョンの追加が主である。シーズンアップデートはジェネレーションの間に基本的に2〜4回行われ、告知の際にはG(ジェネレーション)○S(シーズン)○という形で表記される。(例:G3S3→ジェネレーション3のシーズン3という意味である。)またジェネレーションの内容は開発テーマに沿った形で作られている。この開発テーマを『チャプター』と呼ぶ。
現在発表されているチャプター、及びジェネレーション
2021年2月17日現在、日本ではG25までのアップデート内容が実装されている。
日本のみの独自コンテンツとしては、2009年4月30日に「猫島 (NEKOJIMA)」が実装された。マビノギの開発をしているDevCATによると「猫島 (NEKOJIMA)」の名前が決まる前は「Japan Generation」という企画名であり、招き猫や鳥居の構造物を配置するなど、その名の通り日本のプレイヤーを意識した作りになっている。ちなみに「なぜ猫なのか」にという問いについては、「日本には猫好きが多いのではないか?」という考えと「(私たちは)猫が好きだから」との事である。[6]
アップデートの時期は国によって若干違うものの、上記の猫島を除けば実装スキルやスキル性能などの基本的な仕様は原則全世界共通。ただし課金関係は国毎に大きな違いがあり、日本サーバーではコンプリートガチャ規制でガチャ限定装備の性能が変わっている、中国サーバーでは極めて強力な課金アイテムを販売しているなど独自色が強い。これによってゲームバランスが崩壊する事も多く、本来は複数のパーツを同時に装備しなければ効果を発動できないガチャ限定防具が日本では1パーツのみで発動出来るため、ゲーム内で手に入る最強装備よりも強くなってしまっていると言った問題が起きている。また、装備品については韓国サーバー以外限定の物が存在する(日本/北米/中国/台湾で共通)。
戦闘はアクション性が強く、「近接」「魔法」「弓」「手裏剣」など全15系統+αの多種多様なスキルを駆使して戦う。
サービス開始当初のマビノギは「アタックはディフェンスに弱い」「ディフェンスはスマッシュに弱い」「スマッシュはアタックに弱い」等といったジャンケンのような強弱関係を中心とするターン制に近い戦闘システムだったが、これを無視して攻撃を通せる「ウィンドミル」「アローリボルバー」「ファイナルヒット」等のいわゆる上級スキルの台頭によりバランスが崩れ、2012年に戦闘システムのリニューアルが行われた。
現在のマビノギは序盤こそターン制要素が残っているが、中盤からはほぼアクションゲームと言っていい。難易度が高いダンジョンやミッションでは様々な武器、スキル、ペットを組み合わせて使う事が求められる上にマウスも併用しなければならず、操作難易度はかなり高い部類に入る。そのせいで新規ユーザーが挫折してしまうとの指摘も存在する一方で、実力差がハッキリ出る事に面白さを感じているユーザーも多い。とはいえ、ある程度の段階までは数個のキーとマウスだけでも満足に戦える為、初めから高度な操作を求められる事はない。
操作の複雑化については韓国マビノギのプロデューサーも「まるで飛行機のコックピット」と発言するなど問題視しており、2023年に職業制システム「アルカナ」を導入し、操作の簡略化が図られている。
現実世界の1週間をゲーム内での1年間とし、現実での各曜日ごとに倒した敵がアイテムを落としやすくなるなど、様々な効果が得られる。現実での土曜日がゲーム内での1年の終わりであり、プレイヤーキャラクターはこの日に1歳年齢が増える。
ゲーム内NPCはNPCごとに各PCに対する好感度パラメータを持っており、この好感度は会話や好みのアイテムプレゼント、好感度上昇ポーションを使用することなどにより上昇する。好感度が上昇すると会話内容が変わるなどの変化が見られ、一部NPCにおいては好感度が非常に高くなることで通常では陳列されていない販売物タブが追加されたりおまけ要素への条件を満たしたりする。
キャラクターへの称号のようなものと考えると理解しやすい。様々なタイトルがあり、条件を満たすことによって取得できる。また、そのタイトルを冠することでキャラクターの能力が変化する。
例:「一発で熊を倒した ○○」(このタイトル取得の為には熊種族のモンスターを一撃で倒す必要がある) 「器用な ○○」(取得のためには器用さのパラメータが一定値に達する必要がある
プレイヤーは最大8人もしくは16人までのパーティーを組むことができる。最大8人のパーティーには、通常のパーティーである「一般パーティー」と、同じチャンネルにいるユーザー全員に募集情報が送られる「ダンジョンパーティー」がある。最大16人のパーティーには、楽器を使って合奏する際に組む必要がある「合奏パーティー」と、使徒レイドに入場する際に組む必要となる「決死団」に分かれている。
また、パーティーを組むと以下のような効果がある。
ギルド作成にはギルド作成許可証と5人のパーティが必要となる。初期のギルドメンバー数は5人が最大だが、ゴールドとギルドポイントを使うことで最大250人まで上げることができる。 ギルドの管理やギルドメンバーの加入・脱退手続きなどの権限はギルドマスターが持ち、ギルドマスターはサブギルドマスターを決めることができる。なお、ギルドメンバーは自由に脱退することができる。
ギルドに加入していると、「ギルドチャット」や「ギルドホール」を使うことができる。
いくつかの方法でPvPが行えるが、その為に調整されているゲームではないため、あくまでおまけ程度のものである。中国サーバーではPvP可能chと不可能chがあり、さらに中国のみ独自に集団戦闘システムも検討されている。
「人間」「エルフ」「ジャイアント」の3つの種族が実装されている。使用可能スキルはどの種族も原則共通だが専用の戦闘スキルや装備制限も存在し、それらは非常に大きな影響力を持っているので、戦闘スタイルは種族毎に明確な個性が出る。なお、転生を行っても種族の変更を行うことはできない。
同種族同士であった場合でもスキルの配分によりキャラクターごとの個性を出すことは可能であるが、レベルアップによって得られるポイントでいくらでもスキルランクを上昇させられる為、いずれは全てのスキルを使いこなせるキャラクターを作ることが可能。近年は育成簡素化により全スキルカンストキャラクターを作る事さえも容易になっているため、個性が出ないとの指摘も存在する。性別による違いは、アイテムによっては装備可能な性別が定められているが、キャラクター自体の能力に違いはない。年齢によって初期ステータスが異なるほか、レベルアップ時の各種パラメータ上昇率がそれぞれ異なる。また、10〜17歳にかけてキャラクターの身長も異なってくる。
エルフとジャイアントは敵対関係にあり、前述の種族間PvPを行うことができる。種族が拠点とする村にはガードNPCが配置されており、昔は敵にあたる種族を感知すると攻撃を加えていたが、この仕様は廃止された。人間はどちらか一方の種族を支持することができ、それはアカウント内のすべての人間キャラクターにおいて有効である。支持した種族からは販売品の値引きや専用タイトルなどの特典を受けることができ、種族間PvPにも支持した側の種族に加勢できる。種族支持によるデメリットは存在しておらず、対立種族と敵対関係になるような事はない。
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所定のクエストをクリアするなどして一定の条件を満たしたキャラクターは変身する事が出来るようになる。システム的にはスキルの一部となっているが、その扱いは通常のスキルとは大きく異なる。変身時は派手なエフェクトを伴い、その名の通り大きく容姿が変貌する他、戦闘能力が大幅に向上するものもある。ただし、使用制限や制限時間も存在するため、一種の切り札的な位置付けにある。変身の効果を高めるためには、キャラクターのレベルアップによって得られる専用のポイントを各種変身用のスキルに振り分ける必要がある。
人間やエルフ、ジャイアントでログインしているとペットを召喚することができる。その時に指示を出すと一緒に戦闘や回復などの補助をしてくれたり、アイテムの生産・プレイヤーを乗せて移動などの種族毎の能力を利用できる。ただし、現実時間1日に召喚できる時間が決められている(約1-2時間)。ペットでログインしてプレイが可能だが、NPCと会話ができないことやペットでのプレイ時間の制限があったり、覚えられるスキルに制限があったりするなどペットでプレイするメリットは少なく、PVPも不可能であるなどキャラクターと異なる点が多い。
ペットキャラクターも人型キャラクターと同じく加齢により外見、ステータスが変動する。ペットにおいての年齢に関する特徴は
ペットも人型キャラクターと同様に転生が可能であるが、その性質は大きく異なる。転生に新しいカードを要する点は同様だが、人型キャラクターは転生時に種族変更ができないことに対し、ペットはどの種族のペットキャラクターにも変更して転生できる(転生の際に購入するペットカードは転生先の種族のペットカードとなる)。また、ペットには「AP(アビリティポイント)」という概念がないため、スキルそのものは転生直前の状態を保持するが、転生後のペットの成長は人型キャラクターと異なり、更なるスキル習得、スキルランクアップの為には現在のペットでそれを習得できるLVまで成長させなければならない。人型キャラクターのように転生前のAPを持ち越して次のスキル成長に使用することができないのである。
異種ペット転生を行うことによって、本来そのキャラクターが覚えない基礎魔法や戦闘スキルを使用可能なペットが作成できる。これは転生を行ってもスキルは転生前のままであることを利用したもので、例えば、犬系統のペットなどでファイアボルトを習得後に猫系統のペットに転生することで、本来覚えることのないファイアボルトスキルを使用可能な猫系統ペットを作成できる。
サンダーに代表される特定のペットのみが使用可能な一部スキルは、別種ペットに転生した際に使用不能にはなるが、スキル自体は保持されておりスキルによるステータス変動は適用される。また、再びそのスキルが使用可能なペットに転生するとスキルランクを最初から上げ直すことなく過去の最高ランクが適用される。
一部のペットは生産素材を生産することができ、生産はマナの消費を伴う。
生産できるペットと生産品
チャプター4から登場した新世代のペット。マビノギの歴史上最大級の問題児である。その場に呼ぶだけで周囲の敵全てにダメージを与えて動きを止める反則級の能力を持つ。マビノギの戦闘システムを完全に破壊し、リニューアルの直接的原因になった存在と言ってよい。
元祖召喚攻撃ペットの「サンダードラゴン」の硬直性能はまだ限定的で、動きが止まりにくい敵や効かない敵も多かったので比較的許容されていた。しかしチャプター4末期に発売されたペット「冥帝のワイバーン」の能力は「敵のあらゆる耐性を貫通して100%スタンさせる範囲攻撃を召喚と同時に発動する」と言うやり過ぎなものだった。このペットに3万円ほど課金すればどんな敵でもソロで永久にハメ続ける事が可能になり最強のボスすらただのサンドバッグと化す。「もはやマビノギの戦闘は終わった」という落胆の声が溢れ、多くのユーザーがゲームを去る結果を招いている。
その後は長い年月をかけて徐々に対応が取られつつある。まずフィールドレイドボス戦でのペット召喚が全面的に禁止。続いてチャプター6以降のボスはペットの硬直効果が原則効かない設定になった。これらの対策によって現在はそれなりに解消されている問題だが、ザコモンスターには相変わらず効いてしまうので、札束で殴るゲームと揶揄される事は今でも多い。
代表的な召喚攻撃ペット
人間、エルフ、ジャイアントの人型プレイヤーキャラクタに代わり、ペットキャラクターでマビノギの世界にログインすることが可能である。
ペットでログインして直接操作によるフィールド、ダンジョンの冒険や他PCとのコミュニケーションが可能である。
ペットキャラクターでログインした場合の人型キャラクターとの差異
ペットのAIについては仕様が公開されている為、飼い主の編集により先制攻撃用や飼い主の回復用など個別の目的に合わせたオリジナルのAIを組み上げることが可能である。マビノギの戦闘システムでは判断力が重要である為、よく練り込まれたAIを持つペットは、プリセットAIのペットとは別次元の戦力となる。
ペットには犬や猫といった一般的な動物から、演奏にあわせて踊るクマ・蛇、各種生産材料等を採集できる羊・クモ・ウシ・豚や、キャラクターが乗って移動できる馬・ダチョウ・鳥、飼い主の変身(パラディン・ダークナイト)に合わせて変身するペットや単独で変身できるペットなど、百種類を超えるペットが実装されている。不定期ではあるが、今もなおアップデートで追加されている。また、期間限定で特別なペットが販売されることもある。
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スキル制とレベル制を組み合わせた成長システムになっている。
スキルの修練を行うことによってランクアップの条件を整えた後、加齢やレベルアップ(探検レベルも含む)によって得られるAP(アビリティポイント)を消費することでスキルランクが上昇し、より強力なスキルを使用できるようになる。また、ランクアップさせるスキルによって異なってくるが、ランクアップさせた時に、キャラクターのステータスが若干上がったり、ランクアップボーナスとして一定の経験値が貰えたりすることがある。特にステータス上昇は転生しても引き継がれるため、それを主目的としてスキルランクを上げるプレイヤーも少なくない。
探検レベルという、通常のレベルとは別個に計算されLV50を上限とするレベルシステムが存在する。レベルアップには、L-ロッドと呼ばれるアイテムを用いてダウジングを行い遺跡や宝箱を発見する、探検クエストをこなす、気球によるワイバーン退治、筏による川下りなどの探検に分類される方法で探検経験値を得る必要がある。
キャラクターは転生をすることでスキルのランクや累積APを維持しつつも性別、レベル、年齢等をリセットすることができ、再び1からレベルアップしてAPを稼ぎ、スキルランクをアップさせる、といったプレイ方法が一般的である。この転生システムこそが、マビノギ最大の特徴と言えたが、2022年の育成リニューアル以降はストーリー進行によってキャラクターが一定ラインまで自動的に強くなりスキルも覚えるように変わったため、転生システムは若干影が薄くなっている(ストーリー進行前に上げたレベルは一部除いて切り捨てられる)。現在のポジションは育成後半の仕上げ用と言ったところで、AP稼ぎよりはアルカナ才能(いわゆる上級職)のレベル上げを目的に転生するプレイヤーが多い。
転生は最後の転生から6日が経過するごとに無料で行えるほか、ゲーム内の様々なクエストやミッションで手に入る転生ポーションを使えばいつでも転生可能。
Chapter3で無料転生が導入される以前は、転生は課金サービスであった上に、転生せず食事によってステータスを上げる方が圧倒的に強くなれたので、最低限必要なスキル構成に達したキャラクターは転生を基本的に行わないというプレイスタイルも多く見られた(食事のステータスボーナスは転生でリセットされる)。このようなキャラクターはその異次元の強さから「ベーコン魔人」や「りんご魔人」などの通称で呼ばれたが、食事による青天井のキャラクター強化はチャプター3開始の少し前に潰されている。しかも無条件に6日周期で無料転生ができる現在では、転生せずに育成を続けるメリットはほとんど無い。
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エリンには「ウルラ」、「イリア」、「ベルファスト」の3大陸が存在している。船か大陸移動を使うことで大陸間を移動できる。
チャプター2までと3以降ではシステムが異なるため、この項ではそれぞれを分けて解説する。
チャプター1当時、本作を大きく特徴付けていたものの一つにダンジョンシステムがある。ダンジョンはフィールドの各地に存在するが、それぞれのダンジョンには女神像の置かれたロビーと呼ばれる部屋がある。プレイヤーはそこにアイテムを落とすことにより、自動生成されたダンジョンに入ることができる(パーティを組んでいる時はパーティ全員が入る)。他のプレイヤーが同じアイテムを落とさない限り、同じダンジョンに入ることはない。ただし、曜日効果により同じアイテムを落としてもダンジョンの形が変わることもある。
また、NPCが販売している通行証というアイテムを落とすことにより、より難易度の高いダンジョンに入ることもできる。通行証で作られたダンジョンは他のプレイヤーが同種の通行証を落としても同じダンジョンには入らない。
その他にも、メインストリームシナリオなどではメモリアルアイテムと呼ばれるアイテムをダンジョンに捧げることで、NPCキャラクターとしてダンジョンプレイすることができる場面がある。ただし、その場合に入手したアイテムやゴールドは実プレイヤーに戻った際には、反映されない(あくまでもメインストリーム中のイベントとしてNPCキャラクターの記憶を再現するプレイなので実プレイとは切り離されている)。
このタイプのダンジョンは今では旧タイプのダンジョンと扱われており、影ミッションが実装されたチャプター3以降はミッション方式に移行している。
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チャプター3の影ミッションから主流になった方式。発表当初はダンジョンver2.0と呼ばれていたシステムで、ダンジョンと言いつつも野外戦闘がほとんどだが、公式からは新旧まとめて「ダンジョン」扱いされている。
基本的にすべて同じシステムだった従来のダンジョンと違い、ミッションの仕様は統一されていない。原則的には、他のパーティーと被る事がない、EXITボタンでいつでも退出できる、従来のダンジョンのようなランダム生成方式ではなく各ミッション専用のマップが用意されている、ミッションそれぞれに独自のギミックやクリア条件が設定されている等の特徴を持つ。難易度が高いミッションのプレイにはダンジョン同様、独自の通行証を使う場合もある。
キューブ型ダンジョンを攻略していく旧来のダンジョンとは全くの別物である。広大なマップを自由に動き回れたり、マップ内の木・岩などの自然物から採取も行えるミッションが多い。都市のマップならば屋外に置かれた生産スキル用の設備も利用できる。2008年当時は革新的なシステムだとされたが、近年のオンラインゲームにおいては標準的なシステムと言える。
メインストリーム中のクエストやメモリアルダンジョンもチャプター3以降は概ねミッション方式に移行した。
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マビノギにはゲーム開始直後のガイドクエストとは別に、ゲームのメインストーリーとして『メインストリーム』と呼ばれるクエストが存在する。これはマビノギの世界で起こっている事象をプレイヤーが体験出来る内容であり、演出にカットシーンを使う事や、NPCを自ら操作し演じる事が出来るRP(ロールプレイ)のシステムにより、プレイヤーはより世界観に没入出来る仕組みになっている。メインストリームは古代アイルランドのケルト神話をモチーフにしているが、ストーリーはゲームオリジナルであり、時節や登場人物の関係がケルト神話と異なっている。またメインストリームには明確な終わりが設けられており、クエストを全て完了するとエンディング(スタッフロール)があるなど、コンシューマRPGのような仕上がりになっている。
メインストリームは各チャプターに沿ったメインテーマを組み込んだストーリーがそれぞれ設けられており、物語は時系列的には実装順に進行する形になるが、各チャプター毎に平行あるいは前後して始める事が出来る。2012年6月14日のアップデート以降、すべて無料で進める事が出来るようになった。また人間以外の種族でも、チャプター1の内容をプレイする事が出来るようになった。
昔のマビノギではメインストーリーを放置しても特にデメリットが生じなかった為、当面触れずに他の事をやるプレイヤーも多く見られたが、現在のマビノギはストーリーを進めなければキャラクターがほとんど成長しない仕様なので絶対に避けて通れない。この変更によりコンシューマRPG的な要素が更に強まった。その代わり大部分のチャプターがソロクリア出来るように緩和され、難易度も大幅に引き下げられたのでクリアそのものは簡単であるが、「簡単になりすぎてただの作業」「設定上強大なラスボスが一撃で死んだりするのは雰囲気が台無し」等の辛辣な評価も多い。
チャプター5は新しいストーリー形態として「The Drama」が実装。週毎に1話ずつ「放送(配信)」されるという形で、毎回オープニングとエンディング(次回予告&スタッフロール)が流れるなど、テレビドラマを意識した演出が特徴。日本では2013年4月23日より配信が開始された。なお、ゲーム上のストーリー進行方法は既存のクエストと特に変わらない。後にこれらはG17およびG18として再定義され、チャプター6(G19)からは再び前章までと同様の形式に戻された。
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![]() | この節は中立的な観点に基づく疑問が提出されているか、議論中です。 (2009年7月) |
本展開には主人公のロナ・リサクと、マスコットキャラクターである黒羊のパンというキャラクターを中心に展開されている。